Year: 2025

イングランド1、2、3部で日本選手の所属クラブが優勝 2部は田中碧のリーズが最終節でV決定

イングランド2部リーグは3日、最終節が各地で行われ、MF田中碧(26)が先発したリーズがアウェーでプリマスに2-1で逆転勝ちし、29勝13分け4敗で勝ち点を100の大台に乗せて優勝を決めた。2位バーンリーもホームでミルウォールに3-1で勝って同100としたが、得失点差でリーズが上回った。上位2チームが来季、プレミアリーグに昇格する。後半途中までプレーした田中は加入1季目で定位置をつかみ、今季は43試合5得点2アシストを記録してリーグ公式の年間ベストイレブンに選出された。2部はいえ、欧州5大リーグに次ぐレベルとも言われるリーグで躍動。ドイツ2部デュッセルドルフから加入した26歳の日本代表はチームの3季ぶりプレミアリーグ復帰の原動力となった。今季のイングランドではMF遠藤航が所属するリバプールが5季ぶりにプレミアリーグ制覇を果たし、3部リーグでもMF岩田智輝のバーミンガムが優勝。イングランドの1、2、3部リーグで日本選手の所属クラブが優勝を決めたことになる。田中を含め今季のイングランド2部リーグは8人の日本選手が在籍。ブラックバーンのFW大橋祐紀は、移籍1季目で36試合に出場して日本選手最多9ゴールをマークした。最終節のシェフィールド・ユナイテッド戦では後半5分に右からの折り返しを左足で合わせて先制したが、試合は1-1で引き分けて勝ち点66の7位に終わった。コベントリーのMF坂元達裕は今季42試合4得点6アシストを記録。最終節はホームでミドルズブラと対戦し、前半44分にクロスで先制点をアシストした。チームは2-0で勝って勝ち点69として5位に浮上した。MF平河悠が今季36試合2得点2アシストを記録したブリストル・シティーはプレストンと2-2で引き分け、勝ち点68で6位。日本人ドリブラーが所属する2チームが、3位シェフィールド・ユナイテッド、4位サンダーランドとともに来季のプレミアリーグ昇格を懸けたプレーオフに臨む。 DF橋岡大樹がベンチ外だったルートンはウェストブロミッジに敗れ、最終節で降格圏の22位に転落。23位のプリマス、24位のカーディフとともに来季3部に降格する。◆今季日本選手の出場記録MF田中碧(26=リーズ:優勝)43試合5得点2アシストMF坂元達裕(28=コベントリー:5位)42試合4得点6アシストMF平河悠(24=ブリストル・シティー:6位)36試合2得点2アシストFW大橋祐紀(28=ブラックバーン:7位)36試合9得点3アシストDF初瀬亮(27=シェフィールドW:12位)6試合0得点0アシストMF斉藤光毅(23=QPR;15位)39試合3得点3アシストMF瀬古樹(27=ストーク:18位)25試合0得点0アシストDF橋岡大樹(25=ルートン:22位)17試合0得点0アシスト

【西武】山田陽翔、プロ初のお立ち台で小6女の子からインタビュー「ただただかわいかった」

西武の高卒3年目である山田陽翔投手(20歳)は、相手チームの反撃ムードを封じ込め、3試合連続のホールドを達成しました。8回1死から1点差まで詰め寄られた場面でマウンドに登場。「初球でボールになってしまったけれど、すぐに修正できた」と水野選手を一ゴロに打ち取ったあと、続く有薗選手を空振り三振に仕留めました。プロ初のお立ち台では職業体験イベントの一環として、小学6年生の女の子からインタビューを受けました。「好きな食べ物」や「仲のいい選手」などの質問があり、野球に関する質問はありませんでしたが、山田投手は「もう、ただただかわいかったです」と優しい笑顔で答えました。

【日本ハム】痛恨のミスで西武に敗北、3位に後退 新庄監督「明日頑張ろう!」

日本ハムは西武との試合で敗北し、3位に転落しました。6回、2アウトで迎えた0-1の状況で、右翼手の万波選手が落球しピンチを招き、先発の加藤貴投手が西武の渡部聖選手に中前適時打を許し失点しました。また、7回には1塁手の清宮幸太郎選手が滝沢選手の打球をトンネルしてしまい、致命的な3点目を献上。さらに、2アウト二、三塁の場面で2番手の柳川投手が西川選手に右前適時打を打たれ、点差は4点に広げられました。8回にはフランミル・レイエス外野手(29)が4号3ランを放ち1点差に迫りましたが、追いつくことはできませんでした。5回の攻撃中、2アウトで一塁走者の五十幡亮汰外野手(26)が二盗を試みる際、スライディングした際に左足のつま先が二塁ベースに突き刺さり、左足首を痛めてしまいました。苦しむ五十幡選手のもとへトレーナーが“救急カート”を運転して登場し、彼はそのままベンチへ引き揚げ松本剛選手と交代しました。現在、15勝13敗で貯金は2ありますが、ビジターで12勝2敗、本拠地エスコンフィールドでは3勝11敗と振るわない成績です。新庄剛志監督(53)は「明日頑張ろう!」とコメントを残し、2021年ドラフト1位の期待の右腕、達孝太投手(21)が今季初登板で初先発する4日の試合に向けて、気持ちを切り替えて臨みます。

