Month: July 2025

【陸上】女子400mの新星フロレス、6月に日本国籍取得 初出場の日本選手権制し世界選手権へ

陸上の日本選手権が4日、東京・国立競技場で開幕します。女子400メートルのフロレス・アリエ選手(21歳、日体大)は短距離の有望株です。5月の静岡国際では51秒71で優勝し、2008年に丹野麻美が樹立した日本記録を0秒04、さらに9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録を0秒03上回りました。当時はペルー国籍だったため日本記録には認定されませんでしたが、6月に日本国籍を取得。今回の日本選手権で初出場ながら日本一に輝き、世界選手権への道を切り開きました。   ◇   ◇   ◇   フロレス選手が注目を浴びるきっかけとなったのは5月の静岡国際でした。日本記録を0秒04上回り、会場にはどよめきが起こりました。「競ったら52秒台が出ると思っていたけれど、まさかの51秒台。出したというよりも、出てしまった感じです」。自己ベストも1秒32更新。世界選手権の参加標準記録(50秒75)とは差がありますが、驚き喜んでいました。日本とペルーにルーツを持つ父と、ペルーとイタリアにルーツを持つ母のもと、浜松市で生まれ育ちました。中学生から陸上競技を始め、東海大翔洋高2年時から400メートルを専門にすると、全国高校総体で6位入賞を果たしました。大学2年の昨年9月に学生日本一を決める日本学生対校選手権で初優勝。今シーズンは上半身の筋力アップに努め、ベンチプレスの重さは昨年より20キロ以上増の40キロを持ち上げられるようになったことで、「腕が大きく振れるようになり、足のストライドも広がった」と飛躍を遂げました。“フロレス流”の集中法も彼女の躍進を支えています。いつもレース前には「走りたくない」と気が進まないと感じることが多いそうですが、「トラックを一周したら帰れる」と自身に言い聞かせてスタートラインへ立ちます。サングラスを欠かさない理由は「レースに集中するため」です。すでに今秋の世界選手権の開催国枠エントリー設定記録は突破しており、日本選手権で優勝すれば代表入りが近づきます。注目度が高まる一方で、「それだけ多くの方に支えていただいていると思えば、それを競技につなげられる」と前向きに受け止めています。明るい性格も魅力の新星が、その名をとどろかせています。【藤塚大輔】◆陸上世界選手権の代表選考について 各種目の出場枠は最大3つ(女子やり投げは4つ)。日本人最上位のパリ五輪入賞者は、1月1日から日本選手権までに参加標準記録を突破すれば内定。8月24日までに標準記録を突破した上で日本選手権で3位以内に入れば、代表入りに大きく近づきます。開催国枠は、参加標準記録や世界ランキングなどの選考条件を満たした選手が1人もいない種目に適用されます。◆フロレス・アリエ選手について 2004年(平成16年)6月2日生まれ、浜松市出身。舞阪中で陸上を始め、東海大静岡翔洋高を経て2023年から日体大に進学。2024年日本学生対校選手権で200メートル、400メートルで2冠。400メートルの自己ベストは51秒71。家族は両親、姉、双子の兄の5人組です。

ジャイアンツ、名将メルビン監督との契約を2026年まで延長

ジャイアンツは1日、名将メルビン監督との契約を2026年まで延長することを発表しました。この契約延長は球団側が持つ選択権を行使した結果です。63歳のメルビン監督は、昨季からジャイアンツを率いており、監督歴は通算22年に及ぶ実績を持っています。本シーズンは、6月30日時点で45勝40敗とし、ナショナルリーグ西地区で3位につけています。(共同通信)

大谷翔平「1番DH」で出場、山本由伸が8勝目を目指して先発、ベッツは休養/スタメン情報

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(30)は、本拠地でのシカゴ・ホワイトソックス戦において「1番・指名打者」として出場し、オリックスの山本由伸投手(26)が今季8勝目を狙って先発します。大谷選手は6月29日(日本時間30日)のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で4打数無安打とし、2試合連続でヒットが出ませんでした。試合のない日を挟んで、7月1日(同2日)から本拠地での6連戦に入ります。このシリーズで今季30号ホームランが出れば、マリナーズのローリー選手、ヤンキースのジャッジ選手に続き、メジャーリーグで3番目の達成となります。ナショナルリーグでは最速の30本到達です。これまで今季83試合に出場し、打率2割8分7厘、29本塁打、54打点、リーグ最多の82得点、11盗塁の成績を残しています。対戦相手の先発は新人の右腕ショーン・スミス投手(25)。4月1日のデビューから15試合に先発し、3勝5敗、防御率は3.75。ドジャース戦には初登板で、大谷選手とも初めての対決となります。山本投手は2年目の今季、16試合に登板し7勝6敗、防御率は2.61。前回のロッキーズ戦では5回を1安打無失点で勝利を収め、7勝目を挙げました。ドジャースはベッツ選手が本日のスタメンから外れ、2番にはフリーマン選手が配置されました。スタメンは以下の通りです。1番DH 大谷翔平2番一塁 フリーマン3番捕手 スミス4番三塁 マンシー5番右翼 T・ヘルナンデス6番中堅 パヘス7番左翼 コンフォート8番二塁 エドマン9番遊撃 金慧成

