Month: June 2025

【全仏オープン】19歳小田凱人、史上2人目3連覇!V4国枝慎吾さん以来も「10連覇目指します」

第1シードの小田凱人(東海理化)は、全仏オープンで見事に史上2人目となる3連覇を達成しました。決勝では第2シードのアルフィー・ヒューエット(27=英国)と対戦し、激戦の末、第1セットを6-4で奪った後、第2セットを7-6(タイブレーク8-6)で制しました。 勝利の瞬間、小田選手は両手を天に向かって叫びながら突き上げ、ラケットをギターに見立てて喜びを表現しました。これは、グランドスラム(4大大会)での5度目の優勝であり、昨年のこの大会以来、1年ぶりの栄冠です。 試合の第1セットは、4-4の状態から第9ゲームで3度目のブレークを奪い、そのまま第10ゲームも勝ち取りました。 続く第2セットは一時5-3とリードしましたが、ブレークの応酬により6-6のタイブレークに突入。初のタイブレークとなった場面では見事に8-6で押し切り、7-6で勝利しました。前回1月の全豪オープンで敗れた相手に、今回は勝利を収めることができました。 表彰式では「10連覇」を目指すと宣言しました。以下、優勝インタビューの内容です。 英語:まず最初に、いつもありがとうございます。本当にありがとう。ここに来てくれた、みんな、ありがとう。パリでプレーするのは、いつも特別なんです。なぜなら、僕の名前(凱)はパリを象徴する建物(凱旋門)から取られているから。本当にありがとうございます。 日本語:WOWOWさんのカメラを含め、応援ありがとうございました。たくさんの日本人の方々や子供たちが観戦してくれて、その前で3連覇できて嬉しいです。最後には疲れも出たので、ホッとしています。またこの舞台で「10連覇」を目指して頑張ります! この快挙は、2007~10年に4連覇を果たした国枝慎吾さん以来のものです。昨年のパリ・パラリンピックでも金メダルを獲得した思い出の地で、「師匠」を超える5連覇以上を目指すと意気込みました。まだ19歳の彼には無限の可能性が広がっています。 男子ダブルスの決勝にも進出しており、ステファン・ウデ(フランス)と組んでヒューエット、ゴードン・リード組(英国)と対戦し、2冠を狙っています。 ◆放送&配信 全仏オープンテニスはWOWOWとWOWOWオンデマンドで連日生中継。グランドスラム全試合が視聴できるのはWOWOWだけです。

辰吉寿以輝、半年ぶりの再起戦で判定勝ち「ホッとしている」中嶋一輝へのリベンジを目指しベルト奪取へ

日本スーパーバンタム級13位の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)が、半年ぶりの試合で見事に勝利を収めました。今回はフィリピンの同級12位アリエル・アンティマロ(22)と対戦し、3-0(76-75、77-74、77-74)の判定勝ち。最終8回に左フックでダウンを奪いました。 「勝つことができてほっとしています。来年はまたタイトルに絡めるように頑張ります」と語っています。 試合序盤の1回と2回では、相手の左ストレートに捕まりました。4回にはワイルドな右アッパーも受けました。 しかし後半にかけては、相手の左ストレートをかわしつつ、右ストレートやボディー攻撃で反撃しました。6回ではショートの右ストレートを当て、相手を後退させました。最終8回では左フックがヒットし、バランスを崩した相手がダウンしました。 試合の後半には巻き返し、最後のダウンが決め手となり、見事に3-0での判定勝ちとなりました。 辰吉選手自身は「勝てたことだけが収穫です。ダウンの手応えはあまり感じられませんでした。相手の手が予想以上に長く、フィリピン特有のダッシュ力もあって、効いたパンチもいくつかありました」と振り返っています。 昨年12月には東洋太平洋同級王者の中嶋一輝選手のベルトに挑戦しましたが、左フックを受けて2回TKO負け。プロ初黒星となりました。試合後には意識を失い、担架で運ばれました。 ベッドで目を覚ますと、心配そうな妻、優さんの顔が見えました。辰吉選手は「皆が落ち込んでいました」と、周囲の雰囲気から敗戦を悟りました。 その場で「またやるからな」と復帰への意欲を表明しましたが、優さんには「今は言わないで。頭に入らないから」とたしなめられました。それでもすぐに練習を再開。父の丈一郎さんも「そら、そうやろ」と背中を押してくれました。 今後は中嶋選手へのリベンジを視野に入れ、再びベルトを目指します。「どんなに勝ちを重ねても、『中嶋には負けたじゃないか』と言われてしまうのは悔しい」という気持ちがその理由です。 父の丈一郎さんも過去に、ビクトル・ラバナレス、ダニエル・サラゴサ(ともにメキシコ)、ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)と対戦し、勝ったことも負けたこともある相手に執念で再戦を挑みました。 今回の勝利で、辰吉選手の戦績は17勝(10KO)1敗1分けとなりました。「左対策はあまり出せなかった。再起戦はもっと強い相手と戦いたいと思っていた。もう少しうまく戦えたと思う」と反省を述べました。 「諦めの悪い親子ですから」と語る辰吉選手が、半年ぶりの勝利を手にし、再び歩み出しました。【益田一弘】

