【東京ヴェルディ】 キックオフの奇策は何? 城福監督「わざと相手に渡したわけでなくキックミスでした」

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東京ヴェルディは4試合ぶりに勝利を収めました。

川崎フロンターレとの試合で、前半32分に森田のコーナーキックからDF谷口がニアサイドでヘディングし、ファーサイドでDF深澤が右足で押し込み得点しました。

この1点を守るため、チーム全員がコンパクトな陣形で守備の役割を果たし、DF綱島と谷口が粘り強くクリアし、GKマテウスが安定したキャッチを見せました。

城福監督は今回の勝利について、「サポーターには悔しい思いをさせてきましたが、彼らと共に試合後に喜びを分かち合えることは、我々にとって非常に大切なことだと再認識しました」と語りました。

リーグ戦で直近2連敗し、ルヴァンカップでも柏に2連敗するなど、6月は厳しい時期が続きました。この川崎フロンターレ戦は本来の自分たちのプレーを見せるという強い意志で臨みました。

城福監督は「勇気を持ってボールを繋ぐことを心がけました。ボールを失った後のリカバリーパワーは、我々が繋ごうとするからこそ活かされます。怖がってボールを蹴っただけではリカバリー力は発揮されません。我々らしくプレーし、選手交代にもしっかりとバトンを渡していくことを確認しました。選手たちはバトンを渡す側も受ける側も共に戦ってくれました」と試合を振り返りました。

試合後の会見で話題になったのはキックオフの場面。東京ヴェルディの選手たちはハーフウェーライン付近に並び、ユニークな戦術で試合を開始。谷口が勢いよく低い弾道のボールを蹴りましたが、そのままゴールラインを割ってしまいました。

突然のシーンに観客は「?」となったでしょう。城福監督は「技術ミスです。選手たちがロッカールームで新しいキックオフの方法を試したいと言ってきたので尊重しました。しかし、単純なミスでした。ただ、選手たちがそうしたいと言ってきたことは嬉しかったです。故意に相手に渡したわけではありません」と笑いながらコメントしました。

選手の話によると、右のコーナー付近に蹴り出し、相手のスローインに対して激しくプレスをかけ、ボールを即時に奪い返してゴールに向かう作戦だったようです。しかし、谷口のキックはゴールラインを割り、相手のゴールキックになりました。

このような話が報道陣と和やかに笑い合えるのは、リーグ戦でJリーグを代表する強豪クラブである川崎フロンターレに25年ぶりに勝利したことで、選手たちにとって大きな充実感があったからです。

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