Year: 2025

【阪神】猛暑到来とともに加速 佐藤輝明と森下翔太の意識に見る快進撃の理由

阪神の10連勝の背後には、数多くの優れた走塁がありました。第1戦、第2戦では、阪神の機動力が見事に活かされました。そして第3戦も、広島のバッテリーに「足」の存在を意識させる展開になりそうです。9日の第2戦で、1-1と追いつかれた直後の3回1死満塁の局面。佐藤輝明内野手(26)が併殺を崩す形で1点を奪い、これが勝利を決定づけました。打球は二塁の正面へ飛びましたが、佐藤は打った瞬間から全速力で一塁を駆け抜けていました。「大きかったですね」と、後に本人もこのシーンを振り返りました。前の打席では力強い右越えホームランを放っており、広島の二塁手・菊池涼介(35)がやや深めに守備位置を取っていたのも把握していました。隠れた好走塁としては、当時一塁走者だった森下翔太外野手(24)の動きが光りました。二塁は楽にアウトになりましたが、遊撃手・小園海斗(25)の視界に入り込んで最後まで走路を外さず、頭を下げて送球を回避し、安易に投げさせない状況を作りました。効果がどうであれ、「併殺崩し」を意識したこの強い意志は、佐藤と森下の2人が共有していました。また、警戒されながらもスタートを切った近本光司外野手(30)や、一、三塁からの中野拓夢内野手(29)の二盗も、非常に効果的に機能しました。そうして全員が連携しながら奪った貴重な1点です。10連勝の時期はちょうど梅雨が明けて猛暑が到来した頃ですが、阪神の選手たちはその中でも集中を切らすことなく、全力疾走を続けています。この微細な努力が結果として大きな差となり、次第に成果として表れ始めています。

【DeNA】藤浪晋太郎の獲得へ動く マリナーズ傘下3Aタコマ退団、NPB復帰へ帰国予定

DeNAがラストピースを補強する。マリナーズ傘下3Aタコマを6月にリリースされていた元阪神の藤浪晋太郎投手(31)の獲得に向けて動いていることが10日、分かった。藤浪はNPB復帰に向けて近日中に帰国予定となっている。チームはすでに昨季所属したマイク・フォード内野手(33)の再獲得を8日に正式発表しており、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)も契約は大詰め。藤浪も加われば補強期限の7月を前に、支配下登録枠の上限70人に達することになる。藤浪は22年オフに阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスと契約し、23年にメジャーデビュー。同年途中にオリオールズに移籍し、昨季はメッツ傘下でプレーした。メジャーでは通算64試合(先発7)で7勝8敗、5ホールド2セーブ、防御率7・18で、今年1月にはマリナーズとマイナー契約を結んだ。今季は3Aで21試合に投げ2勝1敗4ホールド、防御率5・79。5月18日のアルバカーキ戦から8試合続けて無失点に抑えていたが、自由契約となっていた。現在はNPB復帰に向けて動いており、近日中に帰国予定。投手陣はここまでチーム防御率がリーグ3位の2・70をマーク。失点はリーグ2位の少なさだが、首位阪神に9ゲーム差、3位巨人と0ゲーム差の4位に甘んじている。9日ヤクルト戦(神宮)でも2点リードの9回に守護神入江が同点2ランを浴びて、最下位ヤクルトに引き分けに持ち込まれていた。シーズンはすでに半分を折り返し、残り64試合。最速160キロ超の剛腕の加入で、27年ぶりのリーグ優勝へ、逆転優勝への本気度を示す。◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年時に甲子園で春夏制覇。12年ドラフト1位で阪神入団。13年にセ・リーグ高卒新人では67年江夏(阪神)以来となる2桁勝利。15年最多奪三振。14年日米野球、17年WBC出場。22年オフにポスティングシステムで大リーグに移籍し、アスレチックス入団。1年目の7月、オリオールズにトレードで移籍。24年はメッツと契約したが以降メジャーでの登板はなかった。197センチ、98キロ。右投げ右打ち。

