退職した宮城野親方、今後「白鵬翔」として活動へ 新たな相撲団体の設立や国際的な展開を視野に

大相撲で歴代最多の45回優勝を誇る元横綱白鵬の宮城野親方(40)が、日本相撲協会を退職することが正式に決まりました。
2日、協会は東京・両国国技館で臨時理事会を開催し、宮城野親方が9日付で協会を退職することを発表しました。昨年、宮城野親方が率いる旧宮城野部屋で弟子の被害事件が発覚し、その監督責任が問われた結果、部屋の閉鎖や降格処分を受け、師弟ともに伊勢ケ浜部屋へと移籍していました。新たな道が見出せず退職を決意しましたが、協会からの公式発表とは意見の相違があり、後味の悪い結末となりました。
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宮城野親方の退職後の活動はどうなるのでしょうか。親方としての役職を離れるため、今後は本名の「白鵬翔」を用いて活動していくことになります。これまでの功績や知名度を考慮すれば、生活には困らないでしょうし、多くの後援者も存在しています。朝青龍や日馬富士のように、ビジネスでの成功も期待されています。
具体的な活動プランとして、日本国内の子供たちを対象にした相撲大会「白鵬杯」の規模拡大があります。協会から離れることで、会場使用料などの貸与条件が厳しくなると予想されますが、それでも大会のさらなる発展を目指しているそうです。
将来的には、相撲の新たな団体設立の構想もあります。まずはアマチュア相撲の組織作りに着手し、その後世界規模の団体へと成長させる計画です。これが実現すれば、かつての宮城野部屋の力士たちが新たな舞台で活躍する可能性もあります。宮城野親方はプロの相撲界からは離れますが、何らかの形で相撲との関わりを続ける希望を持ち続けています。