退職の元横綱白鵬の宮城野親方「相撲の未来を世界中の人々とともに築いていく」/コメント全文

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大相撲で歴代最多45度の優勝を誇る元横綱白鵬の宮城野親方(40)が、日本相撲協会を退職することが正式に決まりました。日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、宮城野親方が9日付で退職することを発表しました。昨年、彼が指導していた旧宮城野部屋で、弟子の元前頭北青鵬による暴力事件が発覚し、監督責任を問われて2階級降格などの処分を受け、部屋は閉鎖され、その後師弟ともに伊勢ケ浜部屋へ転籍していました。部屋を再興する道筋を見出せず、退職を決意したとのことです。現在モンゴルに滞在中で、帰国後に会見を予定しています。

宮城野親方が文書で発表したコメントは以下の通りです。

   ◇   ◇   ◇

【ご報告】

 

日本相撲協会退職のご挨拶と今後の活動について

 

私、白鵬翔は日本相撲協会に辞表を提出し、本日開催された臨時理事会で6月9日付で承認されることとなりました。

これまで相撲道一筋で歩んできた力士としての人生は、多くの皆様の温かい支援と指導のおかげで成し遂げられました。心より感謝申し上げます。また、現役を退いてからは、わずかながらも弟子の育成や相撲界の未来を見据えた取り組みに尽力してまいりました。

今後は、日本が誇る「相撲」という文化をより広く、次世代に伝えるため、日本相撲協会の外からその発展に貢献していく決意を固めました。

国内外を問わず、相撲の持つ価値と魅力を新たな形で伝え、相撲の未来を世界中の人々とともに築いていく活動に力を注ぎたいと思います。

これまで支えてくださった皆様に改めて心より御礼申し上げるとともに、今後とも変わらぬご厚情とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

現在、私はモンゴルに滞在しており、モンゴル相撲の大横綱であった故父、ジグジドゥ・ムンフバトの記念銅像除幕式に参列する予定です。父は、モンゴルで初めてオリンピック銀メダルとレスリング世界大会の銅メダルを獲得し、労働英雄賞(日本の国民栄誉賞に相当)を受賞した人物です。

私自身の真意を説明するとともに、今後の活動について、改めて記者会見の場を設け、正式にご報告させていただく予定です。

敬具 白鵬翔

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