【ボクシング】相手の異変に中谷潤人「非情ですけど勝つために腕を狙っていきました」一問一答

WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)が、初の王座統一に成功した。IBF世界同級王者の西田凌佑(28=六島)に6回終了TKO勝ち。全勝の日本人王者対決を、3階級制覇王者が制した。自身10度目の世界戦で、国内タイ記録となるプロデビューから31連勝を達成した。以下、試合後会見の一問一答。-今日の感想を「統一戦という舞台も初めての経験だったので、そういったところでより集中できましたし、今週の段階で高いモチベーションを持ってやってこれたので、こういった試合ができたと思います」-西田選手と戦ってみての印象の変化は「1ラウンド目からいきなりダメージを与えていくということはチーム内で決めてたことだったので、そこを実行できて。目のはれだったりとか、腕だったりとか、本当につぶしていくというイメージで打っていったんで、そこが形になって出たかなと」-序盤から距離を詰めて戦っていた。それは相手が西田選手だからか「まあ一つサプライズというか、みなさんを驚かせたいというか。エンターテインメント性があったのと、西田選手をあっと驚かすというのは大事になってくると思っていたので。そこらへんはうまくはまった」-お客さんも盛り上がっていた「そうですね、楽しかったです」-この先、どういう目標があるか「今まで通り、僕のスタイルとしては一戦一戦、大切に戦っていくということを大事にしてきて。今回の試合も本当に大事な一戦、ポイントになる一戦だったので。こういった積み重ねが大きいピックマッチにつながってくると思っているので。引き続き一戦一戦、大切に皆さんに見ていただけたらうれしいです」-試合が終わった時、どういう気持ちになったか「すごくダメージっていうのは与えてるっていうのも、外から見受けられたので、そこまで長くはならないだろうなという感覚は持っていました」-1ラウンドからいった時に力みからか、スピードがないように感じたが「顔に当てていくってなるとスピードが必要になってくると思うんですけど、腕とかあばらとか、体に当てていくっていうことだったので。多少遅くてもダメージを的確に与えていくというところでは問題ないかなと思っていたので。思いきり強く打っていくというところで多少の力みがあったかなと思っているんですけど」-西田選手のボディ攻撃は?「想定はしていたので。効いたパンチもなかったですし。そこら辺は想定内でした」-これまで対戦した中で西田選手は1番強かった?「何をしてくるかわからないなって言う不気味さは多少ありましたけど、いろんなことを想定して、自分自身がこうなったら嫌だなっていうところを毎回想定するので。どういうやり方をしていくか、1ラウンド目から出ていくとチームと話をして。1ラウンド目から出られたというのは1つ自信になりました」-リングサイドに井上尚弥選手がいた「井上選手が会場に見えていたのは知っていました。一戦一戦やっていくというところが大切ですし、そこで良いパフォーマンスがくればよりビッグファイトへの期待が大きく集まってくると思うので。本当に一戦一戦全力で戦っていきたいです」-1ラウンドからダメージを与えるというのは(トレーナーの)エディさんからの提案?「そうですね。西田選手の距離感が優れているので、そこでボクシングするよりかは1ラウンド目から崩してやろう、狂わしてやろうというのは僕自身もありましたし、そういうひらめきというかチームの発想は楽しいので、楽しい方を選びました」-ビッグマッチを盛り上げるためというのは2番目の理由?「もちろんダメージを与えていくというのが第1の目的だと思います。結果としてみなさんにサプライズできた」-新たな未来につながる試合だったということを言っていた「いろんな選択肢が増えると思うので。階級を上げるというところも想定していますし。バンタム級は他にもチャンピオンがいますし。どういうチョイスができるか、未来が広がったかなというふうに思います」-井上尚弥選手との対戦がどんどん現実味をおびてきている感覚は「周りの人の期待感はすごい感じていますし、大きくなってきているというのは感じています」-西田選手の攻撃や距離感で嫌だなと感じたものは「攻撃が終わった後のすぐの攻撃。第2回目の攻撃がすごく速かったので、そこら辺は対策してきて良かったと」-打ちながら西田選手のダメージは感じられたか「はい、3ラウンド目、4ラウンド目が始まる前に肩をこうやって(痛そうに)やってたので。非情ですけど勝つために腕を狙っていきました」中谷潤人、西田凌佑を6回TKOで下し2団体統一成功 那須川天心は世界前哨戦に判定勝利/詳細