【阪神】森下翔太、逆転3ランで佐藤輝明に打点追いつく「いい準備はできた」トップ10度目V打

阪神タイガースの外野手、森下翔太選手(24)は逆転の3ランホームランで試合を決めました。0-2で迎えた6回、オリックスの宮城投手から貴重なシーズン9号を放ちました。これにより、両リーグ単独トップとなる10度目の決勝打となり、また近本選手の通算1000安打を祝う形となりました。森下選手はこれで41打点となり、佐藤輝選手に追いつきリーグトップに立ちました。
「2点ビハインドからの逆転劇は嬉しかった。昨日は打てなかった分もあるので、良い結果が出せてよかった」と語りました。
6回1死一、二塁の場面で、甘く入った136キロのフォークを強振し、瞬時に左翼スタンドに飛び込みました。プロ選手の平均打球速度が150キロ程度と言われる中、176キロという驚異的な弾丸ライナーを記録しました。「パ・リーグの多くの投手と対戦していますが、第1打席から良いイメージを持っていました。ホームランは結果的に出たものですが、しっかり準備できたことが良かった」と振り返ります。今季の交流戦での1号で試合をひっくり返し、8回にも先頭打者としてレフト前ヒットを放ちました。これで今季17度目のマルチ安打となりました。
プロ入りから苦手としていた6月を見事に乗り越えています。23年は月間打率2割、本塁打や打点なし。24年は同打率2割3分6厘、1本塁打、10打点。今季はここまで打率3割3分3厘で、既に2本塁打、7打点を記録しています。それでも「今の調子は決して良いとは言えません。オフシーズンでの取り組みが、実力や技術を高めてくれているだけ」と振り返り、結果にとらわれず日々の努力を続けています。
藤川監督は、直前に中野選手の犠打失敗があった場面での森下選手の一打について、「上手くピッチャー正面にバントさせられて、三塁で封殺された直後だったので、『どうなるかな』と思っていたが、森下の能力がこの打席で見事に発揮された」と評価しました。虎の3番打者として勝負強さを見せました。【塚本光】
▽オリックスの岸田監督(阪神に連敗。森下選手の逆転弾について)「一振りで決められてしまいましたね。甘い球だったのでしょう。ホームランを打たれるということは、あれで決められたかなと思います」