オーストラリアのポポビッチ監督「アジア最強のチームに勝利、特別な成果を達成」日本戦での勝利

【パース(オーストラリア)=佐藤成】すでに8大会連続で本大会出場を決めている日本代表(FIFAランキング15位)が、アウェーでのオーストラリア戦(同26位)で0-1のスコアで敗戦を喫しました。試合終了間際の45分にカウンターを受け失点し、この敗北は国際Aマッチでのオーストラリア戦としては24年ぶりのこととなりました。この試合は、新しい戦力の探索に焦点を当てたものでしたが、結果を出すことはできませんでした。日本の現在の成績は6勝2分け1敗で勝ち点20。次の試合は10日に大阪・パナソニックスタジアムでインドネシア(FIFAランキング123位)との最終戦に挑みます。
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オーストラリアは、2009年以来勝利を逃していた日本に対し、W杯最終予選終盤で劇的な勝利を収めました。
0-0の均衡が続く中、後半45分には右サイドを突破し、低いクロスからDFベヒッチがゴール右に鋭く突き刺し、先制点を挙げました。堅実な守備を維持しつつ、少ない得点機を活かして勝利を手にしました。この予選で日本に対して1勝1分けという絶好の成績を残しました。4勝目を挙げ、勝ち点を16としました。
ポポビッチ監督は、「プラン通りだったと言えます。ただ、もっと簡単だったら良かったね」と笑顔を見せました。この日本戦は16年ぶりの勝利で、「その点は満足しています。アジア1位のチームとホームで対戦し、終盤の得点で勝利を収めるなんて、これ以上のストーリーはない。非常に感情的になりましたし、特別な成果を達成しました。今夜この試合を観戦したオーストラリア人は皆、オーストラリア人であることを誇りに感じるでしょう。ただ、サウジアラビアでもやるべきことが残っており、良い結果で終えたいです」と語りました。
オーストラリアは現在、勝ち点6差を持つ3位のサウジアラビアと接戦状態にあります。6日午前1時、日本時間でバーレーン戦が行われ、サウジアラビアが敗北または引き分けると、オーストラリアの予選突破が決まります。
もしサウジアラビアが勝利した場合は、最終戦で直接対決して決着を図ることになります。11日午前3時15分、日本時間では敵地での対戦が予定されています。「サウジアラビアに行って、確実に仕事を終わらせる」と強い意気込みを示しました。