Month: July 2025

【阪神】大山悠輔、勝負強さで4年ぶりの代打逆転劇「全員の力」1年ぶりのベンチスタートでも活躍

阪神タイガースの大山悠輔内野手(30)は、4年ぶりの代打で見事な逆転勝利を演出しました。昨年6月4日の楽天戦(甲子園)以来、約1年ぶりにベンチから試合が始まりましたが、集中力は途切れませんでした。1点を追う8回無死一塁の場面で、村上に代わって打席に立つと、2番手ピッチャー伊勢の高めのフォークを逃さず、左翼席を埋めた観衆の中で左前打を放ちました。これにより無死一・三塁の好機を広げ、近本の同点打、佐藤輝の決勝犠牲フライを呼び込みました。大山選手は「全員の力での勝利です。すごく良かったと思います」とコメントしました。代打での出場は2021年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来で、今回も安打を記録。レギュラーシーズンでの代打安打は、2020年6月28日のDeNA戦(横浜)以来、5年ぶりです。藤川監督の采配も光りました。前日3日の巨人戦で3安打を放った大山をあえてベンチスタートにしたのです。今季DeNAの先発・ケイ相手に7打数無安打だったことも理由の一つかもしれませんが、藤川監督は「今日は大山に少し休養をという意図がありました」と説明。「試合での汗の量を見て、積極的休養が必要だと判断しました」とのこと。大山は今季77試合にスタメンで出場しており、この温存策により、他の選手たちも交代で起用され、チーム全体の層の厚さが強調されました。植田や熊谷らが起用に応え、勝利に貢献しました。代打での役割を全うした大山選手は、チームが首位を走る理由について「それは皆さんの力です。1試合1試合、勝つための試合ができています」と分析しました。だからこそ、タイガースは強いのです。【伊東大介】

鈴木誠也、3試合ぶり先制24号ホームランで自己最多タイの74打点達成!カブスは球団新8本塁打で大勝し、貯金18

シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手(30)は「3番DH」として先発出場し、3試合ぶりに24号ソロホームランを放つなど、4打数1安打1打点を記録しました。これで4試合連続ヒットとなりました。 初回、カージナルスの先発投手マイコラス(元読売ジャイアンツ所属)と対戦し、カウント2-2から内角の92マイル(約148キロ)のシンカーをしっかり捉え、左翼席中段に先制のソロホーマーを打ち込みました。 その他の打席は、2度の空振り三振に加えて三ゴロでした。鈴木の打率は.261です。 これにより、メジャートップの74打点に到達し、2023年の自己最多記録に並びました。 地区首位を走るカブスは、3回までに6本塁打を放ち、球団新記録となる計8本塁打を達成し、序盤から試合の主導権を握ってライバルを圧倒しました。これで4連勝となり、今季最多の貯金18を記録しました。

大谷翔平「1番DH」アストロズ戦に出場 3試合ぶりの31号なるか/随時更新

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が「1番DH」として試合に先発出場します。3試合ぶりとなる本塁打31号が期待されます。試合は午前10時10分開始予定です。 独立記念日を祝うドジャースのグラウンドに入る大谷(撮影・垰建太) 投球練習を行うドジャースの大谷(撮影・垰建太) チーム123456789計 ア 0 ド 0 大谷翔平第1打席 1回先頭打者 アストロズ投手は右腕マッカラーズ ドジャーススタメン 1(指)大谷翔平 2(遊)ベッツ 3(一)フリーマン 4(捕)スミス 5(右)Tヘルナンデス 6(中)パヘス 7(左)コンフォート 8(二)エドマン...

