山崎照朝さんが「静かに旅立ちました」–息子の倍実氏が報告「一切弱音を吐かず毅然とした姿勢を貫いた」

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極真空手の初代全日本王者で、「極真の龍」と称された山崎照朝(やまざき・てるとも)さんが、22日に胆管がんにより亡くなりました。享年77歳。山梨県のご出身で、23日にご家族がSNSを通じて発表されました。山崎さんは現役時代、キックボクシングでも活躍し、人気漫画『あしたのジョー』のキャラクター「力石徹」のモデルになったことでも知られています。引退後は、ボランティアとして空手の指導に携わる一方、格闘技評論家としても活躍しました。葬儀と告別式は、26日午前9時半から埼玉県越谷市の斎場で執り行われます。喪主は妻のせつ子(せつこ)さんです。

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山崎さんは、今年1月まで東京中日スポーツで「山崎照朝 撃戦記」というコラムを連載し、ボクシングの現場にも積極的に参加されていました。その後、闘病生活を送っていたとのことです。息子の倍実氏はSNSで「胆管がんとの闘病の末、静かに旅立ちました」と報告し、「最後まで一切弱音を吐くことなく(中略)毅然とした姿勢を貫いてくれました」と綴りました。

山崎さんは、山梨県の都留高校に在学中、極真会館に入門し、その後、日本大学への進学を経て頭角を現しました。1969年、大山倍達館長の勧めで、当時人気を博していたキックボクシングのリングに上がり、8連続KO勝利を収め、一躍スターとなりました。同年9月には、極真会館の第1回全日本選手権で優勝し、その野性的な技から「極真の龍」と呼ばれ、『あしたのジョー』の「力石徹」のモデルとなりました。

1973年の全日本選手権準優勝を最後に、選手として引退した山崎さんは、ボクシング記者や格闘技評論家として活動を続け、さらに女子プロレスのコーチとしてクラッシュ・ギャルズなどを指導しました。また、埼玉県さいたま市内に空手道場「逆真会館」を設立し、週末には長年にわたってボランティアで指導を行っていました。

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