Day: July 4, 2025

鍵山優真、フィギュアスケート新フリー曲は「トゥーランドット」~荒川静香の金メダルから20年、イタリアで再びオリンピック金伝説に挑む~

フィギュアスケート男子の2022年北京オリンピックで個人・団体の銀メダルを獲得した鍵山優真(所属:オリエンタルバイオ/中京大学)が、新たな挑戦として伝説のプログラムで世界一を目指しています。2025-2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフリー演技曲に「トゥーランドット」を選んだことが、4日に明らかになりました。このオペラは、2006年トリノオリンピックでアジア初の金メダルを獲得した荒川静香(43)が使ったものと同じです。楽曲を100周年にあたる節目に、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音し、再び歓喜をもたらそうとしています。    ◇   ◇   ◇ オリンピック制覇を目指す鍵山は、「金プログラム」を最後のピースとして選びました。関係者の話によれば、新フリーは開催国イタリアの名作オペラ「トゥーランドット」。これは20年前のトリノ大会で荒川がアジア人として初めて金メダルを獲得したプログラムです。羽生結弦に続く日本史上3人目の優勝を狙い、「金メダルへの挑戦」や「乗り越える力」を込めて滑りたいと熱望したことが、全日本合宿に参加中の本人から5日に明かされます。 浅田真央とも世界一に輝いた振付師ローリー・ニコル氏と、「イタリアの観客への敬意と特別な思いを込めて」この選曲をしたといいます。「勝利の確信」が歌われる名曲であり、荒川も2004年の世界選手権で初優勝しています。鍵山の演技には、荒川の代名詞であるイナバウアーも取り入れる予定です。 1926年4月、ミラノで初演された「トゥーランドット」が五輪イヤーに100周年を迎えます。この名曲を選んだのは、多くのスケーターが滑ってきた曲だからこそ、「新しい風を吹き込む挑戦」をしたいと考えているからです。2024年5月にワシントン・ナショナル・オペラで初演された新たなフィナーレを含むこの楽曲に、ニコル氏は注目しました。 米国グラミー賞を受賞した作曲家、クリストファー・ティン氏に、鍵山のためだけの4分間の特別な編曲を依頼しました。この収録は世界的に有名なビートルズの聖地、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われました。英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とイングリッシュ・ナショナル・オペラのコーラスが共演し、「誰も寝てはならぬ」の旋律に新たな「最後の楽章」を加えたクリストファー・ティン氏は、「ニコルの美しい振付と優真の驚くべき運動能力と芸術性が氷上にスリリングな生命を吹き込んだ」と自信を述べています。 鍵山は2022年の北京オリンピックで18歳で初出場し、日本フィギュアスケート史上最年少で銀メダルを獲得しました。世界選手権でも3度の2位を誇りますが、残っている最後の壁を破ろうとしています。ショートプログラム(SP)の曲は、ピアニスト角野隼斗らの演奏によるスティービー・ワンダーの「I Wish(回想)」と公表されていました。新たに明かされたフリー曲を手に、2026年2月14日に日本時間、再び伝説を再現して金メダルを目指します。 ◆荒川静香と「トゥーランドット」 2005-2006年シーズン途中からフリー演技で用いたこの曲で、荒川は2006年トリノオリンピック直前の1月に再び演じることを決めた。この演目で2004年の世界選手権初優勝を飾り、振り付けはコーチのニコライ・モロゾフ氏が担当しました。トリノオリンピックの開会式では、世界三大テノールのパバロッティがこの曲を歌い、「運命を感じました。開会式で歌われた曲で滑れることに幸せを感じます」と荒川は述べました。本番では代名詞イナバウアーを駆使し、SP3位からの逆転で金メダルを獲得。2004年世界選手権もフリーの逆転で制し、「勝利を呼ぶ楽曲」として彼女の代表的なプログラムとなりました。

