Day: June 9, 2025

西武今井達也、安定感抜群の秘密は?小谷正勝氏が連続写真で「日本球界No・1」フォーム徹底解説

連続写真で注目選手を紹介する企画「解体新書」。今回は、開幕から安定感抜群の投球を見せている西武の今井達也投手(27)に焦点を当てます。多くの名投手を育てたフォーム矯正のプロフェッショナル、小谷正勝氏(80=日刊スポーツ客員評論家)が分析しました。   ◇  ◇  ◇ 西武今井は現時点で、私にとっては日本球界でNo.1の投手です。投球フォームには多様性があり、絶対的な正解はありません。これまでは解析を行ってこなかったのですが、今季の素晴らしい投球を拝見し、「初めて解析するなら彼だ」と感じました。 拝見した連続写真は、あまり足を上げないパターンと足を高く上げたパターンの2種類で、どちらも全11コマ。まったく非の打ち所がないように感じました。 特に注目すべき部分は、動作の序盤です。(3)では左肩が内側に入り、これが「壁」を作っています。 これは「方向付け」とも言いますが、このフォームでボールをリリースすると、打者は真っ直ぐが内側にくると錯覚します。しかし今井は、外角にも投げられ、さらにスライダーも鋭く曲げます。打者にとっては大きな混乱を招くでしょう。 「大したものだな」と思った点は(4)です。普通の投手なら、(3)で左肩が内側に入ると(4)では体が開いてしまいます。この時点で体が正面を向いてしまい、右打者のインハイにボールを抜けさせる原因になります。しかし今井は、我慢しながら軸の移動をしっかりと行っています。技術的に非常に難しく、言葉で言っても簡単にできるものではありません。おそらく、自分の中で何らかのコツをつかんでいるのでしょう。 (5)では左足に注目しました。通常は「ポンッ」と地面に接触してしまうものですが、足の裏や指先まで意識が届いており、ここでもしっかりと我慢できています。 コーチとしての経験から、ブルペンで投球を捕手寄りから見るときは、球筋よりも着地直前に足の裏が見えるかどうかを確認していました。今井はおそらく、捕手から見た場合、左足の裏が少し上がっているように見えるはずです。足が着地するまで左肩が開かず、そこからひねりの動作が入るため、リストが効果的に働きます。 (3)~(5)に感銘を受けましたが、その後の流れも素晴らしいものでした。(6)では捕手側に体が行きすぎず推進力を止め、軸の移動も我慢できています。バランスが良く、体の中心に軸があるように見えます。(7)では胸をしっかりと張ることができています。これができないと、リストは利かなくなります。物事というのは1つ欠ければ次がうまくいかなくなるものですが、全ての動きに意味があります。 (8)を見れば、両膝がしっかり回転しています。しっかり回ることで、軸足(右足)のかかとの離れも遅れます。軸足のかかとの離れが遅れることで、ボールをしっかりと打てる良循環が生まれています。 よく「体を開くな」とか「体を突っ込むな」と言われますが、投手は突っ込んだり、開かないとボールを投げられません。要するに、タイミングが重要であり、うまく噛み合っているのです。 あまり足を上げていない方は159キロで、足を高く上げた方は150キロだったと聞きましたが、両フォームを比較した際に指摘するような大きな変化はありませんでした。クイック気味に投げた方がテイクバックがコンパクトになり、コントロールはしやすくなります。特に出力を上げる際に、強く意識しているはずです。 まとめると今井は、足の上げ方に関係なく左肩を内側に少し入れ、「壁」を作っています。この形でボールを制球できていることが特異で、素晴らしい能力です。普通の投手なら(4)~(5)で体が余計に開いたり、軸の移動がうまくいかなくなるのですが、全ての力をうまくまとめて、強いインパクトを作っています。体が強く、かつ器用だからできる芸当です。「今井流」と言える独自のスタイルを築き上げたと評してもいいでしょう。(日刊スポーツ客員評論家)

白鵬翔さん会見 元横綱旭富士の前伊勢ケ浜親方が同席サプライズ「ひきとめることができずに残念」

大相撲で歴代最多45度の優勝を誇る元宮城野親方の白鵬翔さん(45)が9日、都内のホテルで記者会見を開いた。会見には、前伊勢ケ浜親方で9日付で襲名した宮城野親方(元横綱旭富士)が同席するサプライズがあった。宮城野親方は「このたびは白鵬翔が本日付をもって引退しました。これだけの実績、たくさん記録を持っています。こういう人がずっと協会にいてくれてれば、良い力士が出ると思っていた。本人の意志が固くて引き留めることができなくて、ファンのみなさまには申し訳なく思っています。本人も相撲が好きで愛していて、十分誇りに思っていると常々、聞いている。相撲を通じて社会貢献したい、相撲協会にも恩があるから応援していきたい気持ちがあった。外の方からやっていきたいとの意思を尊重した。ひきとめることができずに残念でなりません。相撲を通じて社会貢献したいと思いがある。ご指導を鞭撻(べんたつ)を切にお願い申し上げます」と支援を呼びかけた。その上で「私も今日から宮城野親方になった。将来、(宮城野の)名跡をつげるものがでてきたら、いずれ宮城野部屋を復興させられるように尽力したい」と話した。冒頭で発言を終えると、白鵬さんと握手とハグをかわして、退席した。白鵬さんが師匠を務めていた宮城野部屋で昨年、弟子だった元前頭北青鵬の暴力が発覚。監督責任を問われて部屋は閉鎖、昨年4月に師弟で伊勢ケ浜部屋に転籍した。横綱の先輩である宮城野親方の下で、部屋の運営などを学んでいた。6月9日付の退職願が協会に提出されていた。

