【DeNA】バウアー中4日も121球完投で自身4連勝 ハマスタ最多3万3860人歓喜の渦** **
** 球場にはどよめきと歓声が広がっていた。DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が9回に登板。すでに8回で112球を投げていたが、その力強さは衰えを見せなかった。9回2アウトから、151キロの速球を初球で投げ込み、最後は見事なナックルカーブで遊撃ゴロに仕留めた。彼のガッツポーズとともに、史上最多の観衆である3万3860人の観客で埋め尽くされたハマスタが盛り上がった。「とても素晴らしい雰囲気でした」とバウアーはその歓喜の中心でコメントした。 9回を7安打1失点で抑える完投勝利はこれで2度目。110球を投げた後の中4日での登板で121球を投げ抜いた。三浦監督は「同点までは彼に任せようと思っていました」と信頼を寄せ、バウアーもその期待に応えた。「自分が投げる試合では全てのイニングを投げ切りたいと思っています。今日はそれができて本当に嬉しいです」と喜びを表現した。 試合は緊張感のある投手戦だった。日本ハムの先発投手である伊藤も完投し、両者がそれぞれマウンドを守り抜いた。「いつか侍ジャパンのチームメートになれたら」とジョークを交えつつ、「彼のような素晴らしい選手と共に投げられて光栄です」と楽しみながら勝利を勝ち取った。 これで今季、3連敗から4連勝となり、パ・リーグ首位を走る相手から白星を得た。「最初の頃はあまり成績が振るわなかったが、シーズン終盤に向けて上位を目指せる選手になれるように」と語った。23年には3勝を挙げて6月の月間MVPを獲得し、交流戦でもその存在感を示している。【小早川宗一郎】