** 日本ハムの先発投手、達孝太選手(21)は、6回2/3を投げて4安打7奪三振1失点で4勝目を手にし、初登板となった2022年9月25日の楽天戦以来、5連勝を果たしました。デビューから無傷の5連勝は、大谷翔平選手が2013年から2014年にかけて達成して以来、球団としては11年ぶりの快挙です。ちょうど大谷選手が二刀流復活を遂げた日に、その後継者と期待される21年ドラフト1位の右腕が大きな一勝を挙げました。 初めての東京ドームでの登板ながらも粘り強い投球を見せたものの、彼自身はまだ納得していません。「(大谷選手と)並べたとかは全然、思っていません。一緒にしないでください」とコメント。7回2死一、二塁の場面で交代を告げられた際は悔しそうな表情を見せ、「完投するつもりでした。代えるとは…という気持ちでした」と振り返りました。新庄監督も「完投してほしかったですね。彼ならできるピッチャーなので」と語り、次回登板に期待を寄せています。 調子が悪い中でも修正を重ね、最少失点にしのいだ姿は成長の証です。4回には1死から2者連続で四球を許し、2死一、二塁で増田選手に左前適時打を許し、連続無失点記録は28回1/3で途絶えましたが、5回以降は無失点で抑えました。捕手の伏見選手は「いつも決まる球が決まらず序盤は苦労したと思いますが、彼は落ち着いていました。ピンチにしっかりギアを上げられる、いい投手です」とその成長を感じ取っています。 まだ1軍での登板は7試合のみですが、試合後にすぐ映像を確認して「フォークが多かったこととテンポが速すぎた。もっと広い視点で自分のピッチングを見らればよかった」と反省を述べました。常に高い目標を見据え、自分自身を磨き続けています。【永野高輔】 ▼達選手が今季4勝目を挙げて無傷の5連勝を達成。日本ハムではデビューから5連勝は、大谷選手が2013〜2014年に達成して以来です。デビューからの連勝記録には、1966年の堀内選手(巨人)が13連勝を達成していますが、達選手はプロ初登板の2022年9月25日楽天戦から7試合すべて先発で登板しています。プロ初登板からすべて先発での5連勝は、これまで高木勇(2015年、巨人)、山下(2023年、オリックス)、武内(2024年、西武)の3人が達成していますが、達選手は果たしてこの記録を超えるかどうか注目です。