旧宮城野親方・白鵬翔さん「相撲人としての視点から相撲界を発展させたい」と記者会見で語る

大相撲で歴代最多の45回の優勝を誇る元宮城野親方である白鵬翔さん(45歳)が、9日に都内のホテルで記者会見を行いました。会見には、前伊勢ヶ浜親方であり9日付けで新たに宮城野親方に襲名された元横綱・旭富士さんも出席するというサプライズがありました。白鵬さんは会見の冒頭で次のように挨拶しました。「皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。私は相撲に愛され、相撲を愛した25年間を過ごしました。ここで相撲協会を退職し、新たな夢に向かうことをお伝えしたいと思います。伊勢ヶ浜部屋に移籍することになった際には、親方としてご迷惑をおかけし申し訳ありません。さまざまな意見がある中で非常に悩みましたが、現在の状況を考慮し、外から相撲の発展に力を尽くすべきだと決断しました。私は相撲人として外部の視点から相撲界の発展を支えるつもりです。弟子たちに対して無責任ではないかという声があることは承知していますが、彼らへの愛情は何ら変わっていないことを再度お伝えしたいと思います。」昨年、白鵬さんが指導に当たっていた宮城野部屋で、元前頭・北青鵬の暴力が発覚し、監督責任が問われた結果、部屋は閉鎖されました。その後、師弟共に昨年4月に伊勢ヶ浜部屋に移籍しました。白鵬さんは、横綱の先輩である宮城野親方の下で、部屋の運営などを学んでいました。6月9日付けで、退職願が協会に提出されていました。

白鵬翔さん、“世界相撲グランドスラム”構想ぶち上げる 「相撲を世界に広める」思い込め

大相撲で歴代最多45度の優勝を誇り、日本相撲協会からの退職が決まった元宮城野親方の白鵬翔さん(40)が9日、都内で会見を開き、今後の展望を明かした。「今後は相撲を世界に広めるプロジェクトを中心に活動したい」と宣言。これまで子供のための相撲大会「白鵬杯」を開催してきたが、「世界相撲グランドスラム」の構想を掲げた。天下太平、国家安全、五穀豊穣(ほうじょう)を祈念する相撲の原点に立ち返り、「相撲を通じて、世界を絆で結び、希望と幸せを届ける」とした。今後は新会社を設立し、代表に就任する予定。昨年、白鵬さんが師匠を務めていた宮城野部屋で、弟子だった元前頭北青鵬の暴力が発覚。監督責任を問われて部屋は閉鎖となり、昨年4月に師弟で伊勢ケ浜部屋に転籍した。6月9日付の退職願が協会に提出されていた。

カーショーが294日ぶりの勝利を収め、18年連続の勝利ピッチャーに ― 5回を1失点で好投し、3000奪三振の偉業に迫る

ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37歳)が、約294日ぶりに勝利を収めました。 試合は、2回に3点の援護を受けたカーショーが、4回までを3安打と5つの三振に抑えて、相手チームに三塁を踏ませることはありませんでした。5回の途中で4-0とリードした場面では、2死一、二塁からウィンに適時二塁打を打たれ、2死二、三塁のピンチを迎えましたが、3番打者のドノバンをスライダーで空振りの三振に取り抑えました。 カーショーは最終的に5回を82球、6安打無四球1失点7奪三振という成績でマウンドを降りました。続いて、ルー・トリビノ(33歳)、ジャック・ドライヤー(26歳)、カービー・イエーツ(38歳)、タナー・スコット(30歳)と継投し、チームはリードを守り切りました。これにより、昨年8月18日(日本時間19日)のセントルイス・カージナルス戦以来、294日ぶりとなる通算213勝目を挙げ、メジャー18年連続での勝利を達成しました。 伝説的な左腕であるカーショーは昨シーズンオフに左足のつま先の手術を受け、5月17日(日本時間18日)のロサンゼルス・エンゼルス戦で約260日ぶりに復帰。復帰戦では4回を5安打3四球5失点と苦戦しました。前回登板の6月3日(日本時間4日)、ニューヨーク・メッツ戦でも逆転を許し苦しんでいました。 現在、カーショーは通算3000奪三振の偉業達成まで、あと17の三振に迫っています。