Day: June 29, 2025

大谷翔平164キロの剛速球!ピンチで投手の本能がさえる「さらなる高みへ」

【カンザスシティー(米ミズーリ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ドジャースの大谷翔平投手(30)は、ロイヤルズ戦で「1番投手兼DH」として先発出場しました。今季3回目の先発では、初めて2イニングを投げ、27球で1安打無失点1四球の好投を見せました。さらに、メジャーで自身の最速記録となる164キロ(約101.7マイル)をマークしました。打者としては4打数無安打で3三振、チームも敗れましたが、二刀流としてのさらなる成長を示す力強いステップを踏みました。   ◇   ◇   ◇大谷がマウンドに立つたびに、球場内は歓声に包まれました。初回、3球目に161キロ(約100マイル)の速球が表示され、さらに注目度が増しました。1死一、二塁のピンチで4番パスクアンティノを迎えた際、大谷は無意識にアクセルを踏みました。159キロ(約99マイル)の速球2球で追い込み、最後は164キロの内角への速球で二ゴロ併殺に仕留めました。31度の暑さの中、観衆の様々な反応を浴びながらも、大谷は堂々と三塁側ダッグアウトへと向かいました。過去2戦同様、球速を抑える予定でしたが、ピンチになると投手としての本能が働きました。「打たれたくない気持ちになると速い球を投げてしまう。今の段階でそこまで上げなくてもいいという自分と、ゲームの中で点を取られたくないというバランス」と語り、ドジャースの投手陣でも今季最速となる164キロで窮地を脱しました。 次の2回では、横滑りのスイーパーと縦方向のスライダーを駆使し、13球で3者凡退を奪いました。スプリットを封印しつつ、少ない球数でアウトを重ねる新たなスタイルを試しています。シーズンを通して必ずしも好調でない日も訪れます。球速や威力に頼らず効率良く投げるため、多様な引き出しを持つことが重要です。打撃では4打数無安打で、30本塁打達成は次戦以降に持ち越しとなりました。「今日は投球は良かったけど、打撃は満足できない日だった」と振り返りつつも、収穫の多い一日でした。当初予定されていた「ライブBP」ではなく、メジャー公式戦だからこその自己最速球。「その球速に慣れていくのも良いことの一つですね」と大谷は語ります。子細ながら、彼は25年型の「二刀流」の完成形に近づいています。ドジャースのロバーツ監督は「102マイル(実際は101.7マイル)は予想していなかった。アドレナリンもあり、点を与えないという思いが混じってこの速球が出たのでしょう」と述べました。ドジャースの救援右腕ベシアは「とても静か。いつものルーティンをこなし、普通にあいさつもできるんだ。ショウヘイは話しかけるなというタイプではない。でも、彼は真剣にプレーしているんだ」と語り、ロイヤルズの先発右腕ルーゴも「手ごわい相手。走者をためずに丁寧な投球を心がけた。特に大谷やベッツといった上位打線は強敵です」と大谷の存在感を語りました。

【巨人】プロ1号決勝弾の中山礼都に阿部監督目を見張る「スイングする力が1年目と全く違う」

豪快にライトに放り込んだ。2回無死。巨人中山礼都内野手(23)が2ボールからDeNAジャクソンの直球を強振した打球は右翼席中段に飛び込んだ。イチロー氏や高橋由伸氏らが守ってきたポジションであり、プロ野球選手になってほしいという願いで両親から「らいと」と命名された。その名の通りライトへのプロ1号を放ち「ヒーローインタビューでは自分で大切に保管すると言ったんですけど、実家に送ろうかな」。最高の親孝行を決めた。“あの本塁打”から252日。ようやく記録に残る「1」を刻んだ。24年10月20日のCSファイナル第5戦でも本塁打を放つも、公式記録には残らず。待望のレギュラーシーズンでの1発となったが「(ダイヤモンドを)速く走りすぎちゃったので、もうちょっとかみしめれば良かった」と初々しさを残した。成長を実感させる放物線だった。速球に対応するため、今カードの早出練習からマウンドよりも前の位置に打撃マシンを設置。「(速球に)振り負けないように」と練習の成果を示すように、150キロ直球を完璧に捉えた。2軍監督時代から中山を見てきた阿部監督も「スイングする力が1年目と全く違うし、人ってここまでなるんだな」と目を見張る。貪欲な姿勢で出場機会をうかがってきた。本職は内野だが、今季から人生初の外野守備にも挑戦。「やっぱり景色が違います」と戸惑いながらも「一番(の持ち味)は打撃だと思っているので、出られるところでやることをやるだけ」と中山。この日も左翼でスタメンに名を連ねた。チームは約5年ぶりの3試合連続完封勝利で、同一カード3連勝。7月1日からは首位阪神との3連戦が控えるが「そんなにホームランを打てるようなタイプじゃないので、また明日から謙虚に」。中山の一打がチームを明るくする。【水谷京裕】【関連記事】巨人ニュース一覧

