Month: June 2025

ジャッジが二本のホームランで大谷を追い越す 本塁打ランキングでメジャー2位に

ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)がドジャースの大谷翔平投手(30)を追い抜く29号と30号のホームランを放ちました。ジャッジは試合で3番指名打者としてスタメン出場し、5-0の2死二塁の場面で右腕セベリーノの内角スイーパーをとらえ、29号の2ランホームランを打ちました。このホームランは大谷と並ぶ記録で、打球速度は110.2マイル(約177キロ)、飛距離は402フィート(約123メートル)、角度は36度でした。さらに、10-5で迎えた7回1死一塁の場面で、フルカウントから右腕ファーガソンの内角直球を左中間のブルペンに運びました。この30号ホームランは大谷を追い越す一撃で、打球速度は107マイル(約172キロ)、飛距離は426フィート(約130メートル)、角度は26度でした。この結果、ジャッジはマリナーズのカル・ローリー捕手(28)の32本塁打に次ぐ、メジャー単独2位に浮上しました。1試合で圧倒的な2本のホームランを放ち、ライバルの大谷を追い越しました。この日は4打数2安打2本塁打4打点を記録し、打率は3割5分6厘、30本塁打、67打点、6盗塁、OPS(出塁率+長打率)は1.180となりました。

ドジャース完勝で6カード連続のカード勝ち越し 24歳左腕がスーパー救援、大谷翔平はノーヒット

ロサンゼルス・ドジャースはカンザスシティ・ロイヤルズに完勝し、6カード連続で勝ち越しを決めました。打線では、0-1とビハインドの展開から、フレディ・フリーマン選手(35歳)に代わって出場したキケ・ヘルナンデス選手(33歳)が逆転となる8号2ランを放ちました。さらに6回にウィル・スミス捕手(30歳)が10号ソロホームラン、7回にはマックス・マンシー内野手(34歳)とミゲル・ロハス内野手(35歳)が適時打を放ち、リードを広げました。 投手陣はブルペンを中心に継投策を選択。先発したルー・トリビノ投手(33歳)が1失点を許しましたが、その後、ジャスティン・ロブレスキ投手(24歳)が素晴らしい働きを見せ、6回を投げ3安打1四球無失点、6奪三振と見事に抑えました。カービー・イエーツ投手(38歳)らも後を引き継ぎ、勝利を守り切りました。 一方、28日(現地29日)にはピッチャーとして2回無失点に抑えた大谷翔平選手(30歳)は、この日は打撃でノーヒットに終わり、左飛、中飛、空振り三振、遊ゴロ併殺と振るいませんでした。

【ソフトバンク】助かった!ポランコに三塁コーチが「肉体的援助」でアウト 同点ピンチしのぐ

ソフトバンクは珍しい方法で同点のピンチを切り抜けました。試合の焦点は2-0で迎えた7回でした。2番手投手の津森が無死一、二塁のピンチを招くと、ソトに右中間へ2塁打を打たれてしまいました。二塁走者の西川がホームに返りましたが、一塁走者だったポランコが本塁に向かう途中で三塁コーチと接触したのです。ポランコは三塁へ戻りましたが、アウトと判定されました。三塁塁審は「三塁コーチによる肉体的援助がありました。アウトとします」とアナウンスしました。1死二塁として試合は再開され、代打角中が左翼フライに倒れました。もし無死二、三塁だった場合、犠牲フライで得点されていた可能性もあります。結果的には2死二塁から小川を空振り三振に仕留め、1点の失点に抑えることができました。

ロバーツ監督、離脱中の佐々木朗希にコメント「とても良い状態にある」 遠征には同行せずロサンゼルスで調整を続ける

右肩のインピンジメントによりチームから離脱しているドジャースの佐々木朗希投手(23)について、デーブ・ロバーツ監督(53)は試合前に「とても良い状態にある。球速も増している」と述べました。現段階でキャッチボールを再開しており、徐々に回復の兆しを見せていますが、具体的なリハビリ日程はまだ明らかにされていません。5月中旬に負傷者リスト(IL)入りした佐々木は、遠征には加わらず、ロサンゼルスに残って調整を続けています。

【サンクルー大賞】カランダガン、アヴァンチュールを制しG1初勝利!ゴリアットは無念の最下位5着

カランダガン(4歳のセン馬、F・グラファール厩舎、父はグレンイーグルス)が堂々たる走りでG1初優勝を飾りました。ミカエル・バルザローナ騎手が手綱を取り、勝ちタイムは2分28秒28でした。昨年の英インターナショナルS、英チャンピオンS、そして今年のドバイシーマCとコロネーションCで、惜しくもG1・2着が続いていた流れに見事終止符を打った瞬間でした。レースは5頭が出走し、道中はジュンコ、ゴリアット、アヴァンチュール、カランダガン、イレジンが縦一列で進む展開に。直線に入り、残り300メートル付近でゴリアットが力尽きると、アヴァンチュールとカランダガンの一騎打ちに。しかし、カランダガンが最後の力を振り絞り、アヴァンチュールを大きく引き離しました。このレースはフランスの上半期の古馬最強を決める重要な一戦。今年はセン馬4頭に牝馬1頭という編成で、牡馬は出走していませんでした。3馬身半差で2着となったアヴァンチュールは、昨年の凱旋門賞で2着に入った実力派の唯一の牝馬でした。3着は逃げ切りを図ったジュンコ、4着はイレジンに。期待されていたゴリアットは失速し、残念ながら最下位の5着でゴールインとなりました。