「気にしない」精神で進化を続ける山本由伸、シンプルなマインドの切り替えが秘訣/Nobu’s Eye

【アトランタ(米ジョージア州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】ロサンゼルス・ドジャースの投手山本由伸(26)は、メジャーリーグで「MVP級」の投球を見せて今シーズン4勝目を挙げました。アウェイでのブレーブス戦で先発し、6回1安打無失点の力投でブレーブスの強打をシャットアウトしました。試合前には、MLBからナ・リーグ月間最優秀投手に初選出されたことが発表されました。野茂英雄氏(56)がメジャーデビューしてから30年目、新たな日本人投手が米球界で名声を築いています。   ◇   ◇   ◇「切り替え力」とは、山本選手の言葉や精神からよく感じられる特徴です。4月22日からカブス戦のためシカゴに遠征した際、彼は昨年のメジャー初勝利の地を再訪しました。感慨があるのかと聞かれると、「特に意識してないですね。日々いろんなことが起きるので、あまり深く振り返らないんです」と、爽やかに笑い飛ばしました。記憶に残る勝利であっても、次の試合がすぐに控えており、いつも前進することを考えています。この日のブレーブス戦の前、山本選手が月間最優秀投手に選出されたことが知らされたのは試合開始の約2時間前。その後、ニュースを通じてこの快挙を知りました。「すごく嬉しいですね。事前に知らされてなかったので、ネットの記事で知りました」と彼は笑いました。挑戦が迫っていても、彼はマウンド上で期待通りのパフォーマンスを見せました。感情を揺さぶられる出来事があっても、明るく笑い飛ばし、やるべきことに集中する—シンプルなマインドセットの切り替えが、彼の進化を続ける秘訣であるに違いありません。【斎藤庸裕】

【陸上】村竹ラシッド、ダイヤモンドリーグで2連続の2位、自己ベスト13秒10を記録 110mハードル

2024年のパリオリンピックで5位に入賞した村竹ラシッド(23歳、JAL所属)が、世界最高レベルのダイヤモンドリーグ(DL)で2戦連続の2位に輝きました。今回、自己ベストとなる13秒10(追い風0.6メートル)を記録しました。優勝したティンチ(アメリカ)とは0.23秒差がありましたが、自身の持つ日本記録にわずか0.06秒差まで迫る素晴らしいタイムを残しました。村竹選手は順天堂大学4年生だった昨年9月に、日本タイ記録である13秒04をマークし、同大学の先輩である泉谷駿介選手(住友電工)の日本記録に肩を並べました。昨シーズンも好調を維持し、パリオリンピックでは日本選手団の中で短距離個人種目において最高の5位に輝きました。今シーズン初戦となった4月26日のDL厦門大会では、13秒14(追い風0.3メートル)を記録し2位となりました。これは参加標準記録(13秒27)を大きく上回るタイムであり、9月の世界選手権東京大会への代表内定を果たしています。

【東京V】城福監督が苦虫かみつぶす、5万人超アウェー「空気にのまれた」早々の失点痛く敗戦

東京ヴェルディは早々の失点が痛かった。立ち上がりから5万人超アウェーの空気感にのまれた。城福監督は苦虫をかみつぶしたように「我々らしくないプレーだった。空気にのまれたとは言いたくないけど、そういう前半になった」。前半終了間際にDF千田が負傷退場し、後半33分には決定機阻止でDF谷口が一発退場。中2日で迎える横浜FC戦はセンターバック2枚が不在となる可能性が高まった。【J1】鹿島が町田にウノゼロ勝利で首位キープ、G大阪は4-0で湘南を圧倒ほか/スコア詳細

【陸上】青学大OB太田蒼生が会社設立発表「皆さまの日常に価値を提供する」箱根駅伝連覇の立役者

青学大時代に箱根駅伝で活躍した太田蒼生(22=GMOインターネットグループ)が3日、自身のインスタグラムを更新。株式会社を設立したと発表した。太田は「お知らせ」と題し「株式会社Plus aとして会社を設立しました」と報告。「この会社は皆さまの日常に+a,(プラスエー=ちょっとした豊か)となる価値を提供する企業です。+a,の『,』にはこの価値の提供にピリオドを打たないという意味があります」と説明した。太田は青学大時代に4年連続で箱根駅伝を出走。3年時に3区、4年時に4区で区間賞を獲得し、連覇の立役者となった。3月に卒業後はプロランナーに転向。4月20日には上海ハーフマラソンでプロデビューを飾った。同4日には、一般女性と婚姻届を提出したことを発表している。

