【陸上】優勝候補・柳田大輝が号泣、予選フライングで失格「何もできなかった」日本選手権100m

期待されていた優勝候補、柳田大輝選手(21歳、東洋大学)がフライングにより予選で失格しました。
泣きながら取材エリアに現れ、「本当に何もしていない。スタートすら切れなかった」と、悔しさを滲ませていました。
柳田選手は5月中旬のセイコー・ゴールデングランプリで今季日本人最高記録の10秒06を出し、元世界王者のコールマン(アメリカ)に勝利していました。9秒台に到達する可能性もあり、今大会での初優勝が期待されていましたが、まさかの結果に終わりました。
取材に対して涙を浮かべつつも毅然と応じ、「これで勝てなかったら100メートルはやめようと思うほどの練習を積んできた。手応えもあったし、どれだけ速く走れるのか楽しみにしていた。ワクワクもしていたが、それが逆効果だったのかもしれない」と語りました。
柳田選手は世界ランキングで日本人2位につけており、今後の成績や他の選手の状況によっては世界選手権の代表入りがかかっています。
予選7組ではサニブラウン・ハキーム選手(26歳、東レ)も10秒45の4位で予選敗退。
◆世界選手権代表選考について 各種目の出場枠は最大3つ(女子やり投げは4つ)。パリ五輪入賞者で日本人最高位の選手は、1月1日から日本選手権までに参加標準記録をクリアすれば内定します。日本選手権で3位以内に入った上、8月24日までに参加標準を突破すれば、代表へ大きく近づくことが可能です。開催国枠もあり、参加標準や世界ランキングの選考条件を満たす選手がいない種目に適用されます。すでに男女のマラソンと競歩代表は決定済みです。