【日本代表】森保監督、浦和勢の召集を見送り クラブW杯の疲労を考慮 負傷の鈴木淳之介も外れる

日本代表の森保一監督(56)は、東京ヴェルディ対川崎フロンターレ戦をもって、国内組を中心に挑む東アジアE-1選手権(7月8日開幕、韓国)に向けたJ1視察を終えました。7月上旬に予定されているメンバー発表前の最終視察を終えた後、メディアに対して、FIFAクラブW杯にJリーグ代表として参戦した浦和レッズの選手たちについて、セリエAのインテル・ミラノなど世界の強豪を相手に3連敗した後にアメリカから帰国した際の疲労を考慮し、今回の招集を見送る意向を示しました。また、6月のW杯アジア最終予選インドネシア戦(10日、パナスタ)で先発出場した湘南ベルマーレのDF鈴木淳之介(21)についても「選外」と発表しました。前日28日の横浜F・マリノス戦で左足首を痛めて負傷退場し、松葉づえを使用していたことから、「捻挫と聞いている」(湘南山口監督)ということで、重傷の可能性もあるため、今回のメンバーリストには加えない判断をしました。

【東京ヴェルディ】 キックオフの奇策は何? 城福監督「わざと相手に渡したわけでなくキックミスでした」

東京ヴェルディは4試合ぶりに勝利を収めました。 川崎フロンターレとの試合で、前半32分に森田のコーナーキックからDF谷口がニアサイドでヘディングし、ファーサイドでDF深澤が右足で押し込み得点しました。 この1点を守るため、チーム全員がコンパクトな陣形で守備の役割を果たし、DF綱島と谷口が粘り強くクリアし、GKマテウスが安定したキャッチを見せました。 城福監督は今回の勝利について、「サポーターには悔しい思いをさせてきましたが、彼らと共に試合後に喜びを分かち合えることは、我々にとって非常に大切なことだと再認識しました」と語りました。 リーグ戦で直近2連敗し、ルヴァンカップでも柏に2連敗するなど、6月は厳しい時期が続きました。この川崎フロンターレ戦は本来の自分たちのプレーを見せるという強い意志で臨みました。 城福監督は「勇気を持ってボールを繋ぐことを心がけました。ボールを失った後のリカバリーパワーは、我々が繋ごうとするからこそ活かされます。怖がってボールを蹴っただけではリカバリー力は発揮されません。我々らしくプレーし、選手交代にもしっかりとバトンを渡していくことを確認しました。選手たちはバトンを渡す側も受ける側も共に戦ってくれました」と試合を振り返りました。 試合後の会見で話題になったのはキックオフの場面。東京ヴェルディの選手たちはハーフウェーライン付近に並び、ユニークな戦術で試合を開始。谷口が勢いよく低い弾道のボールを蹴りましたが、そのままゴールラインを割ってしまいました。 突然のシーンに観客は「?」となったでしょう。城福監督は「技術ミスです。選手たちがロッカールームで新しいキックオフの方法を試したいと言ってきたので尊重しました。しかし、単純なミスでした。ただ、選手たちがそうしたいと言ってきたことは嬉しかったです。故意に相手に渡したわけではありません」と笑いながらコメントしました。 選手の話によると、右のコーナー付近に蹴り出し、相手のスローインに対して激しくプレスをかけ、ボールを即時に奪い返してゴールに向かう作戦だったようです。しかし、谷口のキックはゴールラインを割り、相手のゴールキックになりました。 このような話が報道陣と和やかに笑い合えるのは、リーグ戦でJリーグを代表する強豪クラブである川崎フロンターレに25年ぶりに勝利したことで、選手たちにとって大きな充実感があったからです。

