Month: June 2025

【柔道】阿部詩5度目V 昨夏失った「世界一」奪還し何度も目元ぬぐう…兄の分も奮闘 世界選手権

女子52キロ級で阿部詩(24=パーク24)が5度目の優勝を果たした。決勝で、女子48キロ級で21年東京オリンピック(五輪)金メダルのディストリア・クラスニキ(コソボ)を背負い投げで破った。優勝が決まると、左腕で何度も目元をぬぐった。“恩返し”に成功した。昨夏のパリ五輪で、兄の一二三(27=パーク24)は2連覇を果たした。一方、自身はまさかの2回戦敗退。「兄妹同日V」を逃し、号泣した。その姿に批判も集まり、謝罪したが、兄から「情けなくなんかない」とフォローされた。約11カ月後の国際大会。兄は「もう1度妹と同じ舞台で、きょうだいで金メダルを目指す」と宣言した。ところが、今大会は兄が準々決勝で一本負け。世界選手権では23年ドーハ大会以来4度目となる「同日V」が消滅していた。それでも、妹は揺らぐことなく勝ち抜いた。2回戦で優勢勝ち、3回戦は延長戦で反則勝ち。準々決勝では出口ケリー(カナダ)に小外刈り、準決勝ではマシャ・バルハウス(ドイツ)に袖釣り込み腰で一本勝ちを決めた。兄の分も、頂点に立ってみせた。妹は大会前に「一挑戦者として、世界一になりたい」と宣言していた。五輪で失った“世界王者”の称号を取り返した。

【柔道】阿部詩が決勝進出 兄一二三は準々決勝で敗退も「世界一」へあと一歩 世界選手権

女子52キロ級での5度目の優勝を目指している阿部詩(24=パーク24)は、決勝進出を果たしました。準決勝では、ドイツのマシャ・バルハウスに対して袖釣り込み腰で見事な一本勝ちを決めました。2回戦からの出場で、キプロスのソフィア・アスベスタを内股で下し、続く3回戦ではパリオリンピック3位の実力を持つフランスのアマンディーヌ・ブシャールと延長戦までもつれ込み、反則勝ちを収めました。準々決勝ではカナダの出口ケリーを小外刈りで一本勝ちし、決勝進出を決めています。一方、男子66キロ級では兄の一二三(27=パーク24)が準々決勝で敗退。23年ドーハ大会以来の4度目となる「兄妹同日V」は叶いませんでした。しかし、妹の詩は今回の大会で「世界一」の称号を手に入れることを目指しています。残る1戦を勝ち切り、王者としての栄光を取り戻す決意です。

【柔道】阿部一二三、3位決定戦へ 準々決勝まさかの一本負けも敗者復活戦には勝利 世界選手権

柔道男子66キロ級でオリンピック2連覇を果たした阿部一二三選手(27歳、パーク24所属)は、世界選手権の準々決勝でタジキスタンのオビド・ゼボフ選手に一本負けを喫しました。この階級での敗北は2019年8月以来であり、日本の男子選手としては史上最多となる5度目の世界選手権優勝の機会を逃しました。しかし、その後の敗者復活戦で勝利し、3位決定戦に進むことになりました。同じパリ五輪代表で女子52キロ級の阿部詩選手も5度目の世界選手権優勝を目指して決勝に進出しました。3回戦では、東京五輪銅メダリストであるフランスのアマンディーヌ・ブシャール選手に延長戦の末、指導3つによる反則勝ちを収めました。

【柔道】阿部一二三、準々決勝で意外な一本負け 内股透かしに屈し悔しさを露わに 世界選手権

男子66キロ級で4度の優勝経験を持つ阿部一二三(27=パーク24)は、準々決勝で敗退しました。 タジキスタンのオビド・ジェボフに内股透かしで一本を取られ、右足で内股を試みたところを逆に返されました。 この階級での敗北は、2019年8月の世界選手権東京大会準決勝で丸山城志郎に敗れて以来、6年ぶりのことです。外国選手に敗れたのも、2019年のグランドスラム(GS)パリ大会初戦でイタリアのロンバルドに一本負けして以来です。 阿部選手は2回戦から登場し、イタリアの選手に優勢勝ちしましたが、3回戦ではフィンランドの選手に袖釣り込み腰で一本勝ちを収めました。2017年の初出場初優勝を果たした思い出のブダペストで快進撃を続けていましたが、まさかの準々決勝負けとなりました。試合後、両手で頭を抱え、悔しさをにじませました。 昨夏のパリオリンピックで2連覇を達成して以来の国際大会となった今大会。今年4月の全日本選抜体重別選手権で復帰し、体重無差別の全日本選手権にも参戦していました。国内での調整を重ねつつ、「挑戦者としての気持ちを再確認した」と意欲を新たにしていました。 今大会では、日本男子最多となる5回目の優勝がかかっていました。山下泰裕や高藤直寿らを超える記録を前に、「あまり考えすぎないようにしている」と話していましたが、一方で「結果として最多優勝となれば嬉しい」と期待を寄せていました。 女子52キロ級で妹の詩(24=パーク24)と「兄妹同日V」を果たした2023年大会以来の出場でした。2024年パリ五輪では、妹が2回戦敗退しこの同日Vの再現は果たせませんでしたが、28年ロサンゼルス五輪への新たな一歩を踏み出すことを目指しています。

