Day: June 26, 2025

大谷翔平、豪雨の中で見事な走塁を披露 左前打から快進撃

ドジャースの大谷翔平選手(30歳)が、「1番DH」としてロッキーズ戦に先発出場しました。彼の3打席目では、今季2勝7敗の若手右腕チェース・ドーランダー投手(23歳)から見事な左前打を放ちました。 試合は0-0の6回無死一塁、初球は外角低めで。大谷はこのツーシームを左前にうまく打ち返し、チャンスを広げました。 2死二、三塁の場面で突然の豪雨が襲い、マンシー選手が打ち上げたファウルボールが一塁付近へ。しかし、激しい雨で守備陣はボールを見失い、捕球できず、グラウンドにポトリと落下。これにより二塁走者だった大谷とラッシングが生還しました。直後に試合は一時中断されました。 1回の第1打席では、カウント2-2からのカーブでタイミングを外され、高々と上がった遊撃へのフライに終わりました。 続く3回2死一塁で迎えた第2打席では、フルカウントからの低めのカーブを巧みに見送り、四球での出塁を果たしました。 標高約1600メートルのクアーズフィールドは「打者天国」として知られ、空気抵抗が少なくボールがよく飛びます。大谷はこの球場で通算5本塁打を記録しています。 エンゼルス時代には、ここで日米通算200本塁打目を達成し、前日25日(日本時間26日)には、日本人では松井秀喜さん、福留孝介さんに次ぐ3人目の日米通算300号を打ち上げる快挙を成し遂げました。 現在の打率は2割8分9厘、ナショナルリーグ単独トップの27本塁打、51打点、11盗塁を誇ります。OPS(出塁率+長打率)も1.014を記録しています。

菊池雄星、三振ショーで3勝目「期待しすぎないのがコツ」 ###

エンゼルスの投手、菊池雄星(34)は、過度な期待を避けるためのメンタル戦略を駆使し、7回を投げて3安打2失点(自責点0)に抑え、今季3勝目を挙げました。チームはレッドソックスを3連勝でスイープし、成績を40勝40敗とし5割に戻しました。 試合序盤、菊池は1回で2点を先制されるも、2回からは調子を取り戻し、奪三振ショーを演じました。1試合12奪三振は今季の自己最多記録です。試合後のインタビューで彼は、「今日は5回3失点で試合をつくれればいいという期待で臨みました。2点取られてからも残りの4イニングを1点で抑えればいいかなというスタンスで、結局それが7回2失点に繋がりました。このような日は期待しすぎないのが良い結果を生んだのかもしれません」と振り返りました。 今シーズンの開幕投手として、基本的に中4日の先発ローテーションを堅持しています。この日も中4日での登板でした。慣れたリズムで臨むものの、「正直、中4日のデーゲームで、朝から疲れを感じました」と、いつも以上の疲労感を抱えていました。 試合前のコンディションを考慮し、メンタルを切り替えたそうです。「調子が良く、ブルペンでもしっかりと決まっていると、今日は勝ちたいと欲が出るものです。しかし今日はブルペンでのボールは走らず、コントロールも不安定でした。苦手なボストンとの対戦でもあり、5回まで持てばいいというくらいの気持ちで臨んだ方が良いですね」と笑顔で振り返りました。自身の期待を抑えた結果、7回12奪三振と好投し、地元ファンを沸かせました。

【バスケ】三屋裕子氏、5期10年で日本バスケットボール協会会長を退任 – 次期会長はBリーグ島田チェアマンが兼任

日本バスケットボール協会の会長を務めていた三屋裕子氏(66)が退任し、後任としてBリーグのチェアマンである島田慎二氏(54)が新会長に就任する方向になりました。この人事は、28日の臨時評議員会で正式に決定される予定です。島田氏は協会とBリーグのトップを兼任することになります。 三屋氏は、もともとはバレーボール界出身で、Jリーグ及びBリーグの元チェアマンである川淵三郎氏のすすめでバスケットボール界に転身しました。2016年に日本協会の会長に就任した後、2022年には会長の最大任期を4期8年から7期14年に延長する改革を進めました。現在5期目を迎える三屋氏は、協会設立から100周年を迎える2030年に女子ワールドカップを日本に誘致する意向を示すなど、次の任期にも意欲的でしたが、一方で5期10年を節目と考え退任を決断しました。 島田氏はこれまでBリーグ千葉ジェッツの社長や会長を務め、その後2020年には同リーグのチェアマンに就任しました。積極的な改革を進め、新しいカテゴリーである「Bプレミア」を設立する計画を打ち出し、プレミアの下に「Bワン」「Bネクスト」を構成する新たな体制を2026年秋から開始する予定です。 Bリーグが創設された際には、リーグトップと日本バスケットボール協会会長の定席を川淵氏が務めていました。とはいえ、各年代の日本代表強化などの競技団体トップと、興行を主催するリーグトップが同一人物であることが利益相反を生む懸念もあります。今月12日にBリーグ次期チェアマン候補者として承認された島田氏は、複雑な舵取りが求められます。権力が集中することへの懸念の声も挙がっています。 なお、同協会の技術委員長である東野智弥氏(54)は任期満了に伴い退任予定で、B1名古屋ダイヤモンドドルフィンズの社長兼GMに就任し、女子Wリーグの三菱電機でも要職に就く見込みです。