【DeNA】連続31イニング無得点の悪夢 佐野を1番に据えたが3試合連続完封負け、首位阪神と5.5ゲーム差

DeNAは、30歳の佐野恵太外野手を1番に起用するという勝負手を打ちましたが、3試合連続で「完封負け」を喫し、巨人に3タテを許してしまいました。試合開始直後の1回、先頭の佐野が四球を選び出塁。2番の度会が進塁打を放って1死二塁の好機を築きましたが、3番の宮崎と4番の牧が凡退しました。2回は3者凡退。3回には1死からジャクソンの安打がありましたが、佐野が併殺に終わってしまいました。4回には再び3者凡退。5回では1死から山本が安打を放ちましたが、後続が続かず得点に結びつきませんでした。6回も3者凡退に終わり、7回には筒香が2死から安打。しかし山本が空振り三振に倒れました。8回も3者凡退、そして9回は守護神マルティネスに締められました。佐野を1番に起用したのは今シーズン初で、前回は2023年8月20日の阪神戦まで遡ります。初回の攻撃では無死一塁から度会がセーフティーバントやエンドランを試みるなど、三浦監督はあらゆる策を講じましたが、試合は22日のロッテ戦(横浜)6回から31イニング連続無得点と苦闘します。今回の3連戦では、第1戦でケイが6回1失点、第3戦でジャクソンが7回1失点と先発陣が奮闘しましたが、打線が援護できませんでした。これにより、チームは4連敗で借金が2に増加し、首位阪神とのゲーム差が5.5まで広がりました。 ◆スタメン1番 一塁 佐野2番 右翼 度会3番 三塁 宮崎4番 二塁 牧5番 左翼 筒香6番 捕手 山本7番 中堅 桑原8番 遊撃 森敬9番 投手 ジャクソン

【データ】87年ぶりの珍しい記録!西武のネビンが1人でチーム全4安打を達成

パ・リーグ4位の西武が、首位の日本ハムと激戦を繰り広げましたが惜しくも敗れ、リーグ戦再開後初のカードで1勝2敗となりました。試合の2回、ネビン外野手(28)が先制の6号ソロホームランを左翼席に打ち込みました。しかし、3回以降は、日本ハムの先発投手である達を攻略することができませんでした。▼この試合で西武は4安打に終わりましたが、注目すべきはその全ての安打をネビンが2回、4回、7回、9回に打ち上げたことです。チームの全4安打を1選手が放つのは、1リーグ時代の1938年7月3日に山田伝(阪急)がイーグルス戦で達成して以来、実に87年ぶりとなる珍記録です。当時、山田伝の4安打の活躍だけでは勝負を決められず、阪急は0-1で敗れています。

大谷翔平164キロの剛速球!ピンチで投手の本能がさえる「さらなる高みへ」

【カンザスシティー(米ミズーリ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ドジャースの大谷翔平投手(30)は、ロイヤルズ戦で「1番投手兼DH」として先発出場しました。今季3回目の先発では、初めて2イニングを投げ、27球で1安打無失点1四球の好投を見せました。さらに、メジャーで自身の最速記録となる164キロ(約101.7マイル)をマークしました。打者としては4打数無安打で3三振、チームも敗れましたが、二刀流としてのさらなる成長を示す力強いステップを踏みました。   ◇   ◇   ◇大谷がマウンドに立つたびに、球場内は歓声に包まれました。初回、3球目に161キロ(約100マイル)の速球が表示され、さらに注目度が増しました。1死一、二塁のピンチで4番パスクアンティノを迎えた際、大谷は無意識にアクセルを踏みました。159キロ(約99マイル)の速球2球で追い込み、最後は164キロの内角への速球で二ゴロ併殺に仕留めました。31度の暑さの中、観衆の様々な反応を浴びながらも、大谷は堂々と三塁側ダッグアウトへと向かいました。過去2戦同様、球速を抑える予定でしたが、ピンチになると投手としての本能が働きました。「打たれたくない気持ちになると速い球を投げてしまう。今の段階でそこまで上げなくてもいいという自分と、ゲームの中で点を取られたくないというバランス」と語り、ドジャースの投手陣でも今季最速となる164キロで窮地を脱しました。 次の2回では、横滑りのスイーパーと縦方向のスライダーを駆使し、13球で3者凡退を奪いました。スプリットを封印しつつ、少ない球数でアウトを重ねる新たなスタイルを試しています。シーズンを通して必ずしも好調でない日も訪れます。球速や威力に頼らず効率良く投げるため、多様な引き出しを持つことが重要です。打撃では4打数無安打で、30本塁打達成は次戦以降に持ち越しとなりました。「今日は投球は良かったけど、打撃は満足できない日だった」と振り返りつつも、収穫の多い一日でした。当初予定されていた「ライブBP」ではなく、メジャー公式戦だからこその自己最速球。「その球速に慣れていくのも良いことの一つですね」と大谷は語ります。子細ながら、彼は25年型の「二刀流」の完成形に近づいています。ドジャースのロバーツ監督は「102マイル(実際は101.7マイル)は予想していなかった。アドレナリンもあり、点を与えないという思いが混じってこの速球が出たのでしょう」と述べました。ドジャースの救援右腕ベシアは「とても静か。いつものルーティンをこなし、普通にあいさつもできるんだ。ショウヘイは話しかけるなというタイプではない。でも、彼は真剣にプレーしているんだ」と語り、ロイヤルズの先発右腕ルーゴも「手ごわい相手。走者をためずに丁寧な投球を心がけた。特に大谷やベッツといった上位打線は強敵です」と大谷の存在感を語りました。