パドレスの守護神スアレス、故意でないと主張した大谷翔平への死球

パドレスのクローザー、ロベルト・スアレス投手(34)が、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)に死球を与えたことで、3試合の出場停止と罰金の処分を受けました。現地時間20日(日本時間21日)に行われたメディアへの囲み取材で、スアレス投手はこの死球について故意ではなかったと述べました。
スアレス投手は19日(同20日)のドジャース戦で9回に登板し、大谷選手の右肩後方の広背筋付近に約160.6キロの速球を当てました。この試合中には、パドレスのタティス選手への死球をきっかけに両チームの監督が言い争う場面があり、選手たちも入り乱れて騒ぎとなりました。
サンディエゴのラジオ局「97.3 The Fan」によると、スアレス投手は敵側のロバーツ監督が「故意だった」と発言したことについて「言いたいことを言えばいいが、故意ではなかった。接戦の9回で試合をセーブすることだけを考えていた。誰かにわざと当てることなど考えていなかった」とコメントしました。また、大谷選手が自軍ベンチに手を振って制止したことについて尋ねられると「退場してマウンドを降りたので分からない」と答えました。スアレス投手は「故意ではないと分かっているので」異議申し立てを行ったと説明しました。
スアレス投手は日本プロ野球のソフトバンクや阪神でも活躍し、2022年からパドレスに所属しています。昨季は初のオールスターに選出され、今季はここまで33試合でリーグ最多となる21セーブを記録しています。