鍵山優真、フィギュアスケート新フリー曲は「トゥーランドット」~荒川静香の金メダルから20年、イタリアで再びオリンピック金伝説に挑む~

フィギュアスケート男子の2022年北京オリンピックで個人・団体の銀メダルを獲得した鍵山優真(所属:オリエンタルバイオ/中京大学)が、新たな挑戦として伝説のプログラムで世界一を目指しています。2025-2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフリー演技曲に「トゥーランドット」を選んだことが、4日に明らかになりました。このオペラは、2006年トリノオリンピックでアジア初の金メダルを獲得した荒川静香(43)が使ったものと同じです。楽曲を100周年にあたる節目に、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音し、再び歓喜をもたらそうとしています。    ◇   ◇   ◇ オリンピック制覇を目指す鍵山は、「金プログラム」を最後のピースとして選びました。関係者の話によれば、新フリーは開催国イタリアの名作オペラ「トゥーランドット」。これは20年前のトリノ大会で荒川がアジア人として初めて金メダルを獲得したプログラムです。羽生結弦に続く日本史上3人目の優勝を狙い、「金メダルへの挑戦」や「乗り越える力」を込めて滑りたいと熱望したことが、全日本合宿に参加中の本人から5日に明かされます。 浅田真央とも世界一に輝いた振付師ローリー・ニコル氏と、「イタリアの観客への敬意と特別な思いを込めて」この選曲をしたといいます。「勝利の確信」が歌われる名曲であり、荒川も2004年の世界選手権で初優勝しています。鍵山の演技には、荒川の代名詞であるイナバウアーも取り入れる予定です。 1926年4月、ミラノで初演された「トゥーランドット」が五輪イヤーに100周年を迎えます。この名曲を選んだのは、多くのスケーターが滑ってきた曲だからこそ、「新しい風を吹き込む挑戦」をしたいと考えているからです。2024年5月にワシントン・ナショナル・オペラで初演された新たなフィナーレを含むこの楽曲に、ニコル氏は注目しました。 米国グラミー賞を受賞した作曲家、クリストファー・ティン氏に、鍵山のためだけの4分間の特別な編曲を依頼しました。この収録は世界的に有名なビートルズの聖地、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われました。英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とイングリッシュ・ナショナル・オペラのコーラスが共演し、「誰も寝てはならぬ」の旋律に新たな「最後の楽章」を加えたクリストファー・ティン氏は、「ニコルの美しい振付と優真の驚くべき運動能力と芸術性が氷上にスリリングな生命を吹き込んだ」と自信を述べています。 鍵山は2022年の北京オリンピックで18歳で初出場し、日本フィギュアスケート史上最年少で銀メダルを獲得しました。世界選手権でも3度の2位を誇りますが、残っている最後の壁を破ろうとしています。ショートプログラム(SP)の曲は、ピアニスト角野隼斗らの演奏によるスティービー・ワンダーの「I Wish(回想)」と公表されていました。新たに明かされたフリー曲を手に、2026年2月14日に日本時間、再び伝説を再現して金メダルを目指します。 ◆荒川静香と「トゥーランドット」 2005-2006年シーズン途中からフリー演技で用いたこの曲で、荒川は2006年トリノオリンピック直前の1月に再び演じることを決めた。この演目で2004年の世界選手権初優勝を飾り、振り付けはコーチのニコライ・モロゾフ氏が担当しました。トリノオリンピックの開会式では、世界三大テノールのパバロッティがこの曲を歌い、「運命を感じました。開会式で歌われた曲で滑れることに幸せを感じます」と荒川は述べました。本番では代名詞イナバウアーを駆使し、SP3位からの逆転で金メダルを獲得。2004年世界選手権もフリーの逆転で制し、「勝利を呼ぶ楽曲」として彼女の代表的なプログラムとなりました。

【陸上】優勝候補・柳田大輝が号泣、予選フライングで失格「何もできなかった」日本選手権100m

期待されていた優勝候補、柳田大輝選手(21歳、東洋大学)がフライングにより予選で失格しました。泣きながら取材エリアに現れ、「本当に何もしていない。スタートすら切れなかった」と、悔しさを滲ませていました。柳田選手は5月中旬のセイコー・ゴールデングランプリで今季日本人最高記録の10秒06を出し、元世界王者のコールマン(アメリカ)に勝利していました。9秒台に到達する可能性もあり、今大会での初優勝が期待されていましたが、まさかの結果に終わりました。取材に対して涙を浮かべつつも毅然と応じ、「これで勝てなかったら100メートルはやめようと思うほどの練習を積んできた。手応えもあったし、どれだけ速く走れるのか楽しみにしていた。ワクワクもしていたが、それが逆効果だったのかもしれない」と語りました。柳田選手は世界ランキングで日本人2位につけており、今後の成績や他の選手の状況によっては世界選手権の代表入りがかかっています。予選7組ではサニブラウン・ハキーム選手(26歳、東レ)も10秒45の4位で予選敗退。◆世界選手権代表選考について 各種目の出場枠は最大3つ(女子やり投げは4つ)。パリ五輪入賞者で日本人最高位の選手は、1月1日から日本選手権までに参加標準記録をクリアすれば内定します。日本選手権で3位以内に入った上、8月24日までに参加標準を突破すれば、代表へ大きく近づくことが可能です。開催国枠もあり、参加標準や世界ランキングの選考条件を満たす選手がいない種目に適用されます。すでに男女のマラソンと競歩代表は決定済みです。

ナショナルズの小笠原慎之介、7日にメジャー初登板 本拠地でレッドソックスと対戦

米国のメジャーリーグで、今シーズンからナショナルズに所属する投手の小笠原慎之介が、6日(日本時間7日)に本拠地で行われるレッドソックス戦でメジャー初登板を果たすことが決まりました。情報は4日に関係者から発表されました。27歳の小笠原投手は、日本のプロ野球チームである中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用してナショナルズに移籍しました。今シーズンの開幕はマイナーリーグで迎えており、調整を続けていました。(共同通信)

