【阪神】岡田顧問、「流れが変わった」と佐藤輝明選手の走塁ミスを厳しく批判「論外」延長戦でフェンス直撃のヒットが単打に

阪神タイガースの前監督である岡田彰布顧問(67)が、主砲選手の凡ミスについて厳しいコメントをしました。
仙台で行われた試合で東日本放送のテレビ解説を担当し、試合後の取材に応じました。目の前で起きた大事な選手の痛恨のミスに対し、不満を隠しませんでした。
岡田顧問は「基本的なことだ。ヒットを打ったら全力で走る。それだけで流れが変わっただろう」と語りました。
試合は2-2の同点で延長11回を迎えました。先頭バッターとして打席に立った4番の佐藤輝選手は、楽天の投手江原選手から141キロの変化球を打ち返しました。打球は右中間へ勢いよく飛び、ホームランを確信。しかし、バットを持ったまま一塁に歩き出し、走り出すのが遅れました。打球はスタンドに入らずフェンスに直撃し、二塁まで行けるはずだったヒットがまさかの単打になりました。
解説席で岡田顧問は「慢心だ」と糾弾しました。「これは大きな違いだ。二塁に行くことができるのとできないのでは」と。直後に大山選手のヒットで無死一、二塁の好機を得ましたが、後続打者が凡退し、延長戦の1点を争う激戦で痛すぎるプレーとなりました。
岡田顧問は「野球を始めた時からの基本だろう。打ったらバットを捨てて一塁に走る。今日も走らなかった選手が何人いたんだ。論外だ。一塁に走る際はバットを捨てるんだ。そういうことだ。」と語りました。
また、岡田顧問は解説席でリリーフ起用についてもコメントしました。9回と10回を無失点で抑えた岩崎投手について、「(1イニングを超えての登板は)初めてじゃないかな。(私は)行かせたことはないと思う」と疑問を呈しました。岩崎投手の回跨ぎは4年ぶりで、岡田監督時代も優勝争いのさなかでもなかったです。
単打の直後、佐藤輝選手も一塁ベース上で両膝に手をつき、悔しそうな表情を見せました。マルチヒットを記録したものの言葉少なにバスへと乗り込んでいきました。「明日またしっかり休んで、頑張ります」とコメント。12日の西武戦でもけん制死の苦い経験をしましたが、結果でその教訓を克服するしかありません。【波部俊之介】
○…藤川監督も岡田顧問と同様に佐藤輝選手の走塁ミスを厳しい表情で振り返りました。ベンチから一塁ベースの主砲を見つめ、不快な表情を浮かべました。「全てがやはり、チームを預かる立場としては、次回からこのようなことがないような姿勢をチームとして持ちたい。自分の責任として、しっかりと火曜日から頑張らなければと思っています」として、再びチームを引き締める決意を示しました。