【阪神】森下翔太選手、猛暑の神宮で奮起! 12球団最速で50打点を達成、「いいところで」の先制2ラン

猛暑日となった神宮球場で、阪神の森下翔太外野手(24)が素晴らしいパフォーマンスを見せ、チームを連敗から救いました。酷暑の中で行われたデーゲームでは、神宮球場の内野カメラマン席の温度が43.1度も記録されました。そんな中、森下選手が打った千金の12号2ランにより、連敗を2でストップ。彼はこれで両リーグ最速で50打点を上回る51打点に到達しました。前夜にエラーで悔しい敗北を喫した重いムードも一掃し、彼の背番号1が光輝きました。
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森下選手の打球は、強烈な日差しが降り注ぐレフトスタンドに飛び込みました。猛暑の中駆けつけた阪神ファンに贈る貴重な先制2ラン。彼は一塁ベースを回ったところで静かにガッツポーズをし、大歓声を浴びながら一周しました。汗を拭い去り、充実した笑顔を見せました。
「ロースコアになると思っていたので、専制打を打ててよかった」と話した森下選手。神宮球場の内野カメラマン席では43.1度の酷暑が記録されましたが、彼の集中力は途切れることがありませんでした。0-0の5回、2アウト2塁の場面で、ヤクルト先発の左腕・高橋投手の高めのストレートをフルスイング。見事な12号先制2ランで、先発のデュプランティエ投手を援護しました。
11試合、54打席ぶりのこの1発で、両リーグ単独トップに立ちました。「まだまだ打てる場面が多いので、もっと積み重ねたい」と意欲を見せ、チーム最多の決勝打はすでに12度を数えます。
交流戦では4連続無安打に終わってしまいましたが、リーグ戦再開後の試合では、20打席ぶりの内野安打を放ちました。それでも納得いかない状態が続き、試行錯誤の日々が試合前のバッティング練習でも見られました。しかし、最後の一球で力強いライナーを左翼席に突き刺し、感触を得た上で試合に臨んだのです。左手を前に突き出す新たな構え方で、繊細な感覚を取り戻しました。「これまでの試行錯誤がようやく結果に結びついた」と語り、6試合ぶりのマルチ安打で完全復活を印象づけました。
連敗を2で止めた藤川監督は「森下のホームランが非常に良かった。昨日より状態がいい」と彼を称賛しました。29日も猛暑が予想されますが、この日を乗り切れば9月15日まで屋外でのデーゲームはありません。首位を維持するための重要な1日、「明日も熱い声援をよろしくお願いします」とファンに呼びかけました。暑さを吹き飛ばす、森下選手のパフォーマンスに期待です。【塚本光】