【DeNA】牧秀悟に聞いた「最も○○な1本」同学年で最大のライバル佐藤輝明は「いい存在」

「最も○○な1本とは?」。DeNA牧秀悟内野手(27)が自身の特別な1発を振り返った。4月4日広島戦(マツダスタジアム)で通算100号アーチを達成し、現在111号まで積み上げた。一方、交流戦開始直後の6月5日には阪神佐藤輝明内野手(26)も通算100号を達成し、103号まで積み上げてきた。ともにプロ5年目の同学年で仲良しながらリーグ優勝を争う上位球団の4番でもある。牧が仲間でありライバルへの思いも口にしながら、通算100号までの「さまざまな1本」を振り返った。【取材・構成=小早川宗一郎】   ◇   ◇   ◇   いまやセ界を代表するスラッガーになった牧が、しみじみと言う。「プロに入る前は、まさかこんなにホームランを重ねることができるとは、マジで思ってなかったです」。アーチストというより、どちらかというと率の残せる中距離打者。それでもプロ入りから4年連続20本塁打を達成し、今季もすでに13本塁打を記録する。そんな牧に5年目までで積み上げた100本塁打を振り返ってもらった。打った球種や打球方向、点差、塁状況…。目立つのはバランスの良さ。直球も変化球も、右に左にホームランにできるのが最大の特長だった。牧も「真っすぐをはじけて、変化球もホームランにできるのは、ピッチャーからも嫌じゃないかなと思う」とスキのなさにはこだわりを持つ。◆最も感触が良かった1本=22年3月29日の中日戦(バンテリンドーム)で小笠原から右越えに通算24号 外角真っすぐをバンテリンドームの逆方向にホームランにできるんだ、と。再現しようと思ってもなかなか難しくて、めちゃくちゃ印象に残ってます。◆最もうれしかった1本=23年8月30日阪神戦(甲子園)で大竹から右越えに通算70号 初めての感触で、打球の角度も低くて。バットに長くボールが乗っているような感覚で理想的というか…初めての感覚過ぎて自分でもびっくりした記憶があります。◆自信になった1本=23年8月4日阪神戦(横浜)で村上から左越えに通算64号 内角ツーシームだったんですけど、(村上)頌樹はこの年スーパーな活躍していて、コントロールもボールもすごかった。シンプルに打ててなかったのでうれしかったです。◆重圧がかかった中での1本=23年8月11日巨人戦(東京ドーム)で中川から左越えに通算65号 1点リードされている9回に逆転2ラン。東さんに勝ちもつけられました。でも不思議と興奮はしなくて、あの時はめっちゃ冷静でした。何でか分からないですけど、「お、いった」みたいな。◆感情が爆発した1本=23年5月17日広島戦(横浜)で九里から右越えに通算54号 九里さんから8回に打った逆転3ランですかね。6連敗していてなかなか勝てなくてチーム状況も良くなくて。そんな中で打てたのでうれしくて感情が出ましたね。特徴的だったのは逆方向への本塁打へのこだわり。「引っ張ったホームランもうれしいですけど、やっぱり右中間とか逆方向の方が手応え的にも気持ちいい。小笠原さんからのと大竹さんからの2本が自分の中では印象的です」と明かす。ただこれだけの本塁打や勝負強い一打を重ねてきても、意外にもサヨナラ本塁打はおろかサヨナラ打すら打てていない。長い野球人生で1度もサヨナラ打を放った経験がないという。「サヨナラ打に縁がないです。そういう運命なんです」と嘆きつつ「抑えからホームランを打ちたい。自分が打って勝つことにはすごくこだわりもありますし、特にハマスタだったらサヨナラ打も打ってみたいですね。ウオーターシャワー、浴びたいです」と歓喜の瞬間を思い描いた。一方でリーグ優勝へ向けた最大のライバル、阪神佐藤輝も同じ5年目に通算100号を達成。大学時代から知る同学年のライバルの存在に、自然と刺激される。「負けられないなと思いながらやってます。ただ同い年というところでは、一緒に頑張っていこうというのもある。ありがたいというか、いい存在だなと思います」。チームは交流戦は7勝11敗と苦しんだが、首位阪神とは3・5ゲーム差の2位に踏みとどまっている。27日からは巨人3連戦(東京ドーム)でリーグ戦再開。27年ぶりのリーグ優勝へ、牧が中心となって仕切り直す。【関連記事】DeNAニュース一覧