Month: June 2025

廃部の日大アメフト部が再始動「所属は2部」違法薬物事件の2年後…甲子園ボウル出場は最短2年後

2023年に違法薬物事件を起こし廃部となった日本大学アメリカンフットボール部が、1年半の時を経て復帰することになりました。17日には関東学生連盟が臨時理事会を開き、日大からの再加盟申請を審議し、承認されました。今秋の公式戦から出場可能となり、カテゴリーは最上位から3番目の2部に決まりました。甲子園ボウルに再挑戦できるのは、最短で2年後となります。日大の競技スポーツセンターは2月19日付で「日本大学アメリカンフットボール有志の会」の新規加盟申請を行い、関東学連は「有志の会の新規加盟を認可する」とし、「所属リーグは2部とする」と決議しました。現在のところ同好会としての活動となりますが、早期に競技部としての移行を望んでいます。日大アメフト部は、23年8月に寮に住む部員が違法薬物所持で逮捕されたことを受け、同年12月15日付で廃部となりました。1940年に創部され、関東最多21度の甲子園ボウル優勝を誇った名門フェニックス(不死鳥)がその歴史に幕を下ろしました。しかし、24年2月には関東学連からも退会しています。その3カ月後、薬物検査で陰性となるなどの条件を満たした元部員や新入生が、後継チーム「有志の会」として活動を継続しました。この際、日大OBであり、在学中に甲子園ボウルと全日本選手権ライスボウルを3連覇した須永恭通氏が監督代行として指導してきました。大学側は25年度以降の新部設立を検討し、「学生と教職員が一丸となり、創部が認められる環境を作るため努力していきたい」と述べていました。今年2月に加盟申請を提出し、関東学連がそれを受理しました。活動状況を確認し、指導者や選手と面談を行い、加盟の可否を決定する方針でしたが、今月11日に理事会を開いた際には新旧理事の意見がまとまらず、結論はこの日に持ち越されました。 関東学連のTOP8(1部上位リーグ)から降格した後に廃部となった日大アメフト部。以降、どのカテゴリーで復帰するべきかが慎重に議論されてきました。原則として「初年度は準加盟で3部から」が想定されていましたが、コンタクトスポーツの特性上、レベルの差が大けがに直結する可能性もあるため、検討が重ねられてきたのです。チームは今年4月に初めて有観客の交流戦に出場し、関東王者を打ち破りました。昨季の全国大学選手権決勝(甲子園ボウル)で準優勝した法政大学に41-0で圧勝し、その結果は大きな衝撃を与えました。同好会であり「フェニックス」と名乗れない状態ながら、昨年の関東1位チームを打ち破ったことで変わらぬ強さと復活への意欲を印象付けました。【木下淳】<日大アメフト部の経過>▼23年7月 大学側の調査で寮から植物片など発見▼8月 3日に警視庁が寮を家宅捜索。5日に警視庁が3年生部員を逮捕。無期限活動停止、学生寮閉鎖▼10月 警視庁が新たに4年生部員を逮捕。最終的に卒業生も含め11人が立件▼12月 大学の臨時理事会が開かれ、廃部が決定▼24年2月 関東学連から脱退▼3月 部の創設を見送り、関東学連に24年度の加盟申請をしなかったと発表▼4月 中大アメフト部でヘッドコーチを務めていた、日大OBの須永恭通氏が指導責任者に就任▼5月 有志の会が発足▼25年2月 関東学連に再加盟申請▼25年6月 復帰が決定