【巨人】桑田真澄2軍監督、6回3失点の田中将大の投球内容にコメント「マー君に伝えたいことは…」

巨人の田中将大投手(36)は、2軍調整後に8度目の登板に臨みました。6回で76球を投げ、5本のヒットを許し5奪三振、3失点でした。最速は147キロを記録しました。初回に1アウト三塁から、3番打者の仲三河に右前適時打を浴び、先制点を献上。さらに4番の村田には左翼スタンドへの2ランを許し、合計3失点となりました。しかし、2回以降はテンポの良い投球で無失点に抑え試合を作りました。桑田真澄2軍監督(57)は、この日の田中将大の投球について、「現在取り組んでいることがそのまま出たというか、甘い球は打たれるし、しっかり構えたところに投げれば抑えられるということ」と述べました。そして続けて、「とは言っても、ピッチャーが常に完璧なコントロールで投げることは不可能なので、マー君に大切なのは大胆さと丁寧さ。例えば、打者が打ってこないと思えば大胆に甘めでストライクを狙い、打ってくると思えばストライクから外れるボール球で誘ったり、四隅を狙って空振りやファウルを狙う。そうした効果的な投球が重要だという話を常にしています」と説明しました。さらに収穫面についても言及し、「今日は良いスプリットが見られました。前回は良いスプリットがほとんどなかったですが、今日は素晴らしいスプリットが何球か出ました。それを増やしていくことが重要です。カーブ、スライダー、カットも良かったと思いますし、ストレートも大城卓三の構えたところに投げられればアウトを取ることができていました」と評価しました。

吉田正尚、復帰戦でいきなり3安打猛打賞 中前安打、右前適時打、右エンタイトル二塁打

右肩のリハビリのため開幕から負傷者リスト(IL)入りしていたレッドソックス吉田正尚外野手(31)が本拠地でのロッキーズ戦で復帰し、第3打席で今季初の長打となる右翼へのエンタイトルツーベースを放った。第1打席で今季初安打、第2打席ではタイムリーを放っており、今季初出場でいきなり3安打と打点を記録した。吉田は「6番DH」で先発し、まずは1-0の2回無死走者なしで迎えた第1打席。2ボールから先発右腕センザテーラの高めフォーシームを捉え、中前に落とした。メジャーでの安打は昨年9月25日のブルージェイズ戦以来だった。4回1死三塁の第2打席ではカウント1-1から再びセンザテーラのフォーシームを振り抜き、痛烈なゴロが前進守備だった一塁手のグラブを弾き右前へ。三塁走者が生還し、吉田に打点が記録された。6回1死の第3打席は二ゴロに倒れたが、5-2のの8回先頭の第4打席。フルカウントから4番手右腕ハルバーセンのスプリットにバットを合わせ、打球は右翼線へ伸びワンバウンドでスタンドに入った。これが今季初の長打。続くゴンザレスが2ランを放ち、今季初得点も挙げた。吉田は昨年10月に受けた右肩手術の影響で送球が万全ではなく、開幕からIL入り。フロリダ州の球団施設や本拠地フェンウェイパークなどで調整を続け、今月2日にマイナーで実戦復帰した。マイナーでのリハビリ出場では5試合に出場し、DHで3試合、左翼で2試合に先発。計14打数4安打で打率2割8分6厘だった。オープン戦ではDHで11試合に出場し打率2割8分6厘、1本塁打、7打点をマークしていた。 【動画はこちら】――>>吉田正尚が帰ってきた! 復帰初打席でいきなり中前安打

