Day: July 2, 2025

【広島】中村奨成が自己最多3号の逆転ホームランを達成 スタメン減少にも「もう一度奪い取るぞ」と奮起、1番中堅で結果を出す

2試合ぶりにスターティングメンバーとして復帰した広島東洋カープの中村奨成外野手(26)が、逆転の3号2ランホームランを放ち、チームを勝利へと導きました。3回、1点ビハインドの場面で1アウト2塁のチャンス。初球を狙い打ちました。「『ストレートが来るか、スライダーが来るか、覚悟を決めて挑め』と言われて、色々考えた結果、スライダーで行こうと決めました」。浮いたスライダー球を迷うことなく打ち切り、左翼スタンドに運びました。今シーズン3本目となるホームランで、試合だけでなく球場の雰囲気までも逆転させました。5月には13試合でスタメン出場していましたが、6月は6試合に減少。前日もベンチスタートでした。「スタメンで出場するかどうかに関係なく、いつでも準備を整えています。右投手だからといって大盛選手が出場すると決めつけているわけではありません。最近スタメンが減って少し悔しいですが、『もう一度自分の場所を奪い取る』という強い気持ちで臨んでいます」。2試合ぶりに与えられた「1番中堅」の場面で結果を出しました。このような姿勢に、新井監督は目を細めています。「“中村砲”が炸裂しましたね。今年は、目の色が違うというか、キャンプの時から本当に変わりました。練習への取り組み方も変わって、良い意味で大人になったと思います」。この日決めた1本で、試合数や打点、盗塁などに続き、ホームラン数も自身のキャリアハイを更新しました。「自己最多とはいえ、まだまだ足りないです。今日はうまく捉えられたので結果が出ましたが、チャンスでしっかりと打てるように努力していきたいです」。好結果にも謙虚であることが、彼の成長の証です。【前原淳】

【楽天】新加入のボイト、デビュー戦で初安打&初本塁打「嬉しかったよ」初打席は三振も修正

楽天の新外国人選手ルーク・ボイト内野手(34)は、インパクトのあるデビューを果たしました。この日、1軍に昇格し「6番DH」でスタメン入り。第1打席はロッテの木村投手のフォークに空振り三振しましたが、その後しっかりと修正しました。1点リードの5回、先頭打者として7球目のフォークを巧みに左翼方向へ運びました。ボールはワンバウンドでフェンスに直撃し、果敢に二塁を狙いましたが、相手の好返球により惜しくもアウト。それでも、来日初のヒットランプが灯りました。5点を追いかける7回1死一塁の場面では、低めのフォークを完璧に左翼席へ打ち込み、1号2ランホームランを決めて盛大な歓声を浴びました。ボイト選手は、「初めての試合でホームで打つことができたので嬉しい」と笑顔を見せました。◆ルーク・ボイト選手について:1991年2月13日、米ミズーリ州で生まれました。ミズーリ州立大学出身で、2013年のドラフト22巡目でカージナルスに入団。その後、2017年にメジャーデビューし、2018年7月にトレードでヤンキースに移籍。2020年のコロナ禍で短縮されたシーズンでは、56試合で22本塁打を記録し、ア・リーグ本塁打王に輝きました。2022年にはパドレスとナショナルズ、そして2023年にはブルワーズでプレーし、メジャー通算95本塁打を達成。2024年からメキシカンリーグに所属し、2025年6月10日に楽天と契約。身長188センチ、体重117キロ、右投げ右打ちの選手です。

【オリックス】岸田監督「頭の中で勝手に」才木海翔がマウンドに上がるも球審にマチャドと告げる

オリックスの岸田護監督(44)はエキサイティングな試合の最終回について謝罪しました。4点リード後の延長10回、スコアボードにはアンドレス・マチャド投手(32)の名前が表示されたものの、実際には才木海翔投手(25)がマウンドに立っていました。球審の白井氏が三塁側のベンチに行き、岸田監督とやり取りをしました。結果、投球練習をしていた才木はマチャドにチェンジしました。 「最後に間違いを犯しました。頭の中で勝手にマチャドだと思い込んでいました。私のミスであり、マチャドには申し訳なく思っています。彼は気持ちを切り替えて再び投げてくれました」と、指揮官は済まなさそうでした。 前日からアクシデントが続いています。沖縄出身の大城滉二内野手(32)が、左内転筋の強い張りにより交代。また、西川龍馬外野手(30)も左足首を痛め、翌日には登録を抹消されました。さらにこの日は、ルイス・ペルドモ投手(32)が右手指先を負傷し、一球も投げられずに山岡泰輔投手(29)と交代しました。山岡は前日のピンチも乗り越え、今回も無失点で1イニングをしのぎました。 延長戦を制しましたが、監督は「沖縄で多くの選手がケガをしているところです。難しい状況ですが、仕方ありません」と話していました。しかし、チームは首位の日本ハムとの差を0.5ゲーム差まで詰めています。「選手たちがカバーしてくれることが大きい」と、ナインをたたえました。【村松万里子】

