宮城野親方退職、日本相撲協会が発表「9日付の退職願を受理」伊勢ケ浜親方が再開を示唆し慰留も本人の意志固く

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歴代最多45回の優勝を誇る元横綱白鵬の宮城野親方(40)の退職が、日本相撲協会によって正式に承認されました。2日に都内で開かれた臨時理事会では、昨年4月から閉鎖中であった宮城野部屋と宮城野親方の退職が認められました。

会議後、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と西岩親方(元関脇若の里)は取材に対し、6月9日付の退職願が全会一致で受理されたことを明かしました。

同日から、年寄伊勢ケ浜こと杉野森正也が宮城野名跡を継承し、宮城野部屋の弟子たちは伊勢ケ浜部屋で引き続き指導を受けることとなります。

説明によれば、宮城野親方の退職願は出されたものの、伊勢ケ浜預かりの旧宮城野部屋の弟子たちが師匠不在となるのを避けるため、まず弟子たちの受け入れを決定し、その後で退職願が受理される形となりました。

浅香山親方(元大関魁皇)は、今年の初場所から宮城野部屋の再開について話し合っていたといい、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の定年退職に伴い名古屋場所から師匠が交替することもあり、八角理事長(元横綱北勝海)から「浅香山部屋での預かりを検討するように」との指示がありました。浅香山親方は「幾度も思い留まるよう話をしたが、宮城野は退職の意向を示した」と報告しました。

また、伊勢ケ浜親方も「何度も宮城野を説得し、部屋は近いうちに再開するので、もう少し辛抱してはどうかと慰留を試みたが、本人の意志が強固だった」「宮城野は自身の弟子たちのことを心配しており、伊勢ケ浜部屋での預かりを継続して欲しいと話していた」と語りました。宮城野親方の弟子たちもそれを望んでいたことが報告されました。

宮城野親方は昨年、元前頭北青鵬の暴力問題により監督責任を問われ、降格処分を受けました。部屋は閉鎖され、昨年4月に師弟ともに伊勢ケ浜部屋へ移籍していました。1年経っても部屋再開のめどが立たず、宮城野親方は退職届を提出し、角界を離れることになりました。

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