【阪神】藤川監督「無事にゲームを、と約束」前夜の警告でオリ岸田監督、審判団とのやりとり説明

阪神藤川球児監督(44)が、メンバー表交換時のオリックス岸田護監督(44)、審判団とのやりとりを説明した。前日6日の0-0で迎えた9回無死一塁、一塁走者のオリックス広岡が二ゴロの間に二塁へスライディングすると、遊撃小幡と接触し、このプレーに警告が発表されていた。試合前のメンバー表交換で、この件について審判側が説明。帽子を外したまま神妙な面持ちを見せる岸田監督に、藤川監督も帽子を外して握手をして応えた。一連のやりとりが終わると、球場からは拍手も送られた。藤川監督は試合後に、やりとりについて説明した。「責任審判の方から、昨日のプレーについて説明があって。ルール的なところの認識を、オリックスさんの方がしっかり持たないといけないというところでしたけど。こちらとしては幸いなことに、小幡にケガもなかったということで、岸田監督も私自身も1年目の監督ですから、プロ野球のルールは新しいものも導入されて非常に難しくはなってきているので」。続けて「自分自身は(そのプレーが)すぐに分かりましたから、落ち着いて、何事も対応しようということで責任審判の方々とお話をして、いろんなケースが出た時にはまた話し合いを持って、無事にゲームを執り行おうという約束をした、そういうところになります」と話した。【関連記事】阪神ニュース一覧

【ヤクルト】縦読みすると「つばくろう」、SBハリーホークのフリップアートにSNSが感動の嵐

ソフトバンクホークスのマスコットキャラクター、ハリーホークが試合前の特別な演出で注目を浴びています。つば九郎の代名詞であるフリップ芸が、活動を休止中の彼に代わって披露されました。「ハリーホークの今日のひとこと」というコーナーの最後のフリップに、一見すると何もないように見えますが、隠されたメッセージが記されていました。 「今日は暑いのでつめたい飲み物をばっちり用意してくもひとつない空の下でろうにゃくなんにょうきうきしながら野球を楽しもう」 この縦読みをすると、「つばくろう」となります。さらに、大型ビジョンの画面上で「共演」するつば九郎を指差しながら、「ところで月日が過ぎるのが早いですね。ここに来ると思い出が蘇ります。皆さんもそうではありませんか...」。そして、スケッチブックをめくると「僕がdocomoとauの2台持ちといじられたこと」という思い出が記されていました。鳥のマスコット同士の熱い友情に、SNSでは感動のコメントが多数寄せられました。「本当にありがとう」「泣かされたよ」「スワローズファンの心をつかんだハリーホーク、タカだからタカづかみ」といった投稿がありました。