巨人の阿部監督退場がSNSで話題に 議論を呼ぶ「退場には驚かされた」

巨人の阿部慎之助監督(46歳)は、リクエストに対する抗議が原因で、監督就任後初の退場を宣告されました。阿部監督は投手交代を告げる際に球審に異議を申し立て、結果的に退場を言い渡されました。その後、二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチ(49歳)が監督代行を務めました。X(旧ツイッター)では、「セーフの確証」、「審判の判定」、「阿部退場」、「甲斐拓也」など、阿部監督の退場劇に関連するワードが次々とトレンド入りしました。SNS上ではファンの間で議論が巻き起こり、この日のプロ野球で最も注目を集める話題となりました。阿部監督は「見た限りではアウトに見えましたし、森下君も諦めている様子だったので、抗議してはいけなかったですが、思わずしてしまったことを反省しています。退場処分となり、最後までチームを指揮できなかったのは監督として良くないことで、選手たちにも申し訳なく思います」とコメントしました。また、審判との会話については「(セーフの)根拠を教えてもらえないのかと尋ねたところ、抗議はできないと言われ、それは理解していました。その上で抗議すると退場になりますと確認して、自分も熱くなってしまい、選手やアンパイアにも申し訳ありません」と謝罪しました。阿部監督の退場は、選手時代の2014年7月11日の阪神戦以来2度目。監督の退場は2022年5月14日の井口監督(ロッテ)以来で、巨人の監督としては1974年7月9日の川上監督以来、51年ぶりのことでした。

【巨人】甲斐拓也「絶対タッチしてます。先にタッチしてます」クロスプレー判定に「自信あります」

巨人阿部慎之助監督(46)が、監督就任後、初の退場となった。0-0の8回2死一、二塁。阪神大山の遊撃への打球がイレギュラーし、二塁方向へ。二塁走者の森下が三塁を回ってホームに突入し、1度はアウトが宣告されたが、阪神藤川監督がリクエストし、リプレー検証の末にセーフ判定に覆った。阿部監督は投手交代を告げる際、球審にリクエストの結果に説明を求めたことが抗議とみられ、退場が宣告された。二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチ(49)が監督代行を務めた。甲斐拓也捕手(32)は試合後「全然タッチしてますよ。絶対タッチしてます。どこでどうセーフになったかというか、間違いなくタッチはしてます。先にタッチしてます。自信はあります」と語気を強めながら話し、球場を後にした。【動画】阪神森下翔太の神走塁!タッチを掻い潜る…リクエストの結果、判定セーフで先制

