Month: June 2025

【巨人】4連敗、阿部監督が「なかなかうまくいかない」と悔しさをにじませる 打順大幅変更も実らず

巨人はパ・リーグ首位の日本ハムに敗れ、4連敗を喫し、借金生活に入ることとなりました。連敗中の試合では全て3得点以下だったため、打線を強化することを狙い、ベテランの丸と坂本を今シーズン初めて1番と2番に起用しました。また、吉川を5月9日以来、31試合ぶりに4番で起用しました。この日、打順を大幅に見直したものの、得点は1点にとどまりました。阿部監督は「みんな得点圏打率が良いわけでもなく、その中でも成績の良い選手をクリーンアップに配置しているが、なかなか思う通りにいかない」と現状の苦しさを語りました。 先発した井上投手は序盤に多くの失点を許しました。2回に万波、伏見、水谷選手に本塁打を打たれ、1イニングで3本の本塁打を浴びてしまい、4失点となりました。その後は立ち直り、5回まで投げ切りましたが、阿部監督は「2回が少々重い先制点になってしまった」とコメントしました。チーム状態は厳しいものの、幸いセ・リーグの上位3チームも連敗中で、ゲーム差は広がっていません。阿部監督も「また気持ちを切り替えて頑張ります」と前向きな姿勢を見せました。

【中日】3連敗で井上監督の追悼試合ならず「見守ってください」高校時代の恩師に心を寄せ、巻き返しを誓う

中日はオリックスに敗北し、3連敗となり、井上監督の追悼試合にはなりませんでした。先発したマラー選手は、今季最多となる124球を投げ、6回で2失点という内容でしたが、4敗目を喫しました。借金は再び4となりました。16日夜、井上監督の指導者である鹿児島商時代の恩師、塩瀬重輝さんが86歳で亡くなられました。「あの方がいなければ私はこの世界にいません。これからも誇れるような野球をしますので、どうかしっかりと見守ってください」と故人を偲びながら、巻き返しを誓いました。 中日のマラー選手(6回2失点も4敗目)「感覚はよかったです。もっと早いカウントでアウトを取れるようになればいいと思います」 中日のウォルターズ選手(9回に来日初登板。制球に苦しみつつも1イニング無失点)「守備陣のみんなの助けで無失点で終えることができました。明日も投げたいです」

【中日】佐藤龍世、移籍即デビュー戦は1安打1打点「久しぶりにブルブル身震いした」

西武から移籍し即スタメン出場した佐藤龍世内野手(28)はフル出場し4打席で2打数1安打1打点だった。「5番・三塁」の佐藤は1点を追う1回1死満塁で初打席がまわってきた。「いやあ、結構緊張しましたね。久しぶりにブルブルする、身震いする打席でした」。中堅へ同点となる犠飛を放った。8回には右翼へ移籍初安打となる二塁打を放った。「ペルドモは対戦が何度もあるので球筋とかもイメージしながら思い切っていこうかなと」。初安打のボールは中日ベンチへ戻った。三塁の守備では5回2死一塁から杉本のゴロを捕れずに左前安打に。先発マラーの2失点目につながった。「結果、ヒットになって投手の自責点につながるし申し訳ないです」と悔やんだ。だが9回1死満塁のピンチでは中川の三邪飛を背面キャッチし、タッチアップを狙った三塁走者森をストライク返球で本塁で刺した。投げていたウォルターズは「信じられない! すごいプレーだよ。彼も来て初日なのに。今度、クリームパンをプレゼントしたいよ」と感謝した。井上一樹監督(53)は「新しい風として来たわけだからね。仕事っぷりというか、最後(9回)のプレーとかいいものを見せてくれた」と喜んだ。中日には佐藤姓はひとりしかいないが「龍世と呼んで欲しい」とスコアボードは「佐藤龍」、ユニホームの背ネームも「R・SATOU」と西武時代のまま。球場のファンもさっそく「龍世コール」で「うれしかったですね。めちゃくちゃ。佐藤って(ひとりしか)いない中で、下の名前で呼んでくれてうれしかったですね」と喜んだ。敗戦の中、ドラゴンズの佐藤龍世はしっかりとその存在感を発揮した。【関連記事】中日ニュース一覧