【巨人】阿部監督「誰を打たせれば良いのか」4連敗で4月13日以来、約2カ月ぶり借金

巨人はパ・リーグ首位の日本ハムに力負けしました。4連敗で4月13日以来、約2ヶ月ぶりに借金生活に突入しています。 先発投手の井上温大(24歳)は、2回に強打の打線につかまりました。石井選手に右前安打を許した後、続く万波選手に右中間への2ランを献上。さらに伏見選手にも左中間へのソロ本塁打、さらに2死から水谷選手にも右翼スタンド最前列に飛び込むソロ本塁打を許し、自身初の1イニング3被弾となりました。3回以降は立ち直ったものの、5回8安打4失点で降板し、悔しさの残る結果に終わりました。 打線も日本ハム先発、達投手の前に沈黙しました。4回に2死一、二塁から、この日に25歳の誕生日を迎えた増田陸内野手の左前適時打で1点を返したものの、その後は無得点。連敗中の試合は全て3得点以下で、打線のつながりに苦しんでいます。 阿部慎之助監督は井上について「ちょっと重い先取点になっちゃったね。どう見えた?ああ見えたね。もうそのままだよね。逆球もあったのかな」とコメント。31試合ぶりの4番に吉川尚輝内野手(30歳)を起用したものの、「じゃあ誰を打たせれば良いですかねという話なんですよね。みんな得点圏打率が良いわけでもないし。その中でも良い選手をクリーンアップにと思っているけど、うまくいかないですよね」と悩ましい状況を説明しました。

大谷翔平、待望の二刀流復帰「1歩前進」前回復活と全く違う充実ぶり/Nobu’s Eye

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)16日(日本時間17日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、待望の二刀流復帰を飾った。パドレス戦に「1番投手兼DH」で出場し、663日ぶりの先発登板。1回を28球、復帰初戦でいきなり最速100・2マイル(約161キロ)をマーク。2安打と犠飛で失点も、打者では同点適時二塁打で失点を取り返すなど4打数2安打2打点で取り返した。ドジャースタジアム初のリアル二刀流でチームの3連勝に貢献。満員のファンを沸かせた。そんな大谷の復活劇を、20年の1度目の復活登板などMLBでの大谷に密着取材歴8年目の斎藤庸裕記者が、コラム「Nobu’s Eye」で迫った。   ◇   ◇   ◇大谷がさらに強くなって帰ってきた。声を出し、思い切り右腕を振った。暴投しても、天を仰ぐことはない。視線は常に強く、前へ。揺るがない自信があった。試合後の囲み取材。表情は終始、明るかった。「今日投げ終えて、また次も投げられそうな雰囲気があることがまず、1歩前進かなと思います」少しでも不安があればここまで前向きなコメントは出ない。汗をしたたらせ、充実感を漂わせる空気感は“あの時”と全く違った。2度、米国で大谷の投手復帰を目撃した。コロナ禍の20年7月26日。アスレチックス戦は目を覆いたくなるような姿だった。制球が乱れ、腕が振れない。1死もとれず降板。受け入れがたい現実に試合後の表情は硬かった。当時はキャッチボールですら違和感を拭えない様子が目立っていた。短い距離の壁当てで感覚を確かめ、再度、やり直しのキャッチボールをする時も。首をかしげ、天を仰いだ。苦しんでいた。大好きな野球を楽しんでいるようには、とても見えなかった。今回はリハビリ過程から違った。笑顔が増え、ライブBP(実戦形式の投球練習)でも躍動感があった。キャッチボール中にピリピリ感はない。他球団の選手らと談笑し、途中で調整を中断する“余裕”もあった。常勝を求められる伝統球団で、二刀流復活のスタートでつまずくわけにはいかない。一方、過去と同じ失敗を繰り返すような男ではない。大谷なら必ず失敗を生かす-。そう思っていたが、さらに進化していた。 パ軍の3番マチャドへの5球目。大谷の気合の声はバックネット裏上部の記者席まで聞こえた。99・9マイル(約161キロ)。手術前と同様、それ以上とも思える力強さがあった。「95~96(マイル)ぐらいで投げたいと思ってたんですけど。やっぱり試合のレベルでマウンドに行くと上がってしまう」。抑えるつもりが、最速は100・2マイル。故障再発を心配する声も上がるが、それほどの状態にまで仕上げてきたのは予想以上で、またも大谷に驚かされた。マウンドに向かう前、白線をぴょんと左足からまたいだ。それは以前と変わらないが、そこから先の景色は静寂に包まれていた前回の復活劇と異なっていた。ボールを手に取ると、5万3207人のファンが総立ちとなった。「バッターに集中していたので、あんまり気にする余裕がなかったというか(試合に)入りすぎてたぐらいの感じだった」。歓喜の渦に気付かないほど、がむしゃらに腕を振る表情に、悲哀の色はなかった。「執刀医の方、トレーナーの方もそうですし、ずっとサポートしてもらってここまで来られたので。今日は結果うんぬん関係なく、本当に感謝の気持ちというか、それをマウンドで出せたのが良かった」。大好きな野球での恩返しは、この先も続く。徐々に段階を上げ、最終目的地は投げて、打って、走って、ワールドシリーズ連覇へ。ドジャースで描く大谷翔平の二刀流・新章。その1ページ目がめくられた。◆大谷の右肘手術からの1度目の復活登板 エンゼルス時代の20年7月26日、無観客試合で行われた敵地アスレチックス戦で、18年10月の右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)から693日ぶりの復活登板。0/3回を打者6人、3安打5失点3四球で、1死も奪えずKO。次回登板となった同8月2日の本拠地アストロズ戦では、右腕に異変が生じて1回2/3を5四球2失点で降板。この年の登板はこれが最後となった。大谷翔平、二刀流復活!1回2安打1失点の力投&タイムリー2本、投打で活躍ド軍逆転勝利/詳細【動画】大谷翔平、二刀流復活 初球は157キロのシンカー

