【陸上】フロレス・アリエ「次から青木アリエ」家族を迎えて特別な大会で3位/日本選手権

6月に日本国籍を取得した女子400メートルのフロレス・アリエ(21=日体大)は、3位の結果にも「プレッシャーの中で走るのは初めて。ようやく肩の荷が下りた」と笑顔を見せた。6月には右手の人さし指にひびが入り、200メートル以上の練習ができなかった。さらにレース直前にはふくらはぎに違和感を感じたそうだ。「前半に力を入れて、後半は崩れてもいいと思って走った」と感想を語った。
5月の静岡国際では51秒71を記録し優勝。日本記録を0秒04上回っていたものの、ペルー国籍だったため公認されなかった。日本人選手として初めて出場した今回の大会では、初めて家族を呼んだ。「特別な大会だから。父と母、姉が来てくれて、支えてくれた人に感謝したい」。世界選手権の混合1600メートルリレー代表の選考基準記録(52秒30)を突破しており、代表入りが期待されている。「次のレースからは苗字が青木アリエに変わります。父の家族が青木だから。新しい自分を見せたい」と意欲を見せた。【首藤正徳】