【陸上】優勝候補・柳田大輝が号泣、予選フライングで失格「何もできなかった」日本選手権100m

期待されていた優勝候補、柳田大輝選手(21歳、東洋大学)がフライングにより予選で失格しました。泣きながら取材エリアに現れ、「本当に何もしていない。スタートすら切れなかった」と、悔しさを滲ませていました。柳田選手は5月中旬のセイコー・ゴールデングランプリで今季日本人最高記録の10秒06を出し、元世界王者のコールマン(アメリカ)に勝利していました。9秒台に到達する可能性もあり、今大会での初優勝が期待されていましたが、まさかの結果に終わりました。取材に対して涙を浮かべつつも毅然と応じ、「これで勝てなかったら100メートルはやめようと思うほどの練習を積んできた。手応えもあったし、どれだけ速く走れるのか楽しみにしていた。ワクワクもしていたが、それが逆効果だったのかもしれない」と語りました。柳田選手は世界ランキングで日本人2位につけており、今後の成績や他の選手の状況によっては世界選手権の代表入りがかかっています。予選7組ではサニブラウン・ハキーム選手(26歳、東レ)も10秒45の4位で予選敗退。◆世界選手権代表選考について 各種目の出場枠は最大3つ(女子やり投げは4つ)。パリ五輪入賞者で日本人最高位の選手は、1月1日から日本選手権までに参加標準記録をクリアすれば内定します。日本選手権で3位以内に入った上、8月24日までに参加標準を突破すれば、代表へ大きく近づくことが可能です。開催国枠もあり、参加標準や世界ランキングの選考条件を満たす選手がいない種目に適用されます。すでに男女のマラソンと競歩代表は決定済みです。

ナショナルズの小笠原慎之介、7日にメジャー初登板 本拠地でレッドソックスと対戦

米国のメジャーリーグで、今シーズンからナショナルズに所属する投手の小笠原慎之介が、6日(日本時間7日)に本拠地で行われるレッドソックス戦でメジャー初登板を果たすことが決まりました。情報は4日に関係者から発表されました。27歳の小笠原投手は、日本のプロ野球チームである中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用してナショナルズに移籍しました。今シーズンの開幕はマイナーリーグで迎えており、調整を続けていました。(共同通信)

【中日】清水達也が初セーブをマーク!大野選手のアクシデントも監督の期待に応える

中日ドラゴンズの投手、清水達也選手(25)が今季初のセーブを成功させました。先発した大野投手は完封ペースだったものの、左足の痙攣でやむを得ず降板。2点のリードで1アウト、二三塁の場面でマウンドに立つと、オスナ選手に右犠牲フライを許し1点差に。しかし、内山選手を151kmの高めの直球で右飛に打ち取り、ピンチを切り抜けました。「準備は万端でした。普段通りのプレーを心がけました。中継ぎはチーム一丸なので、松山が戻るまで頑張ります」と清水選手は振り返ります。また、井上監督も「何かあった時には清水達也で行くと決めていた」と、準備の重要性を強調しました。これで通算3回目のセーブを記録し、守護神の松山選手が離脱した中で、見事にチームを救いました。

【DeNA】終盤失点、好機で無得点…痛恨逆転負けでスタンドが空席だらけ「自分の責任」三浦監督

攻めの一手が実らなかった。DeNAが追加点のチャンスを逃して痛恨の逆転負けに沈んだ。1点リードの7回無死一、三塁、打席の京田はバントの構えを見せ、セーフティースクイズをうかがう。さらにカウント2-1からの4球目、チームにとって今季初のスクイズを敢行。しかし変化球にファウルとなって追い込まれた。その後ヒッティングに切り替えるも、一走・梶原がスタートを切った中で京田の当たりは平凡な二ゴロに。これに三走・山本が三本間で挟まれてタッチアウトで1死一、二塁とされた。続く代打筒香は空振り三振に倒れ、桑原も中飛で無得点。リードを広げられなかった。直後の8回に2番手伊勢がつかまって2失点で逆転を許すと、9回にも救援陣がつかまり一挙5失点。3万3539人が詰めかけたはずのスタンドは、突然の雨にも見舞われて空席だらけに。三浦監督は「あそこ(7回)で取れなかったのが響きました。追加点が欲しいところで取れなかったのは自分の責任だと思います」と言葉を絞り出した。4位に転落し、首位阪神と6・5ゲーム差。切り替えるしかない。【小早川宗一郎】【DeNA】衝撃の逆転負けで首位阪神と6・5差 スクイズ実らず、終盤に7失点ハマスタは空席だらけ

