【阪神】猛暑到来とともに加速 佐藤輝明と森下翔太の意識に見る快進撃の理由

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阪神の10連勝の背後には、数多くの優れた走塁がありました。第1戦、第2戦では、阪神の機動力が見事に活かされました。そして第3戦も、広島のバッテリーに「足」の存在を意識させる展開になりそうです。

9日の第2戦で、1-1と追いつかれた直後の3回1死満塁の局面。佐藤輝明内野手(26)が併殺を崩す形で1点を奪い、これが勝利を決定づけました。打球は二塁の正面へ飛びましたが、佐藤は打った瞬間から全速力で一塁を駆け抜けていました。「大きかったですね」と、後に本人もこのシーンを振り返りました。前の打席では力強い右越えホームランを放っており、広島の二塁手・菊池涼介(35)がやや深めに守備位置を取っていたのも把握していました。

隠れた好走塁としては、当時一塁走者だった森下翔太外野手(24)の動きが光りました。二塁は楽にアウトになりましたが、遊撃手・小園海斗(25)の視界に入り込んで最後まで走路を外さず、頭を下げて送球を回避し、安易に投げさせない状況を作りました。効果がどうであれ、「併殺崩し」を意識したこの強い意志は、佐藤と森下の2人が共有していました。

また、警戒されながらもスタートを切った近本光司外野手(30)や、一、三塁からの中野拓夢内野手(29)の二盗も、非常に効果的に機能しました。そうして全員が連携しながら奪った貴重な1点です。

10連勝の時期はちょうど梅雨が明けて猛暑が到来した頃ですが、阪神の選手たちはその中でも集中を切らすことなく、全力疾走を続けています。この微細な努力が結果として大きな差となり、次第に成果として表れ始めています。

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