【クラブW杯】パリSG決勝進出!Rマドリードを4-0圧倒、欧州CLに続くビッグタイトル王手

欧州チャンピンズリーグ(CL)王者のパリ・サンジェルマン(フランス)がレアル・マドリード(スペイン)を4-0と粉砕し、決勝進出を果たした。MFファビアン・ルイスの2得点とFWウスマン・デンベレのゴールで前半だけで3得点。終盤にFWゴンサロ・ラモスが追加点を挙げた。決勝でチェルシー(イングランド)と13日(日本時間14日午前4時)に覇権を争う。「デンベレ・プレス」。最前線から鋭い出足でボールを奪いにかかるデンベレのプレーがRマドリードのミスを誘発した。前半6分、右からFWデュエがドリブルで縦へ持ち出しゴール前へ折り返し。DFアセンシオがカットし、クリアしようと左足を振り上げたところをデンベレがかっさらった。GKクルトワが飛び込んだが、ボールを後ろへ残したところをファビアン・ルイスが左足で蹴り込み先制点となった。続く前半9分、敵陣でデンベレがボールを持ったDFリュディガーに鋭く寄せる。慌てたリュディガーのボールタッチが乱れたところをかっさらい、一気にゴール前まで持ち込み左足でゴールを奪った。2-0。電光石火の2得点で、パリSGが完全に試合の主導権を握った。前半24分には自陣からDFハキミがデンベレとのロングワンツーで一気に右のオープンスペースへ抜けだし、ワンタッチで中央へ。受けたファビアン・ルイスが冷静にDFバルベルデを外し、左足でゴールを奪った。早々に3-0とリードを広げた。 変幻自在。アンカーに入るMFビティーニャが巧みにボールを散らし、左右サイドバックのヌーノ・メンデスとハキミはFWのように高い位置を取り、インサイドハーフのジョアン・ネベスとファビアン・ルイスが立ち位置を次から次へと変え、Rマドリードの圧力を無力化する。そこへデンベレ、ドゥエ、クワラツヘリアの機動力あふれる3トップが入れ替わりながら攻撃を仕掛けていくのだから止まらない。前半のボールポゼッション率は63%、シュート数も12本対4本と圧倒した。後半3分にもスルーパスからデンベレが抜けだし、中央に入ったドゥエがフリーとなり、ゴールネットを揺らした。4点目かと思われたが、ここはデンベレの足がわずかにオフサイドラインを越えていた。後半14分にデンベレ、クワラツヘリアを下げてゴンサロ・ラモス、バルコラを投入。気温32度という厳しい条件の中、早めに交代枠を使い、試合を締めにかかる。その後もボールを保持しながら好機とみれば、縦への素早い攻撃を繰り返した。Rマドリードは頼みのエース、エムバペが独力突破を狙う場面もあったがパリSGのブラジル代表CBコンビ、マルキーニョスとベラウドが構える中央を崩すことはできなかった。後半43分にはカウンターからハキミが抜けだし、ゴール前でパスを受けたバルコラがゴール前で粘り、最後はゴンサロ・ラモスが駄目押しのゴール。4-0として試合終了のホイッスルを聞いた。パリSGは欧州CL、フランスリーグ、フランス杯の3冠に続き、24-25年シーズン4冠目に王手をかけた。【クラブW杯特集ページ】決勝トーナメント表などはこちら>>

吉田正尚が「6番DH」で今季初出場、右肩リハビリ後の復帰

右肩のリハビリによって開幕から負傷者リスト(IL)入りしていたボストン・レッドソックスの吉田正尚外野手(31)が、ホームで行われるロッキーズ戦で「6番DH」としてスタメンに名を連ねました。これが今季初の出場となります。 吉田選手は昨年10月に右肩の手術を受けた影響で送球に不安があり、開幕からIL入りを余儀なくされました。リハビリはフロリダ州のトレーニング施設や本拠地であるフェンウェイパークで続け、この5月2日にマイナーリーグの試合で実戦復帰を果たしました。マイナーでのリハビリ出場では、5試合に出場し、DHとして3試合、左翼手として2試合にスタート。14打数4安打、打率.286を記録しています。また、オープン戦では11試合にDHとして出場し、打率.286、1本塁打、7打点を挙げていました。

DeNAが藤浪晋太郎の獲得に向けて動く – 古巣阪神は投手陣が充実しておりオファーせず

DeNAが、6月にマリナーズ傘下の3Aタコマを退団した元阪神の藤浪晋太郎投手(31)の獲得に向けて活動していることが10日に明らかになりました。藤浪投手は近日中に日本に帰国し、NPB復帰を目指す予定です。藤浪投手は、2022年オフにポスティングシステムを利用し阪神からアスレチックスへ移籍しました。大リーグ挑戦をサポートしてくれた阪神に対して恩義を感じており、日々古巣の動向を気にかけていました。しかし、現状阪神は12球団でも有数の先発・リリーフ陣を整えており、四国IL高知のラファエル・ドリス投手(37)や今季メッツ3Aのグラント・ハートウィグ投手(27)の獲得に動いているため、藤浪投手に対して現時点でオファーを出していないと見られます。◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう):1994年(平成6年)4月12日、大阪府出身。大阪桐蔭高校在学中に甲子園の春夏連覇を達成。2012年のドラフト1位で阪神に入団。2013年にはセ・リーグで高校卒新人としては1967年の江夏(阪神)以来の2桁勝利を挙げました。2015年に最多奪三振を記録し、2014年の日米野球、2017年のWBCに出場。2022年オフにポスティングシステムを用いてメジャーリーグに移籍し、アスレチックスに入団。1年目の7月にオリオールズへトレードで移籍しました。2024年にはメッツと契約しましたが、その後メジャーでの登板はありません。197センチ、98キロ。右投げ右打ちです。