【日本ハム】「パイナポー」水谷瞬、キャリア初の2本塁打 新庄監督「最近、折れてないね」好調の兆しをバットから感じ取る

北海道日本ハムファイターズの外野手、水谷瞬(24)が、リードオフホームランを含めて自身初の1試合2本塁打を記録し、チームの連敗を止めることに貢献しました。初回に左中間へ6号ソロホームランを放った後、試合が同点に追いつかれた3回には決勝の左中間適時二塁打が飛び出しました。さらに7回には左翼スタンドに7号ソロを叩き込みました。3安打3打点の活躍で、試合後のヒーローインタビューでは「1、2、3、ジェッシー!」と絶叫し、観客を大いに盛り上げました。    ◇   ◇   ◇ 敵地での3連敗、3試合でわずか2得点しか挙げられなかった打線を、水谷が見事に変えました。初回、早川投手の5球目、145キロの直球を左中間席に運ぶと、同点となった3回には1死一塁から左中間を破る決勝打。「ホームに戻ってきた安心感があった。またリセットして頑張ろうという中での1打席目、良いアプローチができた」と語りました。6月15日以来、19日ぶりのエスコンフィールドでのプレーは、待ち望んでいた本拠地のファンを歓喜に包みました。 早川投手とは昨年も相性が良く、15打数7安打、打率.467、2本塁打でした。相手に立った時、自然と優位に立っている気がするとのこと。「相手から見ても意識されるだろう」と語りました。 新庄剛志監督は水谷のバットに好調の兆しを見ていました。「最近はバットが折れないんだよね。昨年は260本くらい折ってたから(笑)」と冗談混じりに語ります。数は少し誇張されていますが、以前ほどバットが折れなくなったのは事実です。水谷は「折れてヒットを打つのも良い」と意識しつつ、7回の2本目のホームランでは、内角高めの148キロをしっかりと呼び込み、左翼スタンドに運びました。この一連の動きは、今の好調さを象徴しています。 試合中に響き渡った「パイナポー」と、ヒーローインタビューでの「1、2、3、ジェッシー!」の絶叫。しかし、試合後は冷静に、「ホームランは常に打てるわけではない。状況やカウントに応じて対応できるようにならなければ」と語りました。激戦が続くパ・リーグで、昨年の交流戦で活躍した男が今、波に乗っています。【本間翼】

【巨人】お久しぶり!大勢が今季初セーブ「8回ではもらえない声援」マルティネスはコンディション不良

巨人の大勢投手(26)が今シーズン初のセーブを記録した。守護神のマルティネスが、3日の阪神戦(甲子園)で打球の直撃を受けてコンディションが整わないため、1点リードの9回を大勢が任された。2番の田中選手から始まる強力な打線を3者凡退に抑え、「1点差ということで気合が入りましたが、登板した時に8回ではもらえないほどの声援をジャイアンツファンの皆さんからいただきました。野球人生で忘れることのできない1日になりました」と語った。

