【広島】中村奨成が自己最多3号の逆転ホームランを達成 スタメン減少にも「もう一度奪い取るぞ」と奮起、1番中堅で結果を出す

2試合ぶりにスターティングメンバーとして復帰した広島東洋カープの中村奨成外野手(26)が、逆転の3号2ランホームランを放ち、チームを勝利へと導きました。
3回、1点ビハインドの場面で1アウト2塁のチャンス。初球を狙い打ちました。「『ストレートが来るか、スライダーが来るか、覚悟を決めて挑め』と言われて、色々考えた結果、スライダーで行こうと決めました」。浮いたスライダー球を迷うことなく打ち切り、左翼スタンドに運びました。今シーズン3本目となるホームランで、試合だけでなく球場の雰囲気までも逆転させました。
5月には13試合でスタメン出場していましたが、6月は6試合に減少。前日もベンチスタートでした。「スタメンで出場するかどうかに関係なく、いつでも準備を整えています。右投手だからといって大盛選手が出場すると決めつけているわけではありません。最近スタメンが減って少し悔しいですが、『もう一度自分の場所を奪い取る』という強い気持ちで臨んでいます」。2試合ぶりに与えられた「1番中堅」の場面で結果を出しました。このような姿勢に、新井監督は目を細めています。
「“中村砲”が炸裂しましたね。今年は、目の色が違うというか、キャンプの時から本当に変わりました。練習への取り組み方も変わって、良い意味で大人になったと思います」。
この日決めた1本で、試合数や打点、盗塁などに続き、ホームラン数も自身のキャリアハイを更新しました。「自己最多とはいえ、まだまだ足りないです。今日はうまく捉えられたので結果が出ましたが、チャンスでしっかりと打てるように努力していきたいです」。好結果にも謙虚であることが、彼の成長の証です。【前原淳】