【阪神】大山悠輔、勝負強さで4年ぶりの代打逆転劇「全員の力」1年ぶりのベンチスタートでも活躍

阪神タイガースの大山悠輔内野手(30)は、4年ぶりの代打で見事な逆転勝利を演出しました。
昨年6月4日の楽天戦(甲子園)以来、約1年ぶりにベンチから試合が始まりましたが、集中力は途切れませんでした。1点を追う8回無死一塁の場面で、村上に代わって打席に立つと、2番手ピッチャー伊勢の高めのフォークを逃さず、左翼席を埋めた観衆の中で左前打を放ちました。これにより無死一・三塁の好機を広げ、近本の同点打、佐藤輝の決勝犠牲フライを呼び込みました。
大山選手は「全員の力での勝利です。すごく良かったと思います」とコメントしました。代打での出場は2021年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来で、今回も安打を記録。レギュラーシーズンでの代打安打は、2020年6月28日のDeNA戦(横浜)以来、5年ぶりです。
藤川監督の采配も光りました。前日3日の巨人戦で3安打を放った大山をあえてベンチスタートにしたのです。今季DeNAの先発・ケイ相手に7打数無安打だったことも理由の一つかもしれませんが、藤川監督は「今日は大山に少し休養をという意図がありました」と説明。「試合での汗の量を見て、積極的休養が必要だと判断しました」とのこと。大山は今季77試合にスタメンで出場しており、この温存策により、他の選手たちも交代で起用され、チーム全体の層の厚さが強調されました。植田や熊谷らが起用に応え、勝利に貢献しました。
代打での役割を全うした大山選手は、チームが首位を走る理由について「それは皆さんの力です。1試合1試合、勝つための試合ができています」と分析しました。だからこそ、タイガースは強いのです。【伊東大介】