【阪神】7年目の近本光司、球団生え抜きとして最速で通算1000安打達成

阪神タイガースの外野手、近本光司選手(30)が通算1000安打を達成しました。残り3安打だったところから一気に記録を達成し、プロ野球史上323人目です。 試合は0-0で迎えた3回の2死の場面で、オリックスの先発投手宮城選手からセンター前にヒットを放ちました。2点を追う6回無死一塁では右前に見事運び、続く森下選手の逆転3ランホームランへと繋げました。今シーズン既に18度目のマルチヒットを記録し、1000安打という大記録へリーチをかけました。さらに1点リードの7回2死一、二塁から一塁線を抜くタイムリーツーベースを決めました。 この記録は、彼の861試合目での達成となり、阪神の生え抜き選手としては初代ミスタータイガース藤村富美男選手の864試合を超え、最速記録となりました。 阪神の選手が1000安打を達成するのは、2015年のマット・マートン選手以来、10年ぶりのことです。日本人選手としては2013年の西岡剛選手、生え抜きとしては2010年の鳥谷敬選手以来となります。 近本選手は、社高校(兵庫県)-関西学院大学-大阪ガスを経て、2018年のドラフト1位で阪神に入団しました。1年目から159安打を放ち、セ・リーグ新記録を樹立しました。2021年には178安打を記録して最多安打のタイトルを獲得しました。また、昨年までの6年間の通算安打数が「933」に達し、これも長嶋茂雄選手を超える日本記録となりました。 今季も安打数でトップを競っています。

元白鵬の宮城野親方、長嶋茂雄さんの訃報にジャイアンツファンとして悲しむ

大相撲で歴代最多45度の優勝を誇り、10月9日付で日本相撲協会を退職することが決まった元横綱白鵬の宮城野親方(40)は、尊敬していた長嶋茂雄さんの死去を悼みました。親方は、モンゴル相撲の横綱で、レスリングでモンゴル初のオリンピックメダリストとなった父ムンフバトさん(故人)の記念銅像除幕式に参加するため、出身地のモンゴルに滞在していました。7日に帰国し、その滞在中に長嶋さんの訃報を耳にしました。その際、「本当に良く相撲を見に来てくれましたし、私もジャイアンツファンでした」と語り、悲しそうな表情を浮かべました。宮城野親方自身、巨人のユニホームを着て始球式を務めた経験があります。父がモンゴルの国民的英雄だったこともあり、日本の国民的英雄である長嶋さんに対して常に深い敬意を示してきました。

【巨人】長嶋茂雄さん死去後、初勝利 阿部監督「勝っていいところを見せよう」と5連敗を止める

読売ジャイアンツは、長嶋茂雄終身名誉監督が89歳で逝去した後、初めての勝利を挙げました。これまで今季最悪の5連敗を喫していましたが、長嶋さんが愛したホームグラウンドでの弔い星となりました。 阿部慎之助監督(46歳)は「勝っていいところを見せようということを言ってました」と語りました。前日の試合後には「『1つ勝つのは難しいよ』という言葉をいただいているのかもしれませんね」と話していましたが、翌日には勝利を収め、「ホッとはしてはいけないけれど、連敗を止められたというのは良いステップにしてほしいし、これからが勝負だと思います」と語りました。 5回までわずか2安打に抑えられていた打線の反撃は6回に始まりました。2死後、5番の増田陸内野手(24歳)が左翼スタンドへ4号の先制ソロホームランを打ち、20イニングぶりの得点を記録しました。続けて代打の丸佳浩外野手(36歳)が右翼スタンドへ1号ソロを放ち、メモリアルな瞬間となりました。長嶋さんが35年間CMを務め、「ミスター、感動をありがとう」と書かれたセコムの電子看板が掲示される中、東京ドームは大いに沸き立ちました。 先発のグリフィン投手は6回を4安打、6奪三振で無失点に抑え、その後は中継ぎ陣がつないで勝利を手にしました。 東京ドームではこの日から追悼記帳所が設置され、多くのファンが訪れ、開始前から約100人の列ができるなど、故人を偲ぶ姿が見られました。

