Month: June 2025

【ダービー】クロワデュノール北村友一騎手「すべての過程に意味」大けがを克服し1番人気に応えて優勝

単勝1番人気のクロワデュノール(牡3、斉藤崇)は皐月賞2着の悔しさを晴らし、世代7950頭の頂点に立ちました。道中で好位置をキープし、直線で先頭に立ってそのまま押し切りました。このレースで見事ダービー初制覇を果たしたのは北村友一騎手(38)。レース後、満員のスタンドの前で拳を高く突き上げ、「自分がダービージョッキーになったことよりも、クロワデュノールがダービー馬になったことが最も嬉しい」と感慨深く語りました。デビューから20年目にして、遂にダービージョッキーの称号を手にした北村騎手は、大けがの試練を乗り越えました。「ここまでの道のりのすべてに意味があった。すべての巡り合わせが勝利を呼び寄せ、縁を感じています。すべてがつながったと実感している」と語りました。1番人気のプレッシャーを打ち破り、直線で堂々と先頭を走り切りました。「馬を信じて乗りました。絶対に伸びると信じていました。その信念が勝利へと導いてくれました」と喜びを噛みしめました。

日本ハム新庄監督「投手に頼り切り」西武西口監督「いつものスタイルを」/パ・リーグ6球団監督前半戦総括

プロ野球は3日に「日本生命セ・パ交流戦」が開幕します。各球団の監督が序盤戦の総括とともに、交流戦に向けた意気込みやポイントを述べました。   ◇   ◇   ◇ ▽日本ハム新庄監督 投手陣が支えてくれたことが非常に大きいです。打線はまだまだです。投手に頼り切りの状態なので、交流戦ではその逆の展開を期待しています。▽オリックス岸田監督 粘り強く戦えていると思います。交流戦も簡単には勝たせてもらえないでしょうが、一戦一戦集中していきたいです。▽西武西口監督 選手たちがそれぞれの役割を果たしているのが結果として貯金に現れています。交流戦でもいつもの先制して逃げ切るスタイルを続けていきたいです。▽ソフトバンク小久保監督 まだしっかりと踏ん張っています。セ・リーグとの対戦が3週間続くので、セ・リーグ向けの戦略で挑みます。▽楽天三木監督 交流戦期間はシーズン中の重要なポイントにもなります。1つ1つの積み重ねをもっと高めていきたいです。▽ロッテ吉井監督 私たちができることは、本当に限られたことだけです。攻める姿勢を持って交流戦に臨んでいきます。

阪神藤川監督「振り返る時期ではない」中日井上監督「先走って考え過ぎた」/セリーグ6球団監督による前半戦の総括

プロ野球は3日に「日本生命セ・パ交流戦」が始まります。各球団の監督たちは、これまでの試合を振り返りつつ、交流戦に向けた抱負や重要ポイントを語りました。   ◇     ◇     ◇  ▽阪神の藤川監督:「リーグ戦を振り返るというより、これからの交流戦に集中したいと思っています。」▽DeNAの三浦監督:「少しずつ良い面が増えてきています。DH制の中で誰を起用するかが鍵になりますね。」▽巨人の阿部監督:「若手選手が奮闘しています。試合に出続けることの難しさを皆感じているはず。その中で勝利するのが私の役目です。」▽広島の新井監督:「主力選手の離脱があったものの、若手が頑張ってくれています。攻撃力も少しずつ向上中。(交流戦は)重要な節目です。」▽中日の井上監督:「故障者も多く、計画通りには行かないことばかりでしたが、これまでよく戦ってくれました。」▽ヤクルトの高津監督:「大量得点が難しい状況です。交流戦ではDH制などもあり、創意工夫で1点を狙っていきたいです。」

