【高校野球】埼玉の激戦区で波乱!Aシード浦和学院が敗退 春季関東大会8強も11年ぶりに3回戦で姿を消す/埼玉

高校野球で名高い埼玉県の激戦区で、早くも大波乱が巻き起こりました。2年ぶりの甲子園出場を目指していたAシードの浦和学院が、3回戦で滑川総合に敗れる結果となりました。
試合の均衡が崩れたのは5回でした。先発の吉井蓮太郎投手(3年生)が突如制球を乱し、2アウト満塁の場面で3点適時三塁打を許しました。その後、エースの岡部修弥投手(3年生)にスイッチしましたが、さらに内野安打で1点を追加され、1イニングで4点の失点を喫しました。
頼みの打線は毎回安打を放ちながらも、得点に結びつけることができず、6回に1点を返すものの、試合の形勢を逆転することはできませんでした。「浦学のアーロン・ジャッジ」と称される4番の藤井健翔内野手(3年生)や3番の垣内凌外野手(3年生)など、プロ注目の選手たちを擁している中でも、埼玉の夏を勝ち抜くのは簡単ではありませんでした。3回戦という早い段階で、その難しさを痛感させられる結果となりました。
春季大会では攻守が見事に噛み合い、準々決勝では花咲徳栄を11-1(7回コールド)、準決勝は川越東を5ー2で、決勝では叡明を7ー2で下して優勝を飾りました。関東大会ではセンバツ覇者の横浜と対戦し、2ー3と1点差の接戦を繰り広げました。今大会は優勝候補の筆頭にあげられていただけに、4回戦でセンバツ4強の浦和実との対決が控えていましたが、予想外にもその前に痛恨の敗戦を喫しました。3回戦での敗退は2014年以来、11年ぶりのことです。2年ぶりの甲子園出場を目指した戦いは、その途上で終わりを迎えました。