【ソフトバンク】柳町達、1年前の「叱咤」を糧に急成長 「慶応ボーイ」交流戦で6年ぶりの優勝に大きく貢献

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ソフトバンクの柳町達外野手(28)は、交流戦の優勝に大きく貢献しました。試合開始前の時点で、パ・リーグと交流戦で首位打者となっており、慶応義塾高校から慶応大学を経て、2019年のドラフト5位で入団した6年目の彼にとって覚醒の時が訪れています。

交流戦では18試合中16試合でヒットを記録し、王貞治球団会長の助言に従ったスイングスピードと打球速度の向上が成果を上げています。シーズン開幕時点では2軍にいましたが、4月初めに近藤が腰の手術を決断したことで1軍に昇格しました。当初は控え選手だった柳町も、今や欠かせないレギュラーメンバーとなっています。

ちょうど1年前に、小久保監督から「今のお前ならすぐに使われなくなる。代わりはいるんだぞ」と厳しい指摘を受けました。同じ阪神戦で、2死走者なしの3-0のカウントでヒッティングのサインが出ていましたが、ど真ん中の直球を見逃してしまいました。

当時の打率も本塁打も際立ってはいませんでした。ソフトバンクの外野は競争が激しく、長打力を伸ばすことでレギュラーの座をつかむために、右方向への強いスイングを続けました。小久保監督は「オフから強いスイングを続けてきたんじゃないのか。振らないと」と柳町に言いました。この愛情ある「叱咤」を糧に、1年で急成長を遂げました。

8日のヤクルト戦で、キャリア初の規定打席に達成。「目指しているのは、最後の最後に名前が載ること」と語る謙虚な「慶応ボーイ」。リーグ戦再開後もチームをけん引し続けます。【只松憲】

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