【陸上】29歳桐生祥秀、10秒29で優勝「出せないと思った時期あったけど」8年ぶり自己ベストへの意欲を語る

日本のスプリンター、桐生祥秀(日本生命)が10秒29(向かい風1.1メートル)のタイムで大会を制しました。予選では全体2位のタイム、10秒28で決勝に駒を進め、最終的には竹田一平選手を0秒03差で振り切りました。大会の中で最年長である29歳の彼は、わずか3日前に行われた織田記念からの短い間隔でのレースにもかかわらず、その実力を発揮。「勝ち切れたことが大きな収穫」と自信を見せました。今シーズンの目標は、自己ベストの9秒98を更新することです。彼は2017年、日本人として初の9秒台を突破しましたが、その後のベストタイムは10秒01に留まっています。8年ぶりの記録更新を目指しています。「もうタイムを出せないと思った時期もありましたが、今はしっかりと練習できているので、どこでも良いタイムを出せる選手になりたい」と今後への意欲を語りました。

【広島】奪三振0で完封の床田寛樹「途中からやべー、取ってないなと」新井監督は「床田さまさま」

広島東洋カープの床田寛樹投手(30歳)が、素晴らしいピッチングでチームの8連敗を阻止しました。中日ドラゴンズの打線をわずか3安打に抑え、今シーズン2度目の完封を達成。奪三振ゼロでの無失点勝利は、2013年の西武ライオンズの牧田投手以来で、広島では1982年の山根投手以来43年ぶりの記録であり、チームを苦境から救いました。 9回には投球数89で、2アウトから代打細川選手を歩かせ、無四球完封は逃しましたが、レアな記録をともに手に入れました。奪三振ゼロでの完封勝利について床田選手は、「(過去に)ないですね。アマチュア時代には、完封時はだいたい10個以上は奪っていたので。途中から『やべー、取ってないな』とは思ってました。でも変に三振を狙うと崩れると思ったので」と語り、試合後には照れ笑いを浮かべていました。 負ければ4年ぶりの8連敗となる試合で、打撃面でも貢献しました。3回無死一塁の場面では、8番矢野選手に犠打を指示。そして9番打者の床田は「9人目の野手だと思っているので」という新井監督の信頼に応え、二塁ゴロで二塁走者を三塁進塁させ、先制点を導く進塁打となりました。 投球でも二塁すら踏ませず、7回では唯一の先頭打者を出しましたが、1死一塁の場面で、昨季2本塁打を打たれたカリステ選手を遊撃ゴロ併殺で切り抜け、セットアッパーのハーン選手を欠いた試合を1人で乗り切り3勝目を挙げました。新井監督から「床田さまさま」と労われた床田選手は、仲間への感謝を忘れませんでした。「(連敗は)止めないといけないと思っていました。初回先頭の(岡林選手の打球を好捕した)堂林さんのプレーでスッと試合に入れました」と語り、チーム一丸での連敗脱出劇を強調しました。【堀まどか】 ▼床田投手が奪三振ゼロで完封勝利を収めた。奪三振ゼロの完封勝利は、2013年4月23日のロッテ戦での西武の牧田投手以来で、セ・リーグでは1989年9月4日の巨人戦でのヤクルトの矢野投手以来、36年ぶりのことです。広島では1959年5月5日の国鉄戦での備前投手、1961年5月6日の中日戦での弘瀬投手、1980年5月25日の大洋戦での北別府投手、1982年6月16日の中日戦での山根投手に次ぎ、43年ぶり5度目の記録です。

【西武】「成長がすごい」高卒3年目の山田陽翔、勝ちパターンに昇格し圧巻の火消し 8試合連続無失点

高卒3年目の若手投手、山田陽翔(20)が素晴らしい救援で、日本ハムの猛攻を食い止めました。4点リードの8回に、2番手の佐藤隼が日本ハムのレイエスに3ランを浴び、1点差に迫られる場面でした。なおも1死で、防御率0.00と高く評価され、勝ちパターン入りしたばかりの山田がマウンドへ。緊迫した場面での起用となりましたが、「初球ボールから入ってしまったが、修正できた」とのことで、6番の水野を2球で一ゴロ、7番の有薗を空振り三振に仕留めました。 これで4月3日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の1軍デビュー以来、8試合連続無失点となりました。この右腕は3試合連続ホールドも記録し、「まだ今は相手チームにデータが取られていない状況なので、打ち取れている部分も多いと感じています。これからはお互いの情報が揃った中で戦っていくことになる。これからが本当に大事だと思います」と冷静に述べました。西口監督は、「あそこで隼輔が3ランを打たれた後、もう1人左打者が続く場面でしたが、走者がいない状態で山田の方がいいと考え、スパッと交代しました」と、継投策が見事に成功したことを振り返りました。X(旧Twitter)では、「成長がすごい」「本当に頼もしくなった」「これは近江の山田」「勝ちパターンの一角です」「またランクを上げたな」などの声が寄せられました。