【とっておきメモ】「もう無理や。もうこれはピッチャーや」プロ1勝小園健太の原点は恩師の一言

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DeNAのフレッシュな若手選手たちが試合で活躍し、5月30日からのヤクルト戦(横浜)以来、約1カ月ぶりの同一カードで3連勝を果たし、貯金生活へと復帰しました。4年目のドラフト1位である右投げの小園健太選手(22)は、5イニングを投げて3安打3失点の粘り強いピッチングを見せ、プロ初勝利を手にしました。

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「お前、もう無理や。もうこれはピッチャーや」との一言が、小園投手の原点となりました。この助言を与えたのは、彼が中学生時代に所属していた貝塚ヤングの恩師である川端末吉監督です。20年以上にわたり指導者として活躍し、ヤクルトでプレーする川端選手の父でもある川端監督は、「ショートがやりたい」と言って入団してきた小園選手の持つ投手としての才能をいち早く見抜いていました。「マウンドでの落ち着きが異なる。ピンチでも変わらず堂々としている。彼には投手に専念させよう」と考え、ランニングやピッチングなどの、チームでは異例の投手専用練習を小園選手一人に課したのです。

彼は剛速球で打者を抑えるタイプでもなく、変化球で空振りをとるタイプでもありませんでした。「直球と変化球の絶妙な組み合わせが彼のピッチングスタイルでした」と、1年生の夏にはエースの地位を確立しました。順調に成長し、不動の4番だった現ロッテの松川選手と共に市和歌山で「この2人はプロになれる素材ですので、よろしくお願いします」と言われ送り出されました。それから7年後、プロのマウンドで小園選手は新たな一歩を踏み出しました。【DeNA担当=小早川宗一郎】

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