【神奈川】横浜が大会前最後の練習試合で勝利 村田監督「本物になって夏の大会を狙う」

センバツで優勝した横浜(神奈川)は、春夏連覇に向けて着実に準備を進めています。1、2年生が中心の日本体育大学との夏の大会前最後の練習試合を行い、8-6で見事に勝利を収めました(試合は雷雨のため7回で終了)。試合は5-6とリードを許していましたが、6回に追いつき、さらに1アウト満塁のチャンスで3年生の阿部葉太外野手が左前打で2点を追加し、逆転に成功しました。それでも村田浩明監督(38)は「大学生相手に逆転できたのは良かったが、全員が一丸となって野球をする意識がまだ足りない。」とコメントし、選手たちに最後まで集中を切らさないよう促しました。県内の多くのチームが「打倒横浜」を掲げています。村田監督は「受け身になるのはやめよう」と選手たちに呼びかけつつ、「今年は真の実力を示し、神奈川の夏を勝ち取りたい。他にも良いチームがたくさんありますが、どの試合も気を抜くことはできません。」と語りました。初戦は11日に予定されています。厳しい夏の戦いがいよいよ始まります。阿部葉太選手は「これまでの努力を信じて、全力を尽くしたい」と意気込みを見せました。

【陸上】高島真織子、自己ベストで初優勝「嬉しい」森本麻里子の7連覇を阻止 日本選手権

25歳の高島真織子(九電工所属)が13メートル92の記録で初めての優勝を果たしました。9月に開催予定の世界選手権・東京大会に向け、彼女の世界ランキングは出場圏内に位置しています。これによって、彼女は2大会連続の代表入りに大きく前進しました。7連覇を狙った森本麻里子を破ったことについて、高島選手は「これまでなかなか勝てなかったので、本当に嬉しいです」と喜びを語りました。今回の記録は、従来の自己ベストを9センチ上回りました。それでも、森本選手の日本記録(14メートル16)にはまだ20センチ以上の差があり、「平均のレベルは上がっていると感じますが、日本記録はとても高い壁だと痛感しました」と彼女は現状を冷静に受け止めました。

【西武】難敵モイネロ崩しは「ノーサイン滝沢夏央の三盗×渡部聖弥の狙い球合致」うまくかみ合った

相手が今季7勝0敗のソフトバンク・モイネロで、西武が得点力不足に苦しみながら3連敗中だった。特に難敵が相手となれば備えたことも仕掛けたことも、全てうまくはいかない。でも勝利につながった先制機だけ、かみ合った。8回無死、この日1番打者に起用された滝沢夏央内野手(21)が追い込まれながら、しぶとく三塁へ内野安打で出塁する。「いや、もう、なんとか出塁しないといけない。今日1番という打順だったので、1番としてまず塁に出ないといけないと。気持ちでヒット打ちました」犠打で二塁へ進む。1死二塁、打席には3番の渡部聖弥外野手(22)が。4番のタイラー・ネビン外野手(28)も含め、どちらかの適時打を待つ場面か。左翼席からチャンステーマ4が始まる中、モイネロが初球を投じようと投球モーションに入る。完璧なタイミングで「スキがあったら行こうと思ってました」と決意していた滝沢が、三塁へスタートを切った。モイネロを何とか崩そうと、西武ベンチも研究していた。西口文也監督(52)はその場面、何もサインを出していない。「作戦? あれは違うよ。夏央が走った」自分の判断で。「そうそうそう。あぁ、セーフになるな~と思ったら…」西口監督は「あぁ~、打ったよ~」と笑って続けた。滝沢も「まさか打つとは思わなかったんで」と“まさか”に少しばかり抑揚をつけて振り返った。「スライダーかカーブを待っていました。1球で仕留めようと」という渡部聖が打った。ライナーが二塁の頭をなんとか越えた。滝沢は三塁まで一瞬ブレーキをかけながら、瞬時に身を翻して、本塁へ向かっていった。結果的にエンドランのように見える、2つの“思い切り”がかみ合った先制決勝得点だった。滝沢は言う。尋ねてもいないのに切り出した。「1番でスタメンって知って、もう、気持ち入ったっす。自分の体調管理不足で迷惑かけてたんで、なんとか勝ちに貢献したいなと」1日、沖縄での試合後に熱中症と診断され、2日はホテルで静養。2日間でしっかり整え、走攻守で躍動してチームの7月初勝利にしっかり貢献。かみ合ったことで空気は変わるか。いずれにしても、滝沢夏央の夏が来た。【金子真仁】【西武】武内夏暉4勝目「初回から気を入れて」1巡目は1球も外野に飛ばされず 自己最多タイ8K