【阪神】悪夢の4連敗、エース村上も流れを止められず「逆転許し悔しい」阪神ファンため息

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村上でも歯止めがかからない…。阪神は「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で悪夢の4試合連続逆転負けを喫しました。リーグトップの7勝を誇る先発村上頌樹投手(26)は、2点リードの状況を4回にひっくり返されるという予想外の展開になりました。今季2度目の敗北で、7試合連続で達成していたハイクオリティースタート(7回以上、自責2以内)も途切れました。チームは今季2度目のワースト4連敗。リーグ首位の座は変わらずですが、交流戦では5位タイに後退しました。

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スタンドを埋め尽くした東北の阪神ファンの歓声が、ため息に変わりました。3回に森下、大山のタイムリーで2点を先制し、3夜連続の逆転負けの悪夢を払拭できるかと思われましたが、右翼スタンドを埋めた虎党の歓声は消えました。

リーグトップの7勝を持つ村上が2点を守れませんでした。3回まで2安打無失点と安定した投球を見せていた村上でしたが、4回に狂いが生じました。先頭の浅村にファウルで粘られ、カウント3-2からの8球目は今季通算2000安打を達成したベテランが冷静に見送りました。シーズン初のリードオフウォーク。ゴンザレスを左飛に打ち取りましたが、渡辺佳、宗山に連打を許し、1死満塁のピンチに辰己に犠飛を喫しました。続く武藤に2点三塁打を打たれ、4日連続で逆転を許しました。

「先頭打者を四球で出した後、1点差や同点の場面で踏ん張ることができず、一気に逆転されるイニングを作り出してしまいました。(連敗中での先発は)関係ありません。無駄な四球から始まっているので、それがいけなかったと思います。みんなが前から点を取ってくれたのに、逆転を許してしまって悔しいです」

4月25日の巨人戦から7試合連続で達成していたハイクオリティースタート指標も止まり、今季2敗目を受け止めている右腕は悔しさをにじませました。

楽天より多い11安打を放ちながらも、得点は2点止まり。1点を追う7回、9回に得点圏に走者を送りながらも、あと1本が出ませんでした。藤川監督は「形を作ることが非常に重要なので、継続して行っていきます。そのうち結果につながってくると思います」と我慢の姿勢を貫きました。

楽天には2023年から3年連続で5連敗となりました。10日の西武戦(ベルーナドーム)から続く4連続逆転負けによる今季2度目の最多4連敗。指揮官は「(連敗を)早く断ち切らなければいけないと感じています。私は全く継続しているつもりはないですが、選手たちが早く断ち切れるようにしなければいけません」と語りました。負のスパイラルから早く抜け出したいという思いが込められています。【伊東大介】

▼阪神が4試合連続の逆転負け。今季12度目の逆転負けで、広島、西武と共に両リーグワースト。今季25敗はリーグ最少ながら、約半数が逆転負けの状況です。

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