ドジャースの救援投手コペックが右膝の炎症で今期2度目のIL入り 右肩の故障から復帰して1カ月も経たず

ロサンゼルス・ドジャースは7月1日(日本時間7月2日)、救援投手マイケル・コペック(29歳)を右膝の炎症が原因で15日間の負傷者リスト(IL)に入れると発表しました。この措置は6月28日にさかのぼって適用されます。コペックは今シーズンの開幕から右肩のインピンジメント症候群でIL入りし、6月7日に復帰しましたが、1カ月も経たないうちに再びIL入りすることになりました。コペックは昨シーズンのトレード期限前にシカゴ・ホワイトソックスから移籍してきましたが、移籍2年目の今シーズンはこれまでのところ8試合に登板し、7回を無失点に抑える好投を見せていました。球団はまた、コペックのIL入りに伴い、救援投手ウィル・クライン(25歳)を再昇格させることも発表しました。クラインは今シーズン、メジャーリーグで2試合に登板し、3回を無失点に抑え好投しました。

【日本ハム】新庄監督「なんか打てそうで打てない」ソフトバンク有原航平に完封負け/一問一答

日本ハムは今季4度目の0封負けを喫しました。先発の北山投手は8回1失点で惜しくも負け完投。6月19日の巨人戦でノーヒットノーランまであと2アウトに迫ったのに続き、東京ドームで2戦連続完投も、悔しい結果となりました。打線は8回に2死一、三塁の好機をつくったものの、最後までソフトバンクの有原投手を攻略できず、史上22人目の全12球団勝利を完封勝利で決められました。これで2位のオリックスとは1.5ゲーム差、3位のソフトバンクとは2ゲーム差となりました。翌日は東京から福岡へ当日移動し、ソフトバンク戦に挑みます。試合後の新庄剛志監督(53)の主な一問一答は以下の通りです。「完封、渋いですね。うちの北山君も渋かったですけどね。(有原と)似たような攻め方と抑え方でした。まあ、全然大丈夫です。明日行きます。」-途中、崩れかけても持ち直した「崩れかけた?いや、崩れかけてないです。もっと崩れかけた試合、たくさんありました。全然、安心して見てられます。」-先制点を取っていたら…「“たられば”はいいです。“たられば”を言ったら、全部勝つわ(笑い)。あの“エラー”はダメですね。ああいうサードのミス(7回にワンバウンドの打球に適応できず、頭上を越された清宮幸の守備、記録は左安)はピッチャー、ガクンってなりますよ…。あんま言うことないな(笑い)」-負けはしたが、北山は完投「ね!ただ、勝ちがつかなかったというだけで。」-7回に代打近藤が来たときは迷わず勝負した「勝負、勝負、勝負。そりゃそうでしょ。周東君も嫌でしたもん。北山君なら大丈夫だと。」-打線は有原を打ち崩せず「なんか打てそうで打てないですよね。そういうピッチャーなんで。よそのチームも(有原に対して)そうですよ。」-途中出場の五十幡に8回のチャンスで代打郡司「わかるでしょ。(勝負を)かけたってことですよ、郡司君に。五十幡君が最初の代打(の打席)でいい内容だったら代えてなかったですけど。(明日は)移動ゲーム、(勝ちに)行きましょう。」

【DeNA】希少がんと闘う友へ 東克樹が大阪まで会いにいった大学同期に届ける1勝** **

** DeNAの東克樹投手(29)は、リーグのハーラートップに並ぶ7勝目を挙げました。試合の2回には中日の細川選手に特大ソロを打たれるなど、3安打で2失点しましたが、3回以降は相手に一人のランナーも許しませんでした。結局、7回を3安打2失点7奪三振とし、安定感のある投球で先発の役割を果たし、約1カ月ぶりの勝利を手にしました。    ◇   ◇   ◇ リーグ戦が再開する前に、東選手にはどうしても会いたい人がいました。それは、立命館大学時代のチームメートであり、現在病と闘っている福森大翔さんです。 福森さんは、10万人に1人の割合で発症する悪性腫瘍(希少がん)と闘っています。6月15日に行われたオリックス vs 巨人戦(京セラドーム大阪)では、大阪桐蔭時代の同期であるオリックスの森選手が捕手を務めるなか、福森さんが始球式を行いました。この試合で勝利した森選手と共に感動的な記念写真を撮り、野球ファン全体から温かい拍手が送られました。 交流戦を終えた2連休中、東選手はその思いを抑えきれず、大阪に行って福森さんに会いました。 「どうしても会いたかったんです。試合の予定が合わず、なかなか行けなかったのですが…」笑顔を見せてくれた福森さんに、東選手の胸は熱くなりました。 「本当に心に響きました。僕ももう一層、頑張ろうと思えました」 7回で2失点、持ち前の粘り強い投球で、中日戦(横浜)でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げました。試合後には改めて強い思いを語りました。 「僕にとって非常に大きな1日となりました。これからも頑張ろうと思えましたし、彼が苦しい状況の中で、少しでも力を与えられたらと思って今日は投げました」 その粘り強い姿勢でリードを守り抜いた背番号11。その思いは、共に青春時代を過ごした友人にもきっと届いていることでしょう。

