【スペシャルメモ】石橋師が人望厚い理由を実感、“勝ち祝い”で後輩たちが集結/宝塚記念

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<宝塚記念>◇6月15日=阪神競馬場◇G1◇芝2200メートル◇3歳以上◇出走17頭

単勝7番人気メイショウタバル(牡4歳、石橋厩舎)が見事に逃げ切り、3馬身差でG1初勝利を飾りました。この勝利は、石橋守調教師(58歳)にとっても開業12年目での涙のG1初制覇となりました。そして、長年の友情を築いてきた武豊騎手(56歳)やオーナーの松本好雄さん(87歳)との強い絆で、この感動的なドラマを春のG1レースの締めくくりに彩りました。

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メイショウタバルが制した昨年3月の毎日杯は、石橋師にとっての重賞初勝利でもありました。その勝利の1カ月後、「石橋さんにはこれまでお世話になったので」と、騎手時代からの後輩たちが集まり“勝ち祝い”が開催されました。

その場で石橋師は「もう重賞は手にできないかと思っていた」と感慨深げに話したそうです。毎日杯の勝利は開業11年目、38頭目の挑戦でのことでした。メイショウタバルも前の若駒Sでアクシデントがあり、不安が残る中での快挙でした。祝いの会では、馬のイラストが描かれた特製ケーキも登場し、後輩たちに囲まれた石橋師の笑顔から、その人望の厚さがうかがえました。

後輩の一人である渡辺薫彦師(50歳)は、先輩のG1勝利を心から祝福しました。「騎手時代からお互い独身が長く、よく遊びました。調教師になってからも多くを教わりました。今回は家でレースを見ていましたが、心から応援していて感動しました。また“石橋守を守る会”を企画したいと思っています」。今週の栗東トレーニングセンターでも、祝福の声が飛び交う様子が目に浮かびます。【中央競馬担当=下村琴葉】

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