【阪神】森下翔太「最初のタッチは外れていた」“神の手”で勝利を引き寄せる

驚愕の結末が訪れました! 阪神が「神タッチ」を決め、今シーズン4度目の4連勝で首位を堅持しました。甲子園での「伝統の一戦」でした。両チームが無得点で迎えた8回2死1・2塁の場面で、森下翔太外野手(24)が技術を駆使してホームタッチに成功しました。大山悠輔内野手(30)の遊撃正面へのゴロがイレギュラーして内野安打となり、その間にボールが弾かれると一気にホームベースを狙いました。捕手の甲斐によるタッチを巧みに避け、決定的な得点を得ました。チームは2カード連続で勝ち越し、宿敵である巨人とのゲーム差を5.5に広げました。   ◇   ◇   ◇まさに執念の瞬間でした。これこそ神の手と言えるでしょう。森下は野球選手としての本能で、五角形のホームベースを求めました。最初の重要な1点は、劇的な走塁によって生まれました。「一瞬の出来事で…必死でした。最初は触れていなかったので、諦めずにもう一度試みました。何とかホームベースに触りたい、それだけでした」。背番号1は興奮でいっぱいでした。0-0の8回2死1・2塁で、大山選手の遊撃への打球がイレギュラーしました。泉口選手の体に当たり二塁方向へ。二塁走者の森下選手は即座に本塁突入を決断しました。タイミングは完全にアウトでした。しかし、彼の粘り強さが光りました。甲斐選手のタッチを大きく右に回避しました。左手は届かなかったが、一度タッチを回避してから再びホームベースに突進しました。ミットが伸びてきましたが、タッチの瞬間に左手を素早く引っ込めました。「とっさの判断でした」。ミットを空振りさせ、その勢いで体を捻り、一塁方向から右腕を伸ばしてホームベースに触れました。判定がセーフに覆りました。一度はアウトの判定が下りましたが、藤川監督がリクエストしました。長いリプレー検証の結果、セーフと判断されました。興奮を抑えきれない森下選手は声を張り上げて喜びを表現しました。大竹投手も顔をほころばせ、ベンチの選手たちも歓喜に沸きました。「自分はノーヒットで(8回は)四球を選びました。輝選手がチャンスを作ってくれたので、それをしっかり活かせてよかったです。1点で勝負だと思っていたので、後半出てくるジャイアンツの投手陣はかなりの強者ばかりです。点を取るのが難しい状況なので、本当に良い結果でした」重要な1点、大きな勝利です。大竹投手は完封ペースで8回まで進めましたが、最後に見事に報いることができました。今シーズン4度目の4連勝。2位広島とは4ゲーム差のままですが、巨人には5.5ゲーム差をつけました。打点ランキングを走る森下選手はお立ち台で誓いました。「本当にピッチャー陣に助けられています。明日は野手で勝ちたいと思います」。彼の走塁は、ファンに大きな声援を送らせた瞬間でした。【柏原誠】▽阪神の田中内野守備走塁コーチ(三塁ベースで腕を回し、森下の決定的な走塁を導く)「森下がよく走ってくれました」○…BS朝日の中継で解説を務めた阪神の岡田彰布オーナー付顧問(67)が、8回の判定に関する審判団の動きに苦言を呈しました。阪神森下選手の本塁アウトの判定がセーフに覆った後、巨人阿部監督が抗議し退場となりました。岡田顧問は「審判も状況をマイクで説明すればいいのにね。説明があれば監督も退場しなかったでしょう。こういうときは説明が必要です。アウトやセーフの場面ではありませんから」と指摘し、場内で詳細な説明があれば、事態は変わっていた可能性があると強調しました。

【日本ハム】一気に3位転落危機 新庄監督「審判が言うなら」リクエストで判定覆るも現実受け入れる

日本ハムが今季5度目のサヨナラ負けを喫した。試合終了直後の新庄監督の第一声は「セーフか? アウトに見えましたけどね」。1点リードの9回1死一、三塁。今季初完封を目前にした先発加藤貴が、山川に左翼フェンス直撃の適時打を浴びた。三塁走者が生還して同点。一塁走者はアウト判定だったが、リクエストで判定が覆った。「まあ審判が言うなら、仕方ない」と現実を受け入れた。8回無死満塁から矢沢、野村、郡司が3者連続三振での無得点が痛かった。「矢沢くんは、なんかしてくれそうだから。後悔がないように打たせた結果なんで、それは仕方ない」。大きな波がなく首位を快走してきたが、6月6日以来の連敗で2位オリックスと0・5差、3位ソフトバンクとは1差。負ければ一気に3位転落となる3日ソフトバンク戦へ向けて「明日、やります」。指揮官は気持ちを切り替えた。▽日本ハム加藤貴(今季初完封目前でサヨナラ打を浴びて3敗目)「(9回も)丁寧に行っていたつもりだったんですけど、相手が上回ったなと思います」【動画】ソフトバンク山川穂高のサヨナラタイムリー!一塁ランナー緒方理貢が一気に生還

