【ソフトバンク】6年ぶりの交流戦優勝!通算9度目で圧倒的 困難を乗り越えた結束力

ソフトバンクが、2019年以来6年ぶりに交流戦で優勝を果たしました。阪神との試合の途中で日本ハムが敗れ、優勝が決まっただけでなく、自らの試合でも華々しい勝利を収めました。この結果、ソフトバンクは通算9度目の優勝を達成し、12球団の中で断トツの実力を誇示しました。交流戦におけるソフトバンクの強さが際立ちました。
今季の交流戦は数々の困難がありました。守護神として活躍していたオスナは、6日のヤクルト戦でセーブに失敗。モイネロが1試合で18奪三振を記録した功績も無駄になり、チームはサヨナラ負けを喫しました。その後、オスナは配置転換されました。昨季、リーグで本塁打と打点の2冠を獲得した山川穂高内野手(33)は、本調子からほど遠く、交流戦最終週には2軍で再調整となりました。
守備の要であった今宮健太内野手(33)は、14日のDeNA戦で左脇腹を痛めて戦線を離脱しました。昨季のリーグMVPと首位打者だった近藤健介外野手(31)は、17日の広島戦で本塁打を放った後、左かかとを痛めました。近藤は登録抹消はされていませんが、それ以降5試合連続で欠場しました。さらに、交流戦前から柳田悠岐外野手(36)も離脱しており、チームは多くのアクシデントに見舞われました。
そんな中、若手選手たちが奮闘しました。柳町達外野手(28)は、交流戦期間で規定打席に達し、パ・リーグと交流戦の首位打者に躍り出ました。野村勇内野手(28)は3本の本塁打を記録。山川からのアドバイスで「究極の前さばき」という新しい打撃スタイルを開花させました。オスナの代役守護神は日替わりで藤井、杉山、津森らが務めました。ベテランの中村や牧原大、そして選手会長の周東など、経験豊富な選手たちの存在も重要でした。
オスナ、山川、近藤、柳田、今宮がいない中でも、ソフトバンクは勝率1位に達しました。今シーズンは世代交代を見据えたものでもあり、選手層の厚さを証明した交流戦となりました。【只松憲】