【日本ハム】新庄監督の愛のムチで万波中正13号2ラン「自分を見つめなおす、いい時間に」

日本ハムが序盤の1発攻勢で勝利を引き寄せ、貯金を今季最多の12に増やした。2回に万波中正外野手(25)が右中間席へ13号2ラン、続く伏見寅威捕手(35)が2者連続となる2号ソロを左中間へ運び、水谷瞬外野手(24)も4号ソロ。球団では18年4月7日ロッテ戦以来、7年ぶりの1イニング3発で4点を奪い突き放した。   ◇   ◇   ◇くすぶっていた男の1発が、のろしとなった。0-0の2回無死一塁、万波はフルカウントから巨人井上の内角低めスライダーを捉えた。「良い感触でした」という打球は、東京ドームの右中間スタンドに吸い込まれた。6月8日DeNA戦(横浜)以来、15打席ぶりの1発に「すごくいいホームランだったと思う。場面も打球も、すばらしかった」と自画自賛した。新庄監督は、10日ヤクルト戦の第3、4打席で連続三振した万波が、11日のヤクルト戦でも第1打席から2連続三振すると、即座に代打を出した。さらに13、14日の広島戦はスタメンから外した。10日から14日まで、12打席中5打席連続を含む7三振。指揮官は「浮き沈みが激しい選手なので、頭を冷やす時間(をつくって)。そうすることで集中して結果が出ると信じて(結果を)出してくれた。僕の作戦」。新庄流の愛のムチに万波は「自分を見つめなおす、いい時間になりました」と期待に応えた。伏兵伏見の1発にも、新庄流の伏線があった。「練習中に『2本打てよ』と言ってたんですよ。『ポイント前にして。この球場なら2本打てるから』って冷静に言いました」。第2打席以降、快音は響かなかったが指揮官の暗示が3点目を呼び込み、さらに水谷の1発へのスイッチとなった。15日広島戦は0-7からじわじわ追い付き、終盤にミラクル逆転劇を演じたが、今度は序盤の1発攻勢で昨季セ・リーグ覇者を撃沈。交流戦開幕2カード連続負け越しから地道に巻き返し、5試合を残して8勝5敗。指揮官の目標「11勝7敗」まで、あと3勝に迫った。【永野高輔】日本ハム水谷(2回に4号ソロ)「打ったのは真っすぐ。1打席目はアイブラックをつけ忘れていたので、やっぱりアイブラックだなと思いました。現場からは以上です」【関連記事】日本ハムニュース一覧

【楽天】セ・リーグ最下位ヤクルトと引き分け 3試合連続で4時間以上の延長戦を戦うも、終盤のチャンスを生かせず

4連勝中の楽天は、3試合連続で4時間を超える延長戦を戦い、セ・リーグ最下位のヤクルトと引き分けに終わりました。試合は2回、村林一輝内野手(27)の犠牲フライで楽天が先制しました。しかし、3回にはミゲル・ヤフーレ投手(27)がつかまり、オスナ選手の犠牲フライと内山選手の2点適時二塁打で逆転を許しました。5回には2アウト一塁からオスカー・ゴンザレス外野手(27)の2号2ランで同点に追いつきました。そして、1点を追う7回には無死満塁の場面でゴンザレス選手の犠牲フライで再び同点に戻しました。しかし、それ以降の9回、延長10回、11回では得点圏に走者を進めるも、得点できませんでした。

【阪神タイガース】岡田彰布顧問が7連敗脱出の戦略を画面越しに伝授「流れを変えたければそれくらいしてもいい」

阪神タイガースの前監督であり、現在はオーナー付顧問を務める岡田彰布氏(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と共に解説を行いました。この日は、15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)で仙台でのローカル放送で解説をしたばかりで、前日に大阪に戻り、間1日を空けて再び解説に臨みました。 岡田顧問は、7回に1点リードを逆転され7連敗を記録したチームに対し、「打順を変えたらいい」とアドバイスを画面越しに伝えました。昨年6月1日、ロッテ戦(ZOZOマリン)では4連敗中に近本選手をプロ入り初の4番に配置した経験を共有し、「選手が決めて、平田ヘッドコーチ(現2軍監督)が案を持ってきた。その時私は『いいよ。勝敗の責任は監督が取るから』と言いました。給料の高い選手が4番を打てばいいんです。流れを変えたいなら、それぐらいしてもいいんじゃないかな。特に1点しか取れない時は」と述べました。この試合は結局敗れ、5連敗となりましたが、翌2日に才木投手が1-0で完封し、5連敗を抜け出しました。