【日本ハム】達孝太、ルール破りの完投で大谷超えの日本新記録!新庄監督「言うことを聞かない子だねぇ」

日本ハムの達孝太投手(21)が“大谷超え”を達成しました。西武との11回戦で自己最多の115球を投じ、4安打1失点でプロ初の完投勝利を収めました。全て先発でのデビューから6連勝という記録は、球団OBの大谷翔平選手(現在ドジャース所属)らの5連勝を超え、初めての快挙となりました。チームの完投投手は12球団で最も多い7人目です。新庄剛志監督(53)は熱い夏のベルーナドームで「完投はなし」と指示していましたが、彼はそれを超えて力投し、チームを5カード連続勝ち越しに導きました。    ◇   ◇   ◇ 蒸し暑いベルーナドームでの115球の熱投でした。日本ハムの達は1点リードの9回に2死一、三塁のピンチを迎えましたが、最後は西武の長谷川をショートゴロに仕留め、グラブを3度たたいて喜んでいました。デビューから無傷の6連勝で、すべて先発での6連勝は、日本の歴代記録を達成し、「新しい記録が作れて嬉しいです。この記録を伸ばしていけたら」とさらなる勝利への意欲を示しました。 27日に西武の今井投手が熱中症で緊急降板したことを受け、新庄監督は「この球場では完投はない」と指示を出したばかりでした。しかし、達は「(監督が)そう言ってたんで、やってやりましたよ」と語り、酷暑の中での「きかん気」に指揮官は「言うことを聞かない子やねぇ。ルール破りの完投。最初から逆に(最後まで)行こうという性格の選手ですから」と喜んでいました。 爆冷に投げ続けた右腕に、指揮官は「汗をかいていないし、もしかすると暑さにものすごく強い選手かもしれない」とコメント。天理(奈良)出身の達は、夏場にシカもぐったりする猛暑の中で高校3年間を過ごし「暑いところでたくさん投げてきたので慣れています。佐藤薬品スタジアム(奈良・柏原市の現さとやくスタジアム)に比べれば、あれに勝るものはない」と涼しげに振り返りました。 まだ高校卒業4年目。そのため新人王を目指せる位置にいますが、本当の目標はそこではありません。「取れたらラッキーぐらい。取りに行くものじゃない。最多勝だったら取りに行く気持ちはあるかもしれないけどね」と大胆なコメント。「次は完封です」。暑さ知らずのイケメンが、ここからさらにギアを上げていきます。【永野高輔】

【ロッテ】痛恨の「肉体的援助」で同点機を逃す、三塁コーチが走者に接触

7回の表、無死一、二塁の場面でソト選手が左中間に二塁打を放ち1点を返しました。しかし、一塁走者のポランコ選手が三塁を回った際に、大塚チーフ打撃兼走塁コーチと接触し、ポランコ選手はアウトとなってしまいました。この「肉体的援助」は、公認野球規則6.01(a)(8)によって規定されています。具体的には、「審判員が判断し、三塁または一塁のベースコーチが走者に触れたり支えたりして、走者の進塁または帰塁を肉体的に援助した場合、その走者をインターフェア(守備妨害)でアウトにする」というものです。この後、1点を追加し、一死二塁のチャンスで、角中選手はライトフライ、小川選手は三振に倒れ、追加点を奪うことはできませんでした。

【データ】佐藤輝明が12球団で最速の20号本塁打を達成 阪神選手として10号と20号の両方を一番乗りするのは初の快挙

阪神タイガースの内野手、佐藤輝明(26)が12球団の中で最も早く今シーズンの20号本塁打を達成しました。この記録は2年ぶりであり、彼がプロ入りして77試合目に達成した以前の記録を上回る73試合目での達成です。また、この20号に到達することで、節目の50打点目も記録しました。8回の一死無走者の場面で、佐藤はカウント2-1から来た中央付近の変化球をフルスイングし、打球はまっすぐに観客席へ。打った瞬間から本塁打を確信し、チームのリードを6点に広げました。佐藤は8回に両リーグトップとなる20号本塁打を達成しました。これは、阪神選手としては75年の田淵、84年の掛布、85年のバース、90年のパリッシュ、10年のブラゼルに続き、6人目の記録です。さらに、佐藤は5月1日に10号本塁打も両リーグ最速で達成しており、昨年の村上宗隆(ヤクルト)が達成した10号に続いて20号も両リーグ一番乗りの記録に並びましたが、阪神の選手で10号と20号の両方を最速で達成したのは初めてのことです。この試合を含め、佐藤が今シーズンに8回で放った本塁打は9本で、9回の2本を合わせると、8回と9回のみに全打席の半数以上となる11本を記録しています。

