【阪神】テル、おめでとう!プロ5年目で100号を達成した佐藤輝明を盟友のDeNA牧秀悟が祝福
テル、おめでとう! プロ5年目で100号を達成した阪神佐藤輝明内野手(26)を、盟友のDeNA牧秀悟内野手(27)が祝福した。98年度生まれの同い年で、大学3年時の日本代表合宿でチームメートになった間柄。ともに20年ドラフトで入団し、セのライバル球団の主砲同士で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。今年4月に一足早く通算100号を達成した牧が、佐藤輝のすごみを明かした。【聞き手=波部俊之介】 ◇ ◇ ◇輝は大学3年生のジャパン合宿で一緒でした。僕が中大で輝が近大と、東西で別のリーグでしたが、向こうは2年生から日本代表に選ばれていたので、すごい選手だなというのは分かっていました。合宿だけ一緒で、大学時代は試合で一緒にプレーする機会はありませんでした。だから「どんなプレースタイルなのかな?」と気になっていましたが、プロで見るとやっぱりバッティングはすごかった。1年目にハマスタで場外ホームランを打ったのも、グラウンドから間近で見ましたし、「あぁ、すごい選手やなぁ」と思いました。特に感じるすごさは、片手でバックスクリーンに入れられるくらいのパワーです。しかも浜風の吹く甲子園を本拠地にしていて。今季のホームランもそうだし、去年とかもバックスクリーンに片手で放り込むじゃないですか。厳密には片手じゃないと思うんですけど、片手で打ってるように見えるくらいの。それだけで入るのは、やっぱりすごい。外国人選手とかならいますけど、日本人選手で、しかも甲子園で打てるのは、それだけ力がないとダメだと思うので。 輝は走塁技術もすごい。左中間、右中間で抜けていかない打球でも二塁打にしたりする。次の塁を狙う姿勢が、敵ながらすごく嫌だなと思う部分でもあります。あのガタイで、あれだけ走れる選手はなかなかいない。次の塁を狙って、長打にできる足。そういうところも、すごい部分だと思っています。20年ドラフトでお互い入団して、5年目になりました。同期で同い年で。あれだけ活躍していたら、やっぱり目に入りますね。1年目の時は新人王争いもありましたけど、その時から負けられないなと思いながらやっていました。今も試合で打っていれば見ますし、敵チームとしてもすごく嫌なバッターなので。毎試合、見ていますね。一方で敵チームとしては「負けないように」と思ってやっていますけど、同い年というところでは「一緒に頑張っていこう」みたいな部分もあって。すごくありがたい存在というか、良い存在です。お互い1年目から試合に出て、こうして同じ年に100号達成になりました。縁というか輝の実力だと思いますし、それだけの素質があるから今に至るのかなと思います。これからも、一緒に球界を引っ張っていけるように。自分もベイスターズというチームで頑張っていますけど、徐々に年代も上がってきました。チームを引っ張っていきたいですし、野球界を引っ張っていけるようにやっていきたいと思っています。輝も、きっとそう思っていると思います。球界全体でも同学年の選手は多いので。これからも、みんなでお互いに高め合っていきたいなと思っています。(DeNA内野手)▼阪神佐藤輝が日本ハム3回戦(エスコンフィールド)の8回、福谷から今季16号本塁打を放ち、プロ野球310人目の通算100本塁打に到達した。初本塁打は21年3月27日のヤクルト2回戦(神宮)で田口から。佐藤輝はプロ5年目で達成。日本人選手では61年長嶋(巨人)、21年村上(ヤクルト)ら9人が4年目に達成しているが、阪神で5年目は73年田淵に並ぶ球団最速記録。◆牧秀悟(まき・しゅうご)1998年(平10)4月21日、長野県中野市生まれ。松本第一では甲子園出場なし。中大では3年春に首位打者、同秋にMVP。ベストナイン4度。20年ドラフト2位でDeNA入団。21年は8月25日阪神戦で新人史上初のサイクル安打。22年から2年連続ベストナイン、23年には最多安打、打点王にも輝く。今年4月4日広島戦(マツダスタジアム)で通算100本塁打を達成。今季推定年俸2億5000万円。178センチ、97キロ。右投げ右打ち。