落合博満氏、長嶋茂雄さんのお客様第一主義の采配に驚きながらも納得「ああ、こういうことなんだと」

元中日監督の落合博満氏が15日、TBS系「サンデーモーニング」に生出演し、3日に89歳で肺炎により他界した長嶋茂雄さんについて語りました。
落合氏は、「長嶋さんほどの憧れ対象はいません。野球界にスーパースターが何人かいるとすれば、彼が最も象徴的な存在ですね」と話しました。彼の一番の思い出についても触れ、「連敗中の試合で、次の日に温存しておくべきピッチャーを次々と投入する姿が印象的でした」と述べました。
さらに「なぜこんな采配をするのか?」と長嶋さんに尋ねたところ、「東京ドームに来るお客様の中には、毎日来る方もいれば、今回が初めてで最後の方もいる。そうした方々に、長嶋巨人が勝利を諦めた、捨て試合だと思わせてはいけない。どんなに負けていても、終わりまで勝つことを目指して最善を尽くす。それで負けたとしても、長嶋巨人は最善を尽くしてくれたと納得して帰ってほしい」と教えてくれました。私は「ああ、こういうことか」と納得しました。そのため、次の日に温存しておくべき戦力をどんどん投入していたのです」と、ファン第一の姿勢を語りました。
最後に「『ファン』とは言わず、『お客様』と表現していました。それはあくまで興行だからです。来場するお客様に寂しい思いをさせないという一心でやっていたと本当に感じます」と締めくくりました。