ドジャース、悪夢の6連敗でワースト記録を更新…9回の勝利目前で延長での逆転負けに

ドジャースは今季ワーストの5連敗を脱する目前で試合を振り出しに戻され、延長タイブレークの末にサヨナラ負けを喫しました。これで6連敗となり、今季のワースト記録を更新しました。 右肩の炎症から復帰した先発投手タイラー・グラスノー(31)は、4月27日以来、約73日ぶりの登板となりました。3回まで無失点をキープし、5回には左腕投手キンタナが大谷翔平(31)に2死満塁から押し出し四球を与え、ドジャースが先制点を奪いました。 グラスノーは5回に守備のミス絡みで同点に追いつかれましたが、5回を85球、2安打3四球1失点(自責0)5奪三振と好投しました。1-1で迎えた7回には、7番打者ミゲル・ロハス内野手(35)の内野安打、代打のテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)そして大谷の四球で満塁とし、ムーキー・ベッツ内野手(32)の左犠牲フライで勝ち越しに成功しました。 投手陣は6回からアレックス・ベシア(29)やベン・カスペリアス(26)が無失点で抑え、守護神タナー・スコット(30)は8回2死二塁から登板してピンチを切り抜けるも、9回1死一、二塁からバーンに同点の適時打を許しました。その後も1死一、三塁と危険な状態をしのぎましたが、今季ワーストの5連敗を止めることができませんでした。 延長タイブレークに突入し、2-2の10回裏に1失点してサヨナラ負けを喫しました。これで今季ワーストの6連敗となりました。 大谷は第5打席まで空振り三振、中飛、四球、四球、空振り三振でした。

ロバーツ監督「フラストレーションたまる」屈辱のワースト6連敗にイラ立ちも「必ず立ち直れる」

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)は、今季ワーストの6連敗にもかかわらずポジティブな姿勢を示しています。 この日、4回に大谷翔平選手(31)が押し出し四球で先制点をもたらしました。右肩の炎症から回復したタイラー・グラスノー投手(31)は、5回1失点(自責0)で力投を披露しました。 1-1で迎えた7回、ムーキー・ベッツ内野手(32)が犠飛で勝ち越しましたが、救援のタナー・スコット投手(30)が9回に同点打を浴び、試合は振り出しに。 延長戦ではフレディ・フリーマン内野手(35)、アンディ・パヘス外野手(24)、トミー・エドマン内野手(30)が連続三振。カービー・イエーツ投手(38)がサヨナラ打を許し、結果として6連敗を喫しました。 1997年以来となる6連敗に、ロバーツ監督は「フラストレーションがたまる」と心情を吐露しましたが、「選手たちはしっかりと戦っている。打席や守備でも良いプレーが続いているので必ず立ち直れる。良い選手がたくさんいるチームだから今後に期待している」と前向きなコメントをしました。 次の試合は、10日(11日)の休養日を挟んで、11日(12日)から同地区2位のジャイアンツと敵地で対戦します。大谷選手の次回登板は12日(13日)に予定されています。

【阪神】元助っ人ドリス再獲得へ 96セーブ記録した元阪神投手、現在は四国IL高知で活躍中

阪神タイガースは、現在四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーしているラファエル・ドリス投手(37)を再獲得に向けて動き始めていることが9日に判明しました。彼は2016年から4年間阪神に在籍し、球団外国人選手最多の96セーブを達成した記録を持っています。昨年のオフから続く獲得調査の中で、阪神のリリーフ陣強化に合致する選手として名前が挙がっています。また、今季メッツ3Aに所属するグラント・ハートウィグ投手(27)なども獲得候補に挙がっています。阪神はこの日も広島に勝利し、連勝記録を10に伸ばし、リーグ首位を独走していますが、2年ぶりのリーグ優勝に向けて戦力強化を怠りません。    ◇   ◇   ◇ 阪神は古巣の英雄ドリス投手の再獲得を進めています。彼は現在、四国IL高知で活躍中で、5月27日に行われた阪神2軍との交流試合(甲子園)でも完璧な投球を披露し、3球で三振を奪ったこともあります。試合後には「NPBへの復帰を視野に入れている」と語り、日本でプレーすることへの思いを強調しました。このような彼の熱意が、今回の動きに繋がっているようです。 ドリス投手は、2016年から2019年の4年間阪神でプレーし、17年には37セーブでタイトルを獲得するなど見事な成績を残しました。その後はブルージェイズでプレーした経歴がありますが、現在は四国IL高知で今年も素晴らしい成績を収めています。 阪神は今、リーグの首位を独走中ですが、さらなる救援陣の強化が求められています。今季の新顔、ネルソンが好調を維持しているとはいえ、競争の激化が続く中、ドリスのような経験豊富な投手の加入は大きな武器となるでしょう。17年には彼が記録した161キロの速球など、その実力は今でも健在です。 彼のプロフィールとしては、1988年1月10日生まれのドミニカ共和国ラ・ロマナ出身で、2004年に米国でプロデビュー。2011年にカブスでメジャーデビューを果たし、阪神では96セーブと名を馳せました。現在は四国IL高知で活躍しています。