【DeNA】希少がんと闘う友へ 東克樹が大阪まで会いにいった大学同期に届ける1勝** **

**
DeNAの東克樹投手(29)は、リーグのハーラートップに並ぶ7勝目を挙げました。試合の2回には中日の細川選手に特大ソロを打たれるなど、3安打で2失点しましたが、3回以降は相手に一人のランナーも許しませんでした。結局、7回を3安打2失点7奪三振とし、安定感のある投球で先発の役割を果たし、約1カ月ぶりの勝利を手にしました。
◇ ◇ ◇
リーグ戦が再開する前に、東選手にはどうしても会いたい人がいました。それは、立命館大学時代のチームメートであり、現在病と闘っている福森大翔さんです。
福森さんは、10万人に1人の割合で発症する悪性腫瘍(希少がん)と闘っています。6月15日に行われたオリックス vs 巨人戦(京セラドーム大阪)では、大阪桐蔭時代の同期であるオリックスの森選手が捕手を務めるなか、福森さんが始球式を行いました。この試合で勝利した森選手と共に感動的な記念写真を撮り、野球ファン全体から温かい拍手が送られました。
交流戦を終えた2連休中、東選手はその思いを抑えきれず、大阪に行って福森さんに会いました。
「どうしても会いたかったんです。試合の予定が合わず、なかなか行けなかったのですが…」笑顔を見せてくれた福森さんに、東選手の胸は熱くなりました。
「本当に心に響きました。僕ももう一層、頑張ろうと思えました」
7回で2失点、持ち前の粘り強い投球で、中日戦(横浜)でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げました。試合後には改めて強い思いを語りました。
「僕にとって非常に大きな1日となりました。これからも頑張ろうと思えましたし、彼が苦しい状況の中で、少しでも力を与えられたらと思って今日は投げました」
その粘り強い姿勢でリードを守り抜いた背番号11。その思いは、共に青春時代を過ごした友人にもきっと届いていることでしょう。