【ソフトバンク】走塁ミスに小久保監督驚きと失望の表情「誰が見てもわかる」「正直なところ」3位転落

あぁ惜しい戦いを0敗…。ソフトバンクは2試合連続の完封負けを喫し、45日ぶりの連敗で3位に降下しました。
2点を追う3回1死二塁の場面で、広瀬隆選手の中飛球に対し、二塁ランナーの石塚選手が三塁タッチアップを狙いましたが、楽天の強肩選手・辰己に余裕でアウトにされ、チャンスを逃しました。小久保裕紀監督(53)は「誰が見てもわかる」と述べ、走塁ミスに怒りを通り越して驚きと失望を隠せない様子でした。チームはパ・リーグの他の4球団には勝ち越しているものの、楽天戦では4勝8敗と負け越しており、苦しい状態が続いています。
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試合後、小久保監督は驚きを隠さずにいました。「誰が見てもわかります。正直なところ」。明らかな走塁ミスが起こったのは、0-2の3回1死二塁の場面。広瀬選手が打ち上げたボールが中堅手・辰己選手のほぼ定位置に向かう中、二塁から三塁へのタッチアップを試みた石塚選手。しかし結局、余裕でアウトになり“併殺”となり、わずかな得点機会を逃してしまいました。
辰己選手は4年連続でゴールデングラブ賞を受賞しており、その強肩は広く知られています。小久保監督は「コーチ会議でも話題になった。本人が自身の判断力を磨いていく必要があります。自分のスピードも考えなければならない」と落胆の声を漏らしました。石塚選手は「二塁にいるより、三塁にいた方が得点できるかと思った」との判断でしたと説明。大西外野守備走塁兼作戦コーチとの会話では、「(大西コーチからは)冷静に話をしようと言われました。同じミスを繰り返さないようにします」と深く反省している様子でした。
守備でもミスが失点に繋がりました。0-2で迎えた5回、辰己選手の中前打に対し中堅手の佐藤直選手が捕球に失敗し、そのスキに乗じた辰己選手に二塁進塁を許しました(記録は1安打1失策)。その後、2死二塁で村林選手に右前への適時打を許し、重い3点目を奪われました。小久保監督は「打線が振るわない時の走塁ミスは致命的だ。佐藤も同様だ」と厳しい言葉を投げかけました。
今季初の2試合連続完封負けで、24イニング連続無得点に終わりました。連敗は5月25日と27日以来で、約1カ月半ぶり。オリックスの勝利で3位に後退しました。パ・リーグの他の4球団に対しては勝ち越していますが、楽天戦は4勝8敗で負け越しています。リーグ2連覇を達成するためにも、ミスの課題を克服し、試合でのミスを無くしたいと思っています。多くの反省を生かして、今日の試合でしっかりと勝利を目指したいものです。【只松憲】