湊川親方、断髪式で熱いメッセージ「オレらはいつまでもライバルだ」元阿武咲が号泣** **

** 「オレらはいつまでもライバルだ」。この短い言葉には、多くの想いが凝縮されていました。一方は涙を流し、もう一方は懸命に涙をこらえていました。これは二人だけに分かる特別な瞬間で、特別な空気を持っていました。 昨年12月に引退した元小結、阿武咲こと打越奎也氏(28)が、東京の両国国技館で断髪式を行いました。約400人が参加し、師匠の阿武松親方(元前頭大道)の最後の一刀で、力士としての髷と別れを告げました。「最初は涙を我慢していましたが…」涙を流すまいと気をつけていましたが、「途中で、もう、こらえきれませんでした(笑い)」と涙をこぼしました。 小学生の頃からライバルだった元大関貴景勝の湊川親方(28)が土俵に上がった瞬間、涙が止められなくなることを打越氏は覚悟していたようです。青森の打越と兵庫の佐藤(湊川親方の本名)、同学年の二人は、小学生の頃から際立っていました。二人とも背の高さには恵まれませんでしたが、激しい立ち合いと激しい突き押しから相撲のスタイルは似通っており、「あいつには負けられない」と強く意識するようになりました。 打越氏が高校を中退し、湊川親方が高校卒業後に大相撲の道に入りました。湊川親方は引退後に「本当は打越と話したかったが、なれ合いたくなかったので、あえて話さないようにした」と語りました。生涯のライバルと決めた相手だからこそ、巡業で共に全国を旅しても一定の距離を保ちました。 そして、昨年9月の秋場所中に湊川親方が引退し、打越氏も12月に後を追うようにして引退を決めました。打越氏が引退を伝えた際、湊川親方に「オレら頑張ったよな」と返され、労をねぎらわれた時には涙が止まりませんでした。 この日、湊川親方は打越氏の髷にハサミを入れた後、東の花道を引き揚げてきて放心状態でした。「どのような声をかけましたか?」とたずねると、「本人に聞いて」と答え、続けて「どんな思いが込み上げてきましたか?」と聞かれると、支度部屋に近い通路の壁によりかかり、涙がこぼれないように上を見つめ、語り始めました。 湊川親方「終わったな、と。オレも打越も、本当に現役が終わったんだなと感じました。何と言うか…。他の人たちには起こらないような感情が湧いてきました。日本一を目指して、常に自分たちは突き進んできました。自分たちは(世間に)現れるのも早かったから、現役が終わるのも早かったと思います。でも、オレたち二人が平成8年生まれの世代を引っ張ってきた自信はあります。」 打越氏の存在が、自分を成長させてくれたと感謝の気持ちをあらわにしました。 そして、打越氏から湊川親方への思いも同じでした。 打越氏「本当にありがたいですね。人との出会い、縁に恵まれている人生だったと、改めて感じました。感謝やありがとうの言葉だけでは言い尽くせないような相撲人生でした。最高の相撲人生だったと思います。」 打越氏は相撲界を離れ、4月からはせっけんや化粧品、スキンケア商品などを扱う会社に入社しています。自宅のある千葉県から、勤務先の横浜市まで往復130~140キロを運転して通勤しています。接客や商品開発に取り組んでおり、大相撲の本場所は勤務中や移動中でほとんど見ることができないです。ただ、「自分で選んだ道。毎日が充実しています」と、新入社員として奮闘しています。 どんな道に進んでも、第2の人生でも努力を怠らない打越氏の性格を最もよく知るのが湊川親方です。舞台が変わっても、湊川親方は「日本一」と呼ばれる弟子の育成を目指し、打越氏は「日本一」と呼ばれる商品開発を目指しています。だから、湊川親方は敬意を込めて言ったのです。「オレらはいつまでもライバルだ」。第2の人生でも、どちらが先に「日本一」の称号を得るか競い合い続けることでしょう。 「いつかは、ゆっくり食事でもしながら話したい」。照れ笑いを浮かべながら同じ言葉を語る二人。そんな簡単にできそうでできないままの、不器用な二人です。それでも、互いにぶつかり合ってきた絆があります。意識し続けた最大の敵は、最高の理解者でもありました。【高田文太】

鈴木誠也 最長記録の連続安打「11試合」で途切れる カブスが6カード連続で勝ち越し

シカゴ・カブスの鈴木誠也選手(30歳)は、「3番DH」として先発出場しましたが、3打数無安打1四球でした。鈴木選手の連続安打記録は「11試合」でストップしました。打撃内容は、四球、レフトフライ、再びレフトフライ、そして相手のエラーによる出塁でした。この試合で快勝したカブスは、6つのカードで連続勝ち越しを達成し、今シーズン最多となる「15」の貯金を蓄え、地区の首位をがっちりキープしています。

大谷翔平「1番DH」でヤンキース戦 山本由伸vsジャッジ/速報します

ドジャース大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場。2試合ぶりとなる23号は出るか。山本由伸投手は7勝目を目指し先発。「3番右翼」で先発出場のヤンキース・ジャッジとの対決に注目。試合開始は午前8時10分の予定。 2025年全本塁打写真特集 ドジャース大谷翔平(25年4月撮影) チーム123456789計 ヤ 0 ド 0 【ド】山本由伸 【ヤ】ヤーブロー 山本由伸投球内容 【1回】 1ゴールドシュミット 2グリシャム 3ジャッジ 4ライス 5ドミンゲス 6ボルピ 7ウェルズ 8ラメーヒュー...

【ダービー】プレゼンター見上愛「胸が熱くなりました」竹内涼真「一体感は何事にも代えがたい」

25年JRA年間プロモーションキャラクターの見上愛と竹内涼真が表彰式に登場した。4年連続でダービーのプレゼンターを務めた見上は「今年もこの場所で皆さまと特別な時間を共有することができ、大変光栄でした。クロワデュノール号と北村友一騎手の人馬一体となった姿に心打たれるとともに、ここに至るまでの軌跡に思いをはせ、胸が熱くなりました」とコメント。東京競馬場では初観戦だった竹内は「多くのお客さまの熱気を全身で感じ、最後の直線では私も思わず大きな声を出してしまいました。やはりこの一体感は何事にも代えがたいものだと感じております。引き続き中央競馬を盛り上げられるよう努めてまいります」と話した。