【ソフトバンク】近藤健介、100号達成へ目前! 二塁打で先制するも足を引きずる…治療の後、試合続行

ソフトバンクの外野手である近藤健介選手に予期せぬ事態? が発生しました。1回、2死二塁の局面での第1打席。玉村投手から左翼への2ランホームランを放ちましたが、一塁ベースを過ぎたところで足を引きずる動きを見せました。苦痛の表情を浮かべながら、ダイヤモンドを一周しました。ベンチに戻った際には、小久保監督も心配そうな表情を浮かべていました。 その後、数分間ベンチ裏で治療を受けた後、グラウンドに戻り、右翼の守備につきました。このホームランで通算99本塁打となり、100本の大台に迫っています。詳細は発表されていませんが、球団を通じて「打ったのはストレートの球でした。先制のチャンスを絶対に逃さないように打席に立ちました。自分のイメージ通りに打てて良かったです。ホームランを打てて先制を決められて嬉しいです」とコメントを出しました。

【阪神】森下翔太、左手に死球を受け甲子園が騒然 20歳木村優人の謝罪に森下は手を挙げて応じる

阪神タイガースの森下翔太外野手(24歳)が試合中に左手にデッドボールを受けるアクシデントが発生しました。3回、2アウト1塁の場面で、木村優人投手(20歳)のボールが彼の左手の甲を直撃しました。激しい痛みに顔を歪めた森下選手は、その場を離れベンチで治療を受けました。これに対して、甲子園の観客からは驚きの声が上がり、一部からは非難の声も飛び交いました。しかし、森下選手が治療後にベンチから姿を見せると、スタンドから大きな拍手が送られました。マウンドの木村投手は、一塁ベースに立つ森下選手に向かって、申し訳なさそうに帽子に手をかけ、謝罪の意を示しました。森下選手も手を挙げてその謝罪に応じました。なお、今回の死球は森下選手にとって同僚の前川右京外野手(22歳)と並んでリーグ2位タイとなる5回目のものです。

【西武】今井達也が華麗な「ソードセレブレーション」を披露 自己最多奪三振記録を更新

西武ライオンズの今井達也投手(27歳)が、自己最多の奪三振数を達成しました。7回にDeNAベイスターズの4番打者、牧を追い込むと、最後には外角への鋭いスライダーで、この日13個目の三振を奪いました。この記録は、2021年9月11日にオリックス戦(メットライフドーム)で自身が記録した最多奪三振数に並ぶものでした。今井投手は、牧選手を空振り三振に仕留めた直後、バウアー選手で有名な「ソードセレブレーション」をマウンド上で両手を挙げて披露しました。この日彼が対戦していたのがDeNAのバウアー選手であり、彼のパフォーマンスを意識したものでした。今井投手はバウアー選手との対決を楽しみにしており、前日には「彼は常に野球の最前線を行っているイメージがあり、彼と対することが非常に楽しみです」と話していました。8回には、DeNAの筒香選手をも空振り三振に取り、1試合での自己最多奪三振記録を更新しました。