「戻っただけでドジャース勝利」大谷翔平の投手復帰に米メディアが興奮「感無量」

ドジャースの大谷翔平投手(30)が再び投手としてマウンドに立ったことを、米主要メディアは大々的に報じました。大谷投手は1、2回を任され先発し、1回に28球を投げ、2安打1失点、1暴投で降板しました。MLB公式サイトは、「待ちわびていた大谷がマウンドに立ち、100マイルを記録した」と報じ、AP通信は「彼はマウンドで苦戦し、顔に汗をかいていた」と初登板の様子を描きつつ、「当面は長いイニングを投げる予定はないが、マウンドに立つだけでケガした選手が多いローテーションにとって大きな強化となる」と伝えました。スポーツ・イラストレイテッドの電子版は「ショウヘイ・オオタニがマウンドに戻っただけで、ドジャースにとっては大きな勝利。一定の間隔で100マイル前後を出せるのは良い兆し」と評価し、ロサンゼルス・タイムズの電子版も「たとえ一晩、1イニングだけでも大谷が投げる姿を見られて感無量だ」と伝えました。

【データ】西武今井達也が17奪三振 17奪三振以上7人、8度は全てパ・リーグ投手の「なぜ」

西武の今井達也投手(27)が、自己最多を更新する1試合17奪三振の快投で今季6勝目を挙げた。1試合17三振以上は今月6日ヤクルト戦で18三振を奪ったモイネロ(ソフトバンク)以来7人、8度目。西武では04年9月1日ロッテ戦で松坂がマークした16三振を抜く球団新記録だ。また、毎回奪三振での完封勝ちは22年4月10日オリックス戦の佐々木朗(ロッテ)以来で、球団では51年6月23日東急戦の川崎、66年5月28日東京戦の田中勉、前記04年松坂に次いで21年ぶり4人目。交流戦では06年6月6日阪神戦のダルビッシュ(日本ハム)以来2人目となった。1試合17奪三振以上を記録した7人は、いずれもパ・リーグの投手というのが目を引く。これには、戦術的に投手に代打を送らざるをえない、投手が打席に立たずに済むので疲労が少ないなど、DH制のあるなしの影響も、多少あるのかもしれない。とはいえ、今回の西武今井と6月6日ヤクルト戦(神宮)で18三振を奪ったソフトバンクのモイネロ、62年の阪急足立の3人はDH制なしの状況で記録した。1試合17奪三振以上の投手(延長戦を除く)は、以下の通り。 19奪三振 野田浩司(オリックス)=95年4月21日ロッテ戦19奪三振 佐々木朗希(ロッテ)=22年4月10日オリックス戦 ※完全試合18奪三振 田中将大(楽天)=11年8月27日ソフトバンク戦18奪三振 モイネロ(ソフトバンク)=25年6月6日ヤクルト戦17奪三振 足立光宏(阪急)=62年5月24日南海戦17奪三振 野茂英雄(近鉄)=90年4月29日オリックス戦 ※新人17奪三振 野田浩司(オリックス)=94年8月12日近鉄戦17奪三振 今井達也(西武)=25年6月17日DeNA戦17

