楽天がメジャーで20年本塁打王、元ヤンキースのルーク・ボイトを獲得 通算95本塁打の強打者

楽天イーグルスが、2020年にメジャーで本塁打王を獲得した元ヤンキースのルーク・ボイト内野手(34)を獲得するとの情報が2日、大リーグ関係者の取材で明らかになりました。ボイトはメジャーで通算95本の本塁打を記録している右打者で、近日中に契約が基本合意に至る見通しです。「日本生命セ・パ交流戦」が3日から始まるタイミングで、楽天イーグルスが反攻の準備を進めています。
シーズン開幕から得点力不足に悩まされてきた楽天が、メジャー経験のある長距離打者に目を向けました。
ルーク・ボイトはヤンキースで2019年に21本塁打を打ち、2020年にはコロナ禍で短縮されたシーズンにもかかわらず56試合で22本塁打を記録し、アメリカンリーグの本塁打王に輝いた実力派。楽天の打線の中心として大いに期待されています。
チームは現在23勝26敗1分で5位という位置にあります。本拠地でのDeNA戦から交流戦がスタートします。前年の交流戦で初の優勝を支えた辰己、小郷といった主力選手の不調もあり、得点数はリーグ5位と低迷しています。本塁打数も12球団中最低の19本となっており、チームの主力である浅村が4本、今季で3年目を迎えるフランコが2本と、長打力の不足が顕著です。
5月には新たな中軸として、マイナー通算105本塁打を記録した前パドレスのオスカー・ゴンザレス外野手(27)を獲得したばかりですが、更なる補強を行い、新しい助っ人を迎え入れることに。これで支配下選手は上限の70人に達しました。
新たな強打者の加入により、チームの打撃力は確実に強化されます。交流戦は18試合と短いですが、チームの好調不調で順位が大きく変動する可能性があります。課題を克服し、順位を巻き返す狙いがあります。
◆ルーク・ボイト略歴:1991年2月13日生まれ、アメリカ・ミズーリ州出身。ミズーリ州立大学から2013年のドラフト22巡目でカージナルスに入団し、2017年にメジャーデビュー。2018年7月にトレードでヤンキースに移籍。2020年にはコロナ禍で短縮シーズンとなる中、56試合で22本塁打を打ち、アメリカンリーグの本塁打王に輝きました。2022年はパドレスとナショナルズ、2023年はブルワーズでプレー。メジャー通算95本塁打。守備は一塁手。2024年からはメキシコリーグに所属し、マイナー通算623試合で88本塁打。メキシコリーグでは2024年に81試合で23本塁打を記録し、今季は36試合で11本塁打を打っています。身長188センチ、体重117キロ。右投げ右打ち。