【DeNA】終盤の追い上げも及ばず…史上最多動員のハマスタで筒香嘉智の“不敗神話”途切れる

DeNAがパ・リーグ首位の日本ハム打線に打ち込まれた。終盤には追い上げを見せるも、わずかに及ばず。2日連続で史上最多動員を更新し、集まった3万3890人の大観衆を前に、白星とはならなかった。先発の大貫が序盤からいきなりリードを許した。1回1死、五十幡に中前打を浴びると、1死一、二塁から郡司に先制の中前適時打を浴びた。2回には2死二塁から水谷、五十幡に連続タイムリーを浴びてさらに2失点。4回には2死一、二塁のピンチを招いてマウンドを2番手の堀岡に譲った。堀岡は五十幡、清宮幸に連続タイムリーを打たれ、リードを5点に広げられた。大貫は4回途中5安打5失点とふるわず。「序盤から苦しい展開になってしまい、なかなかチームに流れを持ってくることができませんでした。早いイニングで交代してしまってリリーフやチームに申し訳ないです。この後もチームのために応援します」とコメントした。反撃ののろしは背番号25のバットから。5点を追う4回1死、筒香が好投を続けていた山崎のカットボールを捉えた。高く舞い上がった打球は右翼席へ飛び込んだ。4月17日巨人戦(東京ドーム)以来、今季本拠地初アーチとなる約1カ月半ぶりの2号ソロで反撃ムードを醸し出し、「自分のスイングをしようと思い、打席に入りました。風にも乗って良い結果になったと思います。この後も良い流れを作っていきたいです!」と振り返った。7回には1死満塁から坂本が打撃に定評のある投手の山崎に2点適時打を浴び、リードを6点に広げられるも、DeNA打線は粘りを見せた。完投ペースで投げ続ける山崎を捉えた。8回先頭、代打蝦名に桑原が続き、度会が右翼ポール際へ特大の4号3ラン。さらに2死から筒香が2番手池田から左中間フェンス直撃の二塁打を放った。今季初の猛打賞とし、戸柱も右前打でチャンスメーク。3点差で2死一、三塁とホームランで同点の場面で代打宮崎が打席へ入った。3球連続ボールとなるも、そこから見逃し三振に倒れた。9回は田中に封じられた。筒香が古巣復帰後は本塁打を放った試合で、日本シリーズも合わせて9戦全勝中だったが、10試合目で初黒星を喫し、“不敗神話”は途切れた。【関連記事】DeNAニュース一覧

【阪神】オリックスから警告への謝罪、藤本コーチ「分かりましたと。それだけです」

前日の6日に発生した「警告プレー」について、阪神はオリックスから謝罪を受けました。6日の試合は0-0のまま9回に入り、オリックスの広岡大志内野手(28)が阪神の石井大智投手(27)を狙うかのように頭部付近へ打球を放ちました。その後、西川龍馬外野手(30)の二ゴロで二塁へスライディングし、小幡遊撃手と接触。これが守備妨害とされ、二塁走者も打者走者もアウトとなり、警告が発表されました。オリックスの水本勝己コーチ(56)らが試合前の練習時に阪神側を訪れ、謝罪を行ったとのことです。藤本敦士野手総合コーチ(47)は「ルールに基づいた判断なので、試合中に警告という形で処理されています。私たちは謝罪を受けて、分かりましたと、それだけです」と説明しました。

元横綱白鵬の宮城野親方が故郷モンゴルから帰国「9日にすべて話します」退職届受理日に会見予定

大相撲で歴代最多45回の優勝を達成し、日本相撲協会からの退職が決定した元横綱白鵬、現宮城野親方(40歳)が6日、成田空港に帰国しました。退職届が受理される9日には会見が予定されています。集まった報道陣に対し、宮城野親方は「9日の会見で全てお話ししますので、よろしくお願いします」と言い、質問を制しました。しかし、3日に89歳で肺炎により逝去された巨人軍の終身名誉監督、長嶋茂雄さんの話題になると、「本当に相撲をよく観に来ていただきました。私もジャイアンツファンでしたから」と哀悼の意を表しました。宮城野親方は夏場所後に故郷であるモンゴルに帰省し、レスリングのオリンピック銀メダリストである故ムンフバト氏の記念銅像除幕式などに参加していました。帰省中の2日、日本相撲協会の臨時理事会が開かれ、退職届の受理が決まり、退職が正式に決まったことが報告されました。昨年2月、旧宮城野部屋での師匠としての指導中に、元前頭北青鵬による暴力問題が発覚しました。監督責任を追及され、2階級降格などの処分を受け、部屋は閉鎖されました。昨年4月に伊勢ケ浜部屋に移籍しましたが、部屋再興の見通しが立たず、退職を決意していました。