【広島】ドラ2佐藤柳之介プロ初登板初先発初勝利 首位打者ファビアン10号ソロ&タイムリー 

広島ドラフト2位左腕の佐藤柳之介投手(22)がプロ初登板初先発で初勝利を飾った。立ち上がりから丁寧な投球だった。2回に連打で無死一、二塁とされたものの、松葉の三塁線への犠打を自らが処理し、三塁に送球してアウトに。1死二、三塁からは1番岡林を併殺に仕留め、ピンチを切り抜けた。安打を許したのは2回だけ。持ち味を存分に発揮した。6回2安打2三振2四球無失点。うれしいプロ初勝利を飾った。新人左腕を援護したのはこの日、来日初の4番を務めたサンドロ・ファビアン外野手(27)だ。4回、中日先発松葉のカットボールをさばき、真っ赤に染まった左翼席に先制の今季10号ソロを放った。さらに、1-0の6回には2死三塁から左前タイムリー。貴重な追加点をたたき出した。セ・リーグ首位打者が本塁打、打点も稼ぐ活躍。チームを勝利に導いた。広島は連勝でカード勝ち越し。貯金を2とした。【関連記事】広島ニュース一覧

【新日本】ウルフ・アロン、ファンの前での初挨拶「セルリアンブルーのマットの…」

第3試合終了後、東京オリンピック柔道金メダリストのウルフ・アロン(29)が、新日本プロレス入りを果たし、リング上で初めてファンに挨拶を行いました。ウルフ選手は「新日本プロレス、そしてプロレスファンの皆さん、はじめまして、ウルフ・アロンです。先日、新日本プロレスに入団させていただきました。入団会見直後に、このセルリアンブルーのマットの…すいません!」と慣れない場面で「マット」を「マットレス」と言い間違えるユーモラスな一幕も。それにも関わらず、照れた笑いを見せながら、「マットの上に立てることへ感謝しています。新日本プロレスの一員になることは、柔道のオリンピックで優勝した後の新たな夢の一つです。これからの半年間、しっかりと準備を重ね、またこのマット上で一人前のプロレスラーとして皆さんの前に立てるよう努力しますので、応援をよろしくお願いします」と決意を表明しました。この力強い言葉に、名古屋の観客からは大きな声援と拍手が湧き上がりました。【千葉修宏】

【阪神】迫力満点!前川右京がスクイズで顔面からスライディング 藤川監督も驚いてグラウンドへ

阪神タイガースが巧みなプレーで追加点を獲得しました。1点リードの5回で、坂本誠志郎捕手(31)が二塁打を放ち1点を追加しました。そして1アウトで迎えた二、三塁の場面、伊藤将司投手(29)がスクイズを決行。ホームベースでは際どいタイミングとなりましたが、三塁走者の前川右京外野手(22)が頭から飛び込み、得点をもぎ取りました。ボールが後方へ逸れる間にもう1点が入りました。前川選手は捕手のプロテクターに顔をぶつけたように見えました。砂煙の中から顔を上げ、しばらくその場に留まっていたため、怪我の心配がありましたが、藤川球児監督(44)がベンチから駆け寄り無事を確認。軽く肩を叩いて前川選手の走塁を称賛しました。前川選手は5月21日以来のスタメン復帰。この試合ではヒットや力強い走塁で存在感を十分に示しました。

J3高知の秋田豊監督がパワハラ疑いで休養「こうした申し立てに至ったことを深く反省」

J3高知は29日、秋田豊監督(54)がパワーハラスメントの疑いで同日から休養すると発表した。選手やスタッフから指導に関して、パワハラの申し立てがあった。クラブはただちにヒアリングを実施したが、両者の意見の相違があるため、第三者の弁護士で構成する特別調査委員会を設け、調査することになった。秋田監督は結論が出るまで練習や試合への参加を見合わせる。代わりに神野卓哉ヘッドコーチが指揮を執る。秋田監督のコメントは以下。「まず初めに、私の指導に際し、事実、精神的に傷ついた人たちがいることに関して、申し訳ないことをしたと思っており、深くお詫び申し上げます。私自身はこれまで指導に際し、ハラスメントを意図して行ってきたことはありませんが、結果として、こうした申し立てに至ったことを深く反省し、今後の指導については、精神的に傷つけたり、不快な思いをさせることがないよう、十分に心がけていきたいと思っています。しかし、ヒアリングの中でクラブ側から聞いた申し立て内容は、事実とは異なると感じるものが複数ありました。このことについては、特別調査委員会の調査の中でも、しっかりとお伝えしていきたいと思っております。調査の結果が出るまでは練習並びに試合に参加することはいたしません。せっかくチームも上り調子になってきたところで、このようなことになって本当に申し訳ありません。スポンサーの皆様やサポーターの皆様、選手並びにスタッフに対して、あらためてお詫び申し上げます」秋田監督は日本代表DFとして1998年のワールドカップ(W杯)フランス大会と2002年日韓大会に出場。現役引退後は京都、町田、岩手の監督を務め、今季から高知の監督に就任していた。

佐久間朱莉が今シーズン3勝目-菅沼菜々との接戦を制す

今シーズンにおいて唯一ツアー2勝を挙げていた佐久間朱莉(22=大東建託)が、4アンダー2ボギーのスコアで70を記録し、トータル11アンダーで今季3勝目を達成しました。この勝利によって通算でも3勝目です。試合は15番ホールまで菅沼菜々(25)と接戦を繰り広げていましたが、16番ホールで菅沼がボギーを出し、残りの2ホールでは佐久間が安定したパーフォーマンスで逃げ切りました。