【楽天】岸孝之「こんなもんじゃないぞ、イーグルスは」交流戦カード別で史上初10勝

楽天の岸孝之投手(40歳)が、「日本生命セ・パ交流戦」で中日戦に先発し、7回91球、3安打無失点のピッチングで、交流戦カード別で史上初の10勝目を達成しました。この1勝で対中日戦の通算成績を10勝(3敗)とし、同一カードでの2桁勝利を初めて達成しました。加えて、通算25勝目を記録し、歴代5位となりました。また、5月に加入した元パドレスのオスカー・ゴンザレス外野手(27歳)が日本初安打と初本塁打を打つなど打撃陣も好調で、チームの連敗ストップに貢献しました。
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ベテラン投手の岸がチームの救世主となりました。交流戦での同一カードで2桁勝利を成し遂げ、チームの連敗を4で止めました。伊藤投手とゴンザレス選手と共にお立ち台へ上がり、「自分の投球でとりあえず、チームが勝てるように努めました。イーグルスはこれからもっと強くなりますので、皆でそれを見せていきたい」とファンに誓いました。
7回、2点リードの場面で二塁小深田選手が右前へ抜けそうな打球を好捕し、一塁に転送してアウトを奪うなど、守備も光りました。「全体的に良かったです。課題は四球ぐらいかな」と振り返りつつ、打たせて取る投球で相手打線を封じ、7回3安打無失点の内容に自身でも満足しました。
5月30日のソフトバンク戦登板後に一時的に登録を外れましたが、しっかりと調整して臨みました。三木監督も「岸の経験と今日の投球内容は素晴らしく、改めて信頼できる投手だと感じました」と絶賛しました。
前日11日には、西武と楽天でチームメートだった中日の涌井投手が、楽天戦で交流戦歴代2位タイの27勝目を挙げる活躍を見せました。「終わってから言えますが、やはり投げ合いたかった。ただ、涌井のピッチングではなく、また来年以降楽しみです。その機会があればいいですね」と語りました。自身も通算25勝目を挙げ、チームトップタイの3勝としました。
さらに、岸は中日戦で通算10勝(3敗)とし、交流戦カード別で史上初の2桁勝利を達成しました。「長くプレーさせてもらっているおかげです。それも皆が打ってくれ、守り、キャッチャーがリードしてくれるおかげです」と感謝しました。先発ローテーションを支えるべく、40歳の岸はまだまだ活躍を続けます。【山田愛斗】
▼40歳6カ月で7回無失点の完封勝利を挙げ、交流戦中日戦通算10勝目を達成。交流戦で同じ相手に10勝以上したのは岸が初めてで、次に多いのが楽天戦で8勝を挙げた巨人の内海投手です。また、40歳6カ月での交流戦勝利は、2015年6月6日の広島戦で記録したレイと並ぶ球団最年長記録です。