【阪神】佐藤輝明、苦手エスコンで2発、100号王手「意識はしていない。1日1日頑張ります」

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阪神タイガースの佐藤輝明選手(26歳)が、「日本生命セ・パ交流戦」の北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールド)で、その成長を見せつけました。

4回に1アウトから右手一本でライオンズの石垣を越える14号ソロホームランを放ち、阪神以外の11球団全てからのホームランを記録しました。その後、8回にはセンター左に15号の2ランホームランを放ち、通算100号に迫りました。試合は両チーム合わせて5本のホームランが飛び交う一戦でしたが、阪神の連勝は4で止まりました。セ・パの首位対決は1勝1敗で第3戦へと進みます。

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周囲の懸念を佐藤輝明選手は見事に払しょくしました。4回の打席、先発の加藤貴之投手の内角球に反応し、左手にボールが当たる場面もあり一時的に状況が不安視されましたが、再びバッターボックスに立ち外角のスライダーを右手のみで捉えた結果、ボールを右翼スタンドに放り込みました。

「普段はああいった当たりはホームランにならないんだけれど、今回はラッキーだった」と語る佐藤選手は、驚きながらもベンチに戻り「Why」のポーズを見せました。8回には、左腕の河野投手の速球を捉え、センターオーバーの15号2ランを打ちました。「2本目は良い感触だった」と語る彼の打撃は、チームの反撃ムードを盛り上げました。

これで12球団全ての本拠地での「ホームラン制覇」に、みずほペイペイドームを残すのみとなり、日本ハム戦での初ホームランも達成しました。プロ5年目にして、阪神以外の全11球団からホームランを打ちました。

昨シーズンまで日本ハム戦ではパシフィック・リーグでの対戦打率が最低の.162で、特にエスコンフィールドでは無安打が続いていましたが、今回は見事に挽回しました。両リーグで群を抜く15本のホームランを放ち、40打点を叩き出した主砲が、今季は一味違う打撃を披露しました。

この日の2本で通算ホームラン数は99本に到達し、いよいよ100号が目前です。「意識はしていない。日々努力するだけ」と語る彼は、左手への影響も「特に問題ない」と安心感を強調しました。頼れる主砲がパ・リーグ首位の相手をも圧倒する実力を見せつけました。【波部俊之介】

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