【日本ハム】新庄監督、プロ初勝利を収めた左腕のほっこりする勘違い「ピースじゃないよ」と記念撮影

日本ハムファイターズの新庄剛志監督(53)は、プロ初勝利を収めた細野晴希投手(23)の「ピースサイン」をインスタグラムで面白おかしく話題にしました。 今シーズン4回目の登板となった細野投手は、4イニングまで相手打線をノーヒットに抑え、6つの三振を奪い無失点の好投を見せました。5回には連打され無死一、二塁のピンチを招きましたが、8番打者の石原選手を遊撃への併殺打、9番打者の矢野選手を外角ギリギリの149キロのストレートで見逃し三振に仕留め、無失点で切り抜けました。 打線の援護もあって、6イニング78球を投げ2安打8三振2四球無失点で、プロ初勝利を手にしました。前回の6月5日に行われた阪神戦(エスコンフィールド)では、4回1/3を投げ7四球4失点でプロ初黒星となりましたが、8日間の調整期間を経て、今回6度目の登板で念願のプロ1勝目を達成しました。 試合後、新庄監督とともにウィニングボールを持ちながら記念撮影を行いました。新庄監督は指で1勝目の「1」を表しましたが、細野選手はピースサインをしていました。そこで新庄監督は細野選手の指を「1」に直し、笑顔溢れる写真撮影となりました。新庄監督はインスタグラムに「ピースじゃないよ 初勝利の1だよ!」と投稿しています。 ◆細野晴希(ほその・はるき)2002年(平成14年)2月26日生まれ、東京都八王子市出身。小学校2年生で交友ビクトリーズにて野球を始め、中学では軟式野球部に所属していました。高校は東亜学園に進学し、1年の夏からベンチ入りしましたが、甲子園出場はありませんでした。東洋大学では1年の秋からベンチ入りし、昨年8月の大学日本代表対高校日本代表戦ではアマチュア左腕最速の158キロを記録しました。2023年のドラフト1位で日本ハムに入団し、2024年6月18日の交流戦で阪神戦(甲子園)でデビューしました。身長180センチ、体重87キロ、左投げ左打ちです。

【巨人】サヨナラ負けで交流戦最下位転落「追いつけたことが収穫」「明日頑張ります」阿部監督

巨人がサヨナラ負けを喫し、交流戦最下位に転落した。最後は6番手の中川皓太投手(31)が大城に押し出し四球を与えた。先発フォスター・グリフィン投手(29)は8回途中115球1失点の好投も、今季5勝目を挙げることはできなかった。150キロ超えの直球と多彩な変化球を駆使して7回まで1失点。同点に追いついてもらった直後の8回に先頭の代打・中川に四球を与えると、続く宗に対して自身の犠打失策で無死一、二塁とした。ここで阿部慎之助監督(46)が交代を決断。無念の降板となったが、2番手の田中瑛斗投手(25)が無失点で切り抜けた。打線はオリックス先発宮城に封じられた。8回2死二塁から泉口友汰内野手(26)が左前適時打を放つも、続くトレイ・キャベッジ外野手(28)が左飛に倒れ同点止まり。好投のグリフィンを援護することはできなかった。阿部監督は試合後「向こうも素晴らしい投球をしていたので、追いつけたことが収穫じゃないですか。ピッチャーはね、ほぼほぼ全員で頑張れたので、切り替えて明日頑張ります」と話した。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

元横綱白鵬、驚きの告白―自らの祖先が15世紀モンゴル帝国の皇帝ダヤン・ハーンであった

大相撲で歴代最多45回の優勝を誇り、このたび日本相撲協会を9日付で退職した元横綱、白鵬翔さん(40)が、「白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社」を設立し、社長として新たな一歩を踏み出すことが決定しました。この事業計画は、14日に都内のホテルで開催された「第69代横綱白鵬を応援する集い ~40歳を迎えて、新たな未来を創る~」で正式に発表されました。社名に含まれる「ダヤン」という言葉に関して、パーティー後に白鵬さんを直撃しました。「ダヤンとは何を意味するのでしょう?」という質問に対し、白鵬さんは「モンゴル語で『世界』という意味です。なので『白鵬世界相撲&スポーツ』ということになります」とにこやかに答えました。 さらに、15世紀にモンゴル帝国を再統一したダヤン・ハーンに由来するという意味も含まれていると明かしましたが、ここで驚きの告白が。「そのダヤン・ハーンは私の祖先です」と伝えたのです。白鵬さんの父親である故ムンフバトさんが、モンゴル初の五輪メダリストとして国民的英雄であることは広く知られています。しかし、今回、祖先が第34代皇帝ダヤン・ハーンであることを、引退から4年経った今になって初めて公表しました。 また「新会社で『社長』という肩書でよろしいですか?」という追加の質問に対しては、「はい。頑張ります」と満面の笑みで答えていました。【高田文太】

