【日本ハム】「海賊打線」が最多13得点で5連勝、新庄監督「ベストでしょう。ベンチでは面白くないけど」

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日本ハムの新庄剛志監督(53)が率いる「海賊打線」が絶好調です。最下位のロッテを相手に、17安打で今季最多の13得点を挙げ、今季2度目となる5連勝を達成しました。新庄監督は試合前に、先発投手の山崎福也(32)に「野手が5点以上取るから4点までは大丈夫」と約束していました。試合の初回、レイエスが満塁本塁打を放ち、2回には五十幡のスクイズで手堅く5点を獲得し、山崎の完投勝利をサポートしました。チームは首位をキープし、貯金は今季最多の「16」に伸ばしました。

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スローガン「大航海は続く」を掲げる日本ハムの海賊軍団が再び活躍です。新庄監督は、最多の17安打13得点を記録した打線に関して「もう打線については選手に聞いて。覚えてない」とコメントしました。連勝中の5試合で合計65安打45得点を記録し、指揮官もどの得点がどれだったか覚えきれないほどの勢いです。

それでも、試合前の約束はしっかりと覚えていました。試合前の昼食の時間に、先発山崎に「必ず野手がすぐに5点以上取るから。4点までは大丈夫」と伝えていました。前回の6月28日の西武戦では6回無失点で1点リードのまま72球で降板し、中継ぎ陣が崩れて勝利を逃した苦い経験があったため、ベテラン左腕を安心させるための言葉でした。すると初回無死満塁でレイエスが満塁本塁打を放ち、2回には五十幡のスクイズ(記録は三塁内野安打)で、あっさり5得点を奪いました。新庄監督は「『取ったやろ』って(山崎に)伝えたら、彼もニコッとしていました」と嬉しそうに語りました。

打線のスイッチ役として大きな存在だった五十幡も素晴らしい活躍を見せました。初回に右翼線への二塁打で出塁し、その後の得点をお膳立てするなど、3安打1打点を記録しました。2回に内野安打、6回に中越え三塁打とサイクルヒットまで本塁打1本に迫りましたが、残り2打席は凡退。しかし、新庄監督は「ホームランか三振行けと言いましたね。でも、1番が出ると全然違う」と、切り込み隊長の活躍を称賛しました。

11日からは本拠地エスコンフィールドで3位のオリックスを迎え撃つ予定です。新庄監督は「このような戦い、今日のような勝ち方はベストです。ベンチでは面白くないけど」と笑顔を見せ、冷静な船長として振る舞いました。3年半鍛えた選手たちが、指揮官の思いを体現しています。【永野高輔】

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