21年ダービー馬シャフリヤールの種牡馬引退が決定

今年種牡馬入りした21年のダービー馬シャフリヤール(牡7)が種牡馬を引退することが分かった。昨年の有馬記念2着後に引退し、社台スタリオンステーションで種牡馬入りしたが、今年の受胎数がひとケタにとどまり、受胎率が低いことから引退が決まった。シャフリヤールは父ディープインパクト。皐月賞、大阪杯を勝ったアルアインの全弟。22年のドバイシーマCを勝ち、日本ダービー馬としては海外G1を初制覇した。

【空手】東京オリンピック代表の植草歩、ルッキズムに対する静かな怒り「太ったことで何か問題が?」

2021年の東京オリンピック代表選手であり、現在は日体大柏高校の空手道部監督を務める植草歩(32)が、インスタグラムを更新しました。彼女はルッキズムについて、静かに怒りを表しました。植草は目をアップにした画像と共に、長文のコメントを投稿しました。   ◇   ◇   ◇「選手だった頃の方が痩せていて可愛かったよね」「痩せたらもっと可愛いのに、もったいないよ」 今日はこんな言葉をかけられました。それはどんな立場から言っているのでしょうか?まず、太ったから何?あなたに何か迷惑をかけましたか?って話です。 選手を辞めたからといって体型が変わったからといってその人の価値は変わるものではありません。 こういった「外見いじり」や「美の押しつけ」は一体何のために言うのでしょう?優しさのつもりですか?アドバイスのつもりですか?それを言って喜ぶと思ったのですか?どちらにしても、あまりにも勝手すぎます。 私は現役の頃、女性アスリートとして見られることも仕事の一部でした。勝利することはもちろん、強さも美も、筋肉も、発言もすべて含めて「商品」でした。それも仕事の一部だと考えていましたし、知ってもらうきっかけのひとつであるとも思っていました。 今の時代、多様性や自分らしさが尊重される中いまだに「細い=可愛い」と公然と言って笑いを取ろうとしている人がいるなんて、本当に驚きです。 選手時代の私も、今の私も、どちらも自分。どちらの自分も、自分の足でしっかりと立って生きてきました。そんな人に媚びたくもないですし、そんなことを言って笑いを取ろうとする低俗な思考力と語彙力には、ただただ唖然とします。 フォロワーからは「固定観念というか思考が貧困ですね」「植松さんの過酷な訓練の日々を理解しない人が、勝手に言う無責任な言葉です」「そういう人は気にしなくて大丈夫」といった賛同の声が寄せられました。

【阪神】梅野隆太郎が石井大智に体を寄せて復活を祝福「おかえり、ナイスPって感じ」満面の笑み

阪神タイガースの梅野隆太郎捕手(34)は、石井大智選手の見事な復帰を喜びました。8回のピンチを乗り切ると、一目散に石井選手に近づき、満面の笑みを浮かべながら体を寄せベンチへ戻りました。「表情はいつものまま、非常に心強かった。自信を持って力強いボールを投げていました。『ナイスピッチング、お帰り』という感じです。ピンチに追いつかれず、粘り強い精神力は本当に重要ですね」。久々のマウンドで6投手を1点に抑えた指導力も見せました。

【ヤクルト】引き分けで自力優勝の危機逃れ 高津監督「よく踏ん張った」

自力優勝消滅の危機に立たされたヤクルトですが、試合が引き分けに終わり、その危機を回避しました。延長12回に及ぶ4時間8分の熱戦は2ー2の同点で幕を下ろしました。高津臣吾監督(56)は試合後、「序盤の野手の奮闘と、週のスタートから活躍した6人のリリーフ陣、勝利には届きませんでしたが、負けることなくここまで来られたことは大きい。良いゲームだったと思います」と選手たちを称えました。試合の始まりから良い流れをつかみました。1回2死三塁の場面で、オスナが左前に先制のタイムリーヒットを放ちました。「初回からチャンスがすぐに来たことで、慌てずに打つことができました」と振り返りました。さらに、2試合連続の完封負けを打破し、チームとしては19イニングぶりの得点を記録しました。また、1回2死一塁の状況で、山田が1カ月ぶりに5番に起用され、右越えのタイムリーツーベースで続きました。先発の吉村は7回を投げ、7安打2失点と粘りのピッチングを見せました。4回と6回にソロホームランを浴びましたが、ランナーを出してからはしっかりと耐えました。8回以降は星、荘司、大西、矢崎、木沢、石山と継投し、広島に追加点を許しませんでした。今年23年以降、マツダスタジアムでは3勝23敗3分けと鬼門のこのスタジアムで、よく耐え抜きました。