【データ】阪神49年ぶり5試合連続逆転負け リリーフ陣の防御率が交流戦前1・68から3・82に

阪神が5試合連続で逆転負けを喫した。チームは負のスパイラルが抜け出せず、今季ワーストタイ5連敗。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日広島戦~6日中日戦にかけての5試合連続以来、49年ぶり。貯金も1桁「9」まで減らすことになった。   ◇   ◇   ◇▼阪神が10日西武戦から5試合続けて逆転負け。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日巨人戦~6日中日戦以来、49年ぶり2度目の球団ワースト記録だ。同年は首位に立っていた7月下旬から5戦連続逆転負けを含む9連敗。首位を明け渡した巨人を上回ることができず、最終的に2差の2位に終わった。また、交流戦前の阪神は52試合でリリーフ投手の防御率が1・68だったが、交流戦のリリーフ防御率は3・82へダウン。自慢のリリーフ陣が打たれるケースが増えた結果、交流戦前は2点差以上の逆転負けが3度(2点差2度、3点差1度)しかなかったのに、この5試合で4度も2点リードをひっくり返された。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

【大学選手権】東北福祉大が青学大の3連覇の夢破る 冨田隼吾がバースデーV打「兄のために」

仙台6大学に所属する東北福祉大が、史上初の3連覇を狙っていた東都リーグ所属の青学大に逆転勝利しました。3点差を追っていた5回、同点に追いついた後には、1死一、二塁の好機が訪れました。この日22歳の誕生日を迎えた冨田隼吾内野手(4年=花咲徳栄)は、代打で登場し、左中間を破る勝ち越しの適時二塁打を放ちました。応援席からはバースデーソングが響き渡りました。準々決勝までは「4番指名打者」としてスタメン出場していたものの、この日はベンチスタートとなりました。「悔しさを胸に打席に立った結果です」。その思いが打球に乗ったのです。彼のトレードマークであるピンクの防具は、4歳年上の兄から買ってもらったものです。兄の彪斗さんは東京学館船橋(千葉)から千葉商大に進学し、野球部に入部。しかし、けがの影響で続けることができませんでした。「兄の分まで野球で活躍し、有名になりたいと思っていました。兄のために頑張りました」と隼吾は語ります。兄の影響で野球を始め、大きな目標としてここまで来ました。スタンドから見守っていた兄彪斗さんに、決勝打を届けることができました。

宇野昌磨がプロデュースする初のアイスショーが開催、本田真凜とのリフトに大歓声

フィギュアスケーターの宇野昌磨さん(27)が2024年5月にプロに転向して以来、初めてプロデュースするアイスショー「Ice Brave(アイスブレイブ)」が、長久手市の愛・地球博記念公園アイススケート場で14日に初公演を行いました。公演は90分にわたりノンストップで行われ、自身の競技者時代のプログラムを中心に披露しました。報道陣に公開された2度目の公演では「今までで最もエネルギッシュです。毎回全力を出し切っています。疲れはありますが、声援や拍手のおかげで力が湧きます。言葉では聞くけれど、歓声の力を本当に実感しました」と息を切らしながらも、力強く語りました。本田真凜さん、本郷理華さん、中野耀司さん、唐川常人さん、櫛田一樹さん、そして宇野さんが師事していたステファン・ランビエルさんも出演。オープニングでは2019-20年のショートプログラム「Great Spirit」を披露し、持ち味の「クリムキンイーグル」やスピンで観客を魅了しました。ランビエルさんとの共演では15-16年のSP「Legends」をバックに、3回転トーループやダブルアクセルを成功させました。後半では本田さんとアイスダンスのペアを組み、「Wild Side」で華麗な演技を披露。本田さんを両手で持ち上げて回転する「リフト」のシーンでは、大きな歓声が会場を包みました。◆公演日程◇愛知公演(愛・地球博記念公園アイススケート場) 6月14~15日、全3公演◇福岡公演(オーヴィジョンアイスアリーナ福岡) 6月21~22日、全3公演◇新潟公演(MGC三菱ガス化学アイスアリーナ) 7月12~13日、全3公演