【陸上】久保凛、日本新記録で2連覇「とても嬉しい」初の世界選手権へ一歩前進/日本選手権
日本記録保持者である久保凛選手(17歳、東大阪大学敬愛高)は1分59秒52の日本新記録で2連覇を達成しました。昨年7月に自身が樹立した日本記録を0秒41更新しました。9月に開催される世界選手権東京大会の参加標準記録(1分59秒00)にはわずかに届かず、今回は内定を得ることはできませんでしたが、代表入りに大きく近づきました。久保選手は「標準記録を切れなくて悔しい」としながらも、「1年ぶりに納得のいくレースができた。率直に言うと、とても嬉しい」と微笑みました。初の代表入りが有力な自国での世界選手権に「ワクワクしています。出場できれば入賞を目指したい」と意欲を見せました。久保選手は高校3年生となった今シーズンも好調を維持。5月の静岡国際では2分0秒28で9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録を0秒71上回り、同月のアジア選手権では2分0秒42で銀メダルを獲得しています。6月13日の近畿高校総体では、専門外の1500メートルで高校歴代2位の4分11秒07を記録し2連覇。小林祐梨子選手が2006年に記録した従来の大会記録(4分14秒39)を19年ぶりに更新しました。◆久保凛(くぼ・りん)2008年(平成20年)1月20日生まれ、和歌山県有田川町出身。小学1年生でサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年の頃、地元の駅伝大会で区間新記録を樹立し、潮岬中で陸上を始める。中学3年時、全国中学校体育大会800メートルで優勝。2023年に東大阪大学敬愛高に進学し、同年から全国高校総体で2連覇を果たす。サッカー日本代表の久保建英選手はいとこ。憧れの選手は田中希実選手。身長167センチ。