【西武】今井達也がまさかのセレブレーション 松坂越え球団新17K完封「マウンド楽しかった」

現在のNPB最高峰投手といっても過言ではない。西武今井達也投手(27)が、「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦(横浜)で最速158キロをマークするなど完璧な投球で今季初完封。1試合17奪三振は04年9月1日のロッテ戦での松坂大輔氏を超える、球団新記録となった。今季100個目の奪三振となった7回の3アウト目には、投げ合ったDeNAバウアーをリスペクトしての「ソードセレブレーション」も披露。心技ともに、どんどんスターに近づいている。   ◇   ◇   ◇7回2死、DeNA牧からの今季100個目の奪三振の直後、今井が固まる。その瞬間、誰が1秒後からの行動を想像できただろう。両手を挙げ、切り落とす。投げ合ったバウアーが三振を奪った際に見せる、刀をさやに収めるパフォーマンス「ソードセレブレーション」だ。獅子侍は笑いもせずベンチへ戻っていく。「ちょっと遠慮しちゃいましたけど、まぁすごくね、マウンドが楽しかったので。練習? してないですよ。イメージです」 楽しみにしていたサイ・ヤング賞右腕との対決。打席では3三振。「すごいっすね、1球1球の質も。9回表、悔しそうにマウンド降りる姿は、なんか印象的だったかなと」。大事な役割の中でも、ついつい所作が気になってしまう-。強敵に触発され、リスペクトのパフォーマンス。奪三振を重ね、ついには球団新記録の「17」に達した。強烈なボールの一方、周囲のイメージは“クールなエース”だった。一変したのはこの春。「パ・リーグTV」のCMで、ベッドから起き上がった今井が「パ・テレが見た~い!!」と鼻息フンフンで叫んだ。球団内部でも「ビックリ」の声が相次いだキャラ変CMがファンの間にも広まるとますますの大反響。今井は照れくさく話す。「台本通りのことをしただけなんですけどね。普段静かそ~なヤツがああやってやるのが、一番面白いかなと思って」イメージの殻が破られ、投球にも豪快味が増す。こんな目標がある。「野球って点を取るゲームですけど、守備の時でも見てて楽しめる投手になりたいなって」。セ界にも強烈に印象づけたハマの夜。ただし、今井は気付いているのだろうか。選出確実な7月のオールスターで、このソードセレブレーションを自ら“最低限”と設定してしまったことに。【金子真仁】西武西口監督(今井の完封に)「(中9日で)万全な形で入れて、こういう結果を残してくれて何も言うことはございません。見ていて、互いにいい投球をしていたので楽しかった」▼今井が毎回の17奪三振で完封勝利。1試合17三振以上は今月6日ヤクルト戦で18三振を奪ったモイネロ(ソフトバンク)以来7人、8度目。西武では04年9月1日ロッテ戦で松坂がマークした16三振を抜く球団新記録だ。また、毎回奪三振での完封勝ちは22年4月10日オリックス戦の佐々木朗(ロッテ)以来で、球団では51年6月23日東急戦の川崎、66年5月28日東京戦の田中勉、前記04年松坂に次いで21年ぶり4人目。交流戦では06年6月6日阪神戦のダルビッシュ(日本ハム)以来2人目だ。【関連記事】西武ニュース一覧

【DeNA】バウアーが西武の今井を絶賛「間違いなくメジャーで活躍できる」昨季の新人王級の力投を称えて

DeNAのトレバー・バウアー投手(34歳)は、西武ライオンズの今井達也投手(27歳)のパフォーマンスを絶賛しました。DeNAの打線は、今シーズン10度目の完封負けを喫し、17三振を記録して球団ワーストを更新しました。牧選手が放った2本のヒット以外、佐野選手と松尾選手以外の全スタメン選手が三振を奪われ、チームは5連敗となりました。バウアー投手は中4日で127球を投げ、9回途中で7安打3失点10奪三振という力投を見せましたが、5敗目を喫しました。試合前からヒーローインタビューでもバウアーへの憧れを語っていた今井投手に対して、バウアーは「とても嬉しい。逆に私が彼から学ぶべきことがある」と述べました。今井投手の特長について、「低い投球アングルと他の投手にはない真っすぐの軌道を持っており、彼のコマンドも素晴らしいです。直球の緩急を使えるあたりは、まるでパイレーツのポール・スキーンズ選手のようだと感じます」と、昨季メジャーで新人王を獲得した剛腕を引き合いに出して称賛しました。さらに、将来のメジャーでの活躍についても「いつか必ずメジャーでプレーする投手になるでしょう」と太鼓判を押しました。