【阪神】岡田顧問、梅野選手のハッピーバースデーに感慨「一昨日は木浪が誕生日だったけど試合には出なかった」

阪神タイガースの前監督で、現在はオーナー付顧問を務める岡田彰布氏(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」の番組で、鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と共に試合の解説を行いました。岡田顧問は、15日に仙台で行われた楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)でも地元放送局のテレビ解説を担当しており、その翌日には大阪に戻り、連続で精力的な解説の仕事に励んでいます。 この日の「7番捕手」としてスタメン出場した梅野隆太郎選手(34)が誕生日を迎えました。彼が2回の第1打席に立つ際には、スタンドから「ハッピーバースデー」の歌声が響き渡りました。この情景を目の当たりにした岡田顧問は、「一昨日(15日)には解説時、木浪が誕生日だったが、試合には出場しなかった。木浪だけが試合に出なかったんだ」とコメントしました。同日の試合では、木浪聖也内野手(31)はベンチスタートしながらも、延長12回でサヨナラ負けを喫しましたが、彼と栄枝選手は野手としてベンチに残っていました。

投手復帰の大谷翔平にパドレスのシルト監督「彼がマウンドに戻ったのを見られたのはうれしい」** **

** ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30歳)が、2度の右肘手術後初めて投手として復帰し、サンディエゴ・パドレス戦に先発登板しました。大谷は1回を投げ、2安打1失点、1暴投で28球を費やし、勝敗は付きませんでした。 サンディエゴ・パドレスのマイク・シルト監督は、「大谷は非常に良かった。しかし、我々の選手たちが良い打撃をして得点できた」と振り返り、「彼がマウンドに戻るのを見られたのは本当に嬉しい」とコメントしました。 大谷は初回から5者連続三振を奪う素晴らしい立ち上がりを見せましたが、自軍のシース投手が打ち込まれる展開となりました。「タフな試合になった。彼が素晴らしい球を投げていたのに対し、相手の打線が良い打撃をしていた」と述べました。また、大谷の復帰後ドジャースがさらに強化されたか問われると、「彼らも素晴らしいチームだが、我々も負けてはいない。戦う準備はできている」と語りました。 同じくパドレスに所属するダルビッシュ有投手は、「大谷本人が安心している様子だったのでうれしかった。球速も出ていたので、肘の状態は良いと感じた」とコメントを残しました。 パドレスのマニー・マチャド選手は、大谷から犠飛を放ち、試合中大谷と談笑した場面について「彼は自分が振ったかどうかを聞いてきた」と笑顔で振り返りました。

【阪神】台湾のチアリーダーが甲子園に登場!試合前と直前に華やかなパフォーマンス

特別イベント「台湾デー」が開催されました。台湾プロ野球から、中信・ユンアー、統一・ヨヴィア、楽天・ソンソン、富邦・ジェシー、味全・ローラ、台鋼・クンクンの6名のチアリーダーが来日しました。試合前には、球場外の「ミズノスクエア」でタイガースガールズと共演し、パフォーマンスを披露。岡崎体育による阪神タイガース90周年記念公式マスコットソング「V!V!Victory」に合わせたダンスで観客を楽しませました。試合開始直前には、阪神の選手が守備につくタイミングで、甲子園の一塁ベンチ付近でポンポンを持って応援し、会場を盛り上げました。

【阪神】岡田顧問が遊ゴロアウト判定に「セーフ」 吉井監督がリクエスト出す前に断言 その判定は…

阪神タイガースの元監督である岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で、日刊スポーツ評論家としても活躍する鳥谷敬氏(43)と共に解説を行いました。岡田顧問は、15日に行われた楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)でも仙台でのローカル放送で解説を担当しており、その翌日には大阪に戻り中1日で再び精力的にテレビ解説に臨みました。試合中、2回の2死の場面で楽天の藤岡選手が二遊間に強い打球を放ちましたが、遊撃手の小幡選手がその打球をキャッチし、一塁へ送球しました。審判の判定はアウトとされましたが、岡田顧問はまだロッテの吉井監督がリクエストをする前に「セーフだね」と断言しました。審判団が協議している間も、「(大山選手の)足は離れていたね。タイミング的にはアウトだったけれど」とコメント。その結果、岡田顧問の「裁定」通り、判定はセーフに覆りました。