【巨人】大勢が挽回誓う 満塁から暴投で決勝点献上し今季初黒星「悔しい。しっかり反省」

巨人大勢投手(25)が挽回を誓った。同点の8回から登板。安打と2四球で2死満塁のピンチを招くと、暴投の間に決勝点を献上した。さらにカリステに中前への2点適時打を許し今季初黒星。「悔しい投球なんですけど、(3日から)交流戦も始まりますし、まだまだ試合はあるので。しっかり反省して、これからはもっとチームの勝利に貢献できるようなピッチングができるように」と前を向いた。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

【阪神】森下翔太「勝てば勝つほどいい」両リーグ単独トップ9度目V打で広島戦3連勝けん引

虎の3番打者として驚くべき勝負強さを見せる阪神の森下翔太外野手(24)が、先制の2ランホームランで広島戦3連勝を達成しました。試合初回、1アウト2塁の場面で、左腕先発の森投手が放った133キロのチェンジアップを捉え、打球は鯉党で赤く染まった左翼の2階席まで届きました。「ボールの角度が非常に良かったです。速球が得意な投手ではなかったので、頭の片隅に変化球はありました」。このホームランは、5月20日の巨人戦以来48打席ぶりの第8号となり、伊原投手を援護しました。チームの30勝のうち、両リーグ単独トップに立つ9つ目の勝利打点を記録しました。「先制点を取ることで、試合を有利に進めることができると思います。結果は準備次第ですが、良い形で2点を取れたと思います」。森投手との対戦では昨年8月25日のマツダスタジアムでのアーチも記憶にあり、素晴らしい再現打となりました。通算150打点目となった2ランで今季の打点を36に積み上げ、この瞬間にDeNAの牧選手と並び暫定トップとなりました。8回に4番佐藤輝明の3ランで一つ抜かれる形となりましたが、3番と4番の切磋琢磨がチームを牽引しています。今季7度目の猛打賞も記録し、この好調を維持しながら交流戦に臨みます。エスコンフィールドが舞台だったプロ1年目の日本ハム戦では2軍降格中で出場はありませんでしたが、昨季の甲子園では打率3割8厘と良い成績を収めました。「このまま勝利を重ねられれば良いと思います。シーズンは長いので連勝記録にはこだわらず、1試合1試合を準備して臨むつもりです」。北海道での1軍初試合、今度はパ・リーグの首位チーム相手に活躍を見せることでしょう。【伊東大介】

【ラグビー】右手骨折のモウンガ「東芝が大好き」2連覇のBL東京に感じた以心伝心

東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、リーグ1位)がリーグワンで初の2連覇を達成しました。2季ぶりの優勝を目指したクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ、同3位)を18-13で下し、前身のトップリーグを含めて7回目の頂点に立ちました。元ニュージーランド代表の世界的なSOリッチー・モウンガ(31)は、試合後に準決勝で右手を骨折したことを明かしつつ、1トライ1アシストでプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得しました。NO8のリーチ・マイケル主将(36)と共にチームを引っ張り、5万人を超える観衆を高められたラグビーで魅了しました。◇   ◇   ◇  言葉は必要ありませんでした。8-6の後半7分、BL東京の自陣左中間スクラムの場面で、左サイドのモウンガはパスを投げるふりをし、「自分の直感に従った」と瞬時に動き出しました。快足で2対1の状況を作り出し、左のWTB森へラストパスを出しました。このトライで試合の主導権を握りました。決勝前にボールに触れることができたのは前日だけで、5月24日の準決勝神戸戦で右手を骨折しました。3日連続で酸素カプセルに入り、「決勝は特別な機会。出場不可能とは思っていなかった」と笑顔で話しました。森も自信を持っていました。「リッチーを信じて、過剰にクロスに入らず、外で待っているだけでいい」このプレーは今季何度も使用されてきました。前半8分にモウンガのトライで先制しましたが、8-6と僅差で前半を終えました。後半もわずか1トライでしたが、ラインアウトで競り勝ち、相手の自慢のモールを止めました。2連覇の瞬間、小さく右拳を振ったリーチは「粘って、東芝らしく戦った結果、勝ててとても嬉しい」と感慨深く語りました。 以心伝心が強みです。タックルされながら繋いだオフロードパスは、リーグ18試合で12チーム中最多の229本(Optaデータ)を記録。昨シーズンの1試合平均9.1本から12.7本と大幅に増えました。今季はモウンガが9月中旬に来日。W杯フランス大会後に新たに加入した昨シーズンよりも2カ月早く、世界的司令塔は秋の鹿児島合宿でFW第1列のプロップ小鍜治にもパスを指導しました。味方をサポートするコースや間に連携の深まりが見え、リーチは「みんなの癖が分かるようになった」とうなずきました。あうんの呼吸はこの日も強力な防御を突破する武器となり、リーグ最多の741得点を叩き出す攻撃力を発揮しました。ノーサイドの笛が鳴り、連覇を祝福するかのように雨が降り注ぎました。モウンガは「東芝が大好きです。謙虚さで一生懸命働く皆が、協力して勝利を目指している。その一部であることが嬉しい」と喜びました。このチームが王者である理由は、明らかでした。【松本航】