【中日】清水達也が初セーブをマーク!大野選手のアクシデントも監督の期待に応える

中日ドラゴンズの投手、清水達也選手(25)が今季初のセーブを成功させました。先発した大野投手は完封ペースだったものの、左足の痙攣でやむを得ず降板。2点のリードで1アウト、二三塁の場面でマウンドに立つと、オスナ選手に右犠牲フライを許し1点差に。しかし、内山選手を151kmの高めの直球で右飛に打ち取り、ピンチを切り抜けました。「準備は万端でした。普段通りのプレーを心がけました。中継ぎはチーム一丸なので、松山が戻るまで頑張ります」と清水選手は振り返ります。また、井上監督も「何かあった時には清水達也で行くと決めていた」と、準備の重要性を強調しました。これで通算3回目のセーブを記録し、守護神の松山選手が離脱した中で、見事にチームを救いました。

【DeNA】終盤失点、好機で無得点…痛恨逆転負けでスタンドが空席だらけ「自分の責任」三浦監督

攻めの一手が実らなかった。DeNAが追加点のチャンスを逃して痛恨の逆転負けに沈んだ。1点リードの7回無死一、三塁、打席の京田はバントの構えを見せ、セーフティースクイズをうかがう。さらにカウント2-1からの4球目、チームにとって今季初のスクイズを敢行。しかし変化球にファウルとなって追い込まれた。その後ヒッティングに切り替えるも、一走・梶原がスタートを切った中で京田の当たりは平凡な二ゴロに。これに三走・山本が三本間で挟まれてタッチアウトで1死一、二塁とされた。続く代打筒香は空振り三振に倒れ、桑原も中飛で無得点。リードを広げられなかった。直後の8回に2番手伊勢がつかまって2失点で逆転を許すと、9回にも救援陣がつかまり一挙5失点。3万3539人が詰めかけたはずのスタンドは、突然の雨にも見舞われて空席だらけに。三浦監督は「あそこ(7回)で取れなかったのが響きました。追加点が欲しいところで取れなかったのは自分の責任だと思います」と言葉を絞り出した。4位に転落し、首位阪神と6・5ゲーム差。切り替えるしかない。【小早川宗一郎】【DeNA】衝撃の逆転負けで首位阪神と6・5差 スクイズ実らず、終盤に7失点ハマスタは空席だらけ

【日本ハム】「パイナポー」水谷瞬、キャリア初の2本塁打 新庄監督「最近、折れてないね」好調の兆しをバットから感じ取る

北海道日本ハムファイターズの外野手、水谷瞬(24)が、リードオフホームランを含めて自身初の1試合2本塁打を記録し、チームの連敗を止めることに貢献しました。初回に左中間へ6号ソロホームランを放った後、試合が同点に追いつかれた3回には決勝の左中間適時二塁打が飛び出しました。さらに7回には左翼スタンドに7号ソロを叩き込みました。3安打3打点の活躍で、試合後のヒーローインタビューでは「1、2、3、ジェッシー!」と絶叫し、観客を大いに盛り上げました。    ◇   ◇   ◇ 敵地での3連敗、3試合でわずか2得点しか挙げられなかった打線を、水谷が見事に変えました。初回、早川投手の5球目、145キロの直球を左中間席に運ぶと、同点となった3回には1死一塁から左中間を破る決勝打。「ホームに戻ってきた安心感があった。またリセットして頑張ろうという中での1打席目、良いアプローチができた」と語りました。6月15日以来、19日ぶりのエスコンフィールドでのプレーは、待ち望んでいた本拠地のファンを歓喜に包みました。 早川投手とは昨年も相性が良く、15打数7安打、打率.467、2本塁打でした。相手に立った時、自然と優位に立っている気がするとのこと。「相手から見ても意識されるだろう」と語りました。 新庄剛志監督は水谷のバットに好調の兆しを見ていました。「最近はバットが折れないんだよね。昨年は260本くらい折ってたから(笑)」と冗談混じりに語ります。数は少し誇張されていますが、以前ほどバットが折れなくなったのは事実です。水谷は「折れてヒットを打つのも良い」と意識しつつ、7回の2本目のホームランでは、内角高めの148キロをしっかりと呼び込み、左翼スタンドに運びました。この一連の動きは、今の好調さを象徴しています。 試合中に響き渡った「パイナポー」と、ヒーローインタビューでの「1、2、3、ジェッシー!」の絶叫。しかし、試合後は冷静に、「ホームランは常に打てるわけではない。状況やカウントに応じて対応できるようにならなければ」と語りました。激戦が続くパ・リーグで、昨年の交流戦で活躍した男が今、波に乗っています。【本間翼】

【巨人】お久しぶり!大勢が今季初セーブ「8回ではもらえない声援」マルティネスはコンディション不良

巨人の大勢投手(26)が今シーズン初のセーブを記録した。守護神のマルティネスが、3日の阪神戦(甲子園)で打球の直撃を受けてコンディションが整わないため、1点リードの9回を大勢が任された。2番の田中選手から始まる強力な打線を3者凡退に抑え、「1点差ということで気合が入りましたが、登板した時に8回ではもらえないほどの声援をジャイアンツファンの皆さんからいただきました。野球人生で忘れることのできない1日になりました」と語った。