新横綱大の里、名古屋場所で3場所連続優勝を目指す意欲を見せる

現在、2場所連続で優勝を果たしている大相撲の大の里(25歳、二所ノ関部屋)が、新たな会場で新横綱としての初優勝を目指して挑むことになりました。日本相撲協会は30日に、名古屋場所(7月13日開始、IGアリーナ)の新しい番付を発表しました。5月の夏場所後に横綱へと昇進した大の里は、今回初めて「横綱」として名を刻んだ番付を見て、「朝起きて番付を見て本当に実感が湧いた」と、自分が真の横綱になったと感じた様子を語りました。
今年の名古屋場所は、昨年まで開催されていたドルフィンズアリーナから、新設されたIGアリーナに会場を移し、そのこけら落としとして行われます。「新会場で新横綱として挑戦することになりますが」と問われた大の里は、「すごい偶然だなと思うし、新会場での優勝を目指していきたい」と力強く意気込みを語りました。
大の里にとって名古屋場所は、今回で3度目の挑戦となりますが、過去2回は勝ち越すも苦戦しました。幕下だった一昨年は、七番相撲で4勝3敗で勝ち越し、新関脇だった昨年は4日目までに3敗し、9勝6敗と序盤から苦しみました。大の里はこの日、「過去は良い成績を残せなかったが、逆に良い成績を収められれば、自分が強くなったと実感できる舞台になる」と“三度目の正直”で好成績を収めたい意欲を示しました。「3場所連続優勝が懸かる中で」と問われると、「新会場でもあるので、名古屋場所は良い思い出がない。だからこそ、しっかり目標に向けて頑張りたい」と堂々と語りました。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)、そしてその師匠である元横綱隆の里(故人)は、共に新横綱の場所で優勝した輝かしい実績を持っています。3代連続の新横綱優勝にも期待が高まっていますが、大の里は「新横綱優勝は誰もが経験できるわけではないので、しっかりと頑張りたい」と、その期待に応えたいという思いをのぞかせました。