【ソフトバンク】劇的逆転サヨナラで3連勝!山川穂高V打、本塁アウトもリクエストで判定覆る

ソフトバンクが劇的な逆転サヨナラ勝ちで3連勝を飾った。1点を追う9回裏1死一、三塁で山川穂高内野手(33)が左翼フェンス直撃の一打を放った。同点に追いつき、一塁走者の緒方がヘッドスライディングで本塁に突入。タイミングは微妙だったが、アウトの判定。ここで小久保監督はリクエスト。判定は覆り、セーフで勝利が決まった。一塁側ベンチからナインが飛び出し、殊勲打の山川を祝福した。お立ち台に立った山川は「うれしいです。ゲッツーうったら終わりなと思い、打席に立ちました。狙ってませんが、あのへんは打とうと思ったのでよかったです。入れと思ったが、全然入らなかった。走らなきゃという感じでした」と笑みを浮かべた。首位日本ハムを相手に大きな1勝となった。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

【阪神】岡田顧問、審判に対し不満表明 巨人阿部監督の退場に「マイクで説明しとけば退場はなかった」

阪神タイガースの岡田彰布オーナー付顧問(67歳)がBS朝日の中継番組で解説を担当しました。0-0で迎えた8回、森下翔太選手(24歳)の本塁への判定が、阪神側のチャレンジでセーフに覆った。この判定をめぐって、巨人の阿部慎之助監督(46歳)が退場となりました。この審判団の対応に対して岡田氏は「審判ももっとマイクで状況を説明すればいいのにね。説明があれば監督が退場することもなかったでしょう。こういう場面では説明が必要です。アウトかセーフかの問題ではないですから」と、場内への詳細な説明があれば違った結果になった可能性があることを強調しました。

【巨人】「根拠教えて」阿部監督、我慢ならず初の退場処分「自分失って熱くなった」球団監督51年ぶり

巨人の阿部慎之助監督(46)は、監督就任2年目にして初の退場処分を経験しました。2日の阪神戦(甲子園)で、0-0の8回裏に本塁でのクロスプレーが一度はアウトと判定されましたが、阪神の藤川監督のリクエストによりセーフに覆りました。直後、投手交代を告げる際に山本球審に「根拠を教えてほしい」と抗議し、吉本一塁塁審から退場を言い渡されました。球団の監督としては、1974年の川上哲治監督以来、51年ぶりの退場処分となり、チームは完封負けで2連敗し、首位阪神とのゲーム差が5.5に広がりました。    ◇    ◇    ◇冷静を奪われた感情を抑えました。敗戦から数分後、阿部監督は報道陣の前で冷静に語りました。「見た限りではアウトに見えました。森下選手も諦めていたように見えました。しかし、抗議してはいけないことをしてしまい申し訳ありませんでした。退場処分を受け、最後まで指揮が執れなかったのは監督としての過ちです。選手たちにも申し訳なく思います」と述べました。熱戦の中、妥協は許されませんでした。8回裏2死一、二塁の場面で、阪神の大山選手が打ったボールが遊撃手・泉口の肩付近を弾き、カバーに入った二塁手・吉川が本塁に返球しました。森下選手と捕手・甲斐とのクロスプレーとなり、山本球審はアウトと判定しましたが、藤川監督のリクエストで判定がセーフとなりました。その直後、阿部監督は三塁側ベンチから出て、山本球審に投手交代を告げる意図のみでしたが、どうしても我慢できませんでした。「『判定が覆った根拠は何ですか?』と聞いたところ、『これは抗議できません』と言われました。しかし、『わかっています。それでも抗議したら退場になりますよね?』と確認しました」。完全敵地の甲子園で、決して引くことはありませんでした。球団の監督としてはV9を成し遂げた川上哲治監督以来、51年ぶりの退場処分となりました。現役時代としては、2014年7月の阪神戦以来で、競争への強い意志以外、理由はありませんでした。「一生懸命にやっている選手たちがいて、自分自身を失い熱くなってしまいました。アンパイアにも選手にも申し訳ありません」と謝罪しました。監督という戦いの旗頭の責任は、計り知れない重みがあります。この日は8安打ながら1点が遠かったのです。「皆、必死に打とうとしています。仕方がない、明日は負けられません。切り替えて頑張るしかありません」。勝利でのみ晴らせるのです。【為田聡史】▼阿部監督の退場は選手時代以来2回目で、監督の退場は22年5月14日の井口監督(ロッテ)以来です。巨人の監督では、74年の大洋戦での川上監督以来51年ぶりです。川上監督は2回、平光球審に攻撃的行動を取ったために退場となり、その前には56年に水原監督が退場しました。1リーグ時代には、三原監督が南海戦で退場し、出場停止の処分を受けています。