Month: May 2025

【日本ハム】痛恨のミスで西武に敗北、3位に後退 新庄監督「明日頑張ろう!」

日本ハムは西武との試合で敗北し、3位に転落しました。6回、2アウトで迎えた0-1の状況で、右翼手の万波選手が落球しピンチを招き、先発の加藤貴投手が西武の渡部聖選手に中前適時打を許し失点しました。また、7回には1塁手の清宮幸太郎選手が滝沢選手の打球をトンネルしてしまい、致命的な3点目を献上。さらに、2アウト二、三塁の場面で2番手の柳川投手が西川選手に右前適時打を打たれ、点差は4点に広げられました。8回にはフランミル・レイエス外野手(29)が4号3ランを放ち1点差に迫りましたが、追いつくことはできませんでした。5回の攻撃中、2アウトで一塁走者の五十幡亮汰外野手(26)が二盗を試みる際、スライディングした際に左足のつま先が二塁ベースに突き刺さり、左足首を痛めてしまいました。苦しむ五十幡選手のもとへトレーナーが“救急カート”を運転して登場し、彼はそのままベンチへ引き揚げ松本剛選手と交代しました。現在、15勝13敗で貯金は2ありますが、ビジターで12勝2敗、本拠地エスコンフィールドでは3勝11敗と振るわない成績です。新庄剛志監督(53)は「明日頑張ろう!」とコメントを残し、2021年ドラフト1位の期待の右腕、達孝太投手(21)が今季初登板で初先発する4日の試合に向けて、気持ちを切り替えて臨みます。

「気にしない」精神で進化を続ける山本由伸、シンプルなマインドの切り替えが秘訣/Nobu’s Eye

【アトランタ(米ジョージア州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】ロサンゼルス・ドジャースの投手山本由伸(26)は、メジャーリーグで「MVP級」の投球を見せて今シーズン4勝目を挙げました。アウェイでのブレーブス戦で先発し、6回1安打無失点の力投でブレーブスの強打をシャットアウトしました。試合前には、MLBからナ・リーグ月間最優秀投手に初選出されたことが発表されました。野茂英雄氏(56)がメジャーデビューしてから30年目、新たな日本人投手が米球界で名声を築いています。   ◇   ◇   ◇「切り替え力」とは、山本選手の言葉や精神からよく感じられる特徴です。4月22日からカブス戦のためシカゴに遠征した際、彼は昨年のメジャー初勝利の地を再訪しました。感慨があるのかと聞かれると、「特に意識してないですね。日々いろんなことが起きるので、あまり深く振り返らないんです」と、爽やかに笑い飛ばしました。記憶に残る勝利であっても、次の試合がすぐに控えており、いつも前進することを考えています。この日のブレーブス戦の前、山本選手が月間最優秀投手に選出されたことが知らされたのは試合開始の約2時間前。その後、ニュースを通じてこの快挙を知りました。「すごく嬉しいですね。事前に知らされてなかったので、ネットの記事で知りました」と彼は笑いました。挑戦が迫っていても、彼はマウンド上で期待通りのパフォーマンスを見せました。感情を揺さぶられる出来事があっても、明るく笑い飛ばし、やるべきことに集中する—シンプルなマインドセットの切り替えが、彼の進化を続ける秘訣であるに違いありません。【斎藤庸裕】

【陸上】村竹ラシッド、ダイヤモンドリーグで2連続の2位、自己ベスト13秒10を記録 110mハードル

2024年のパリオリンピックで5位に入賞した村竹ラシッド(23歳、JAL所属)が、世界最高レベルのダイヤモンドリーグ(DL)で2戦連続の2位に輝きました。今回、自己ベストとなる13秒10(追い風0.6メートル)を記録しました。優勝したティンチ(アメリカ)とは0.23秒差がありましたが、自身の持つ日本記録にわずか0.06秒差まで迫る素晴らしいタイムを残しました。村竹選手は順天堂大学4年生だった昨年9月に、日本タイ記録である13秒04をマークし、同大学の先輩である泉谷駿介選手(住友電工)の日本記録に肩を並べました。昨シーズンも好調を維持し、パリオリンピックでは日本選手団の中で短距離個人種目において最高の5位に輝きました。今シーズン初戦となった4月26日のDL厦門大会では、13秒14(追い風0.3メートル)を記録し2位となりました。これは参加標準記録(13秒27)を大きく上回るタイムであり、9月の世界選手権東京大会への代表内定を果たしています。

【東京V】城福監督が苦虫かみつぶす、5万人超アウェー「空気にのまれた」早々の失点痛く敗戦

東京ヴェルディは早々の失点が痛かった。立ち上がりから5万人超アウェーの空気感にのまれた。城福監督は苦虫をかみつぶしたように「我々らしくないプレーだった。空気にのまれたとは言いたくないけど、そういう前半になった」。前半終了間際にDF千田が負傷退場し、後半33分には決定機阻止でDF谷口が一発退場。中2日で迎える横浜FC戦はセンターバック2枚が不在となる可能性が高まった。【J1】鹿島が町田にウノゼロ勝利で首位キープ、G大阪は4-0で湘南を圧倒ほか/スコア詳細

【陸上】青学大OB太田蒼生が会社設立発表「皆さまの日常に価値を提供する」箱根駅伝連覇の立役者

青学大時代に箱根駅伝で活躍した太田蒼生(22=GMOインターネットグループ)が3日、自身のインスタグラムを更新。株式会社を設立したと発表した。太田は「お知らせ」と題し「株式会社Plus aとして会社を設立しました」と報告。「この会社は皆さまの日常に+a,(プラスエー=ちょっとした豊か)となる価値を提供する企業です。+a,の『,』にはこの価値の提供にピリオドを打たないという意味があります」と説明した。太田は青学大時代に4年連続で箱根駅伝を出走。3年時に3区、4年時に4区で区間賞を獲得し、連覇の立役者となった。3月に卒業後はプロランナーに転向。4月20日には上海ハーフマラソンでプロデビューを飾った。同4日には、一般女性と婚姻届を提出したことを発表している。

【陸上】29歳桐生祥秀、10秒29で優勝「出せないと思った時期あったけど」8年ぶり自己ベストへの意欲を語る

日本のスプリンター、桐生祥秀(日本生命)が10秒29(向かい風1.1メートル)のタイムで大会を制しました。予選では全体2位のタイム、10秒28で決勝に駒を進め、最終的には竹田一平選手を0秒03差で振り切りました。大会の中で最年長である29歳の彼は、わずか3日前に行われた織田記念からの短い間隔でのレースにもかかわらず、その実力を発揮。「勝ち切れたことが大きな収穫」と自信を見せました。今シーズンの目標は、自己ベストの9秒98を更新することです。彼は2017年、日本人として初の9秒台を突破しましたが、その後のベストタイムは10秒01に留まっています。8年ぶりの記録更新を目指しています。「もうタイムを出せないと思った時期もありましたが、今はしっかりと練習できているので、どこでも良いタイムを出せる選手になりたい」と今後への意欲を語りました。

【広島】奪三振0で完封の床田寛樹「途中からやべー、取ってないなと」新井監督は「床田さまさま」

広島東洋カープの床田寛樹投手(30歳)が、素晴らしいピッチングでチームの8連敗を阻止しました。中日ドラゴンズの打線をわずか3安打に抑え、今シーズン2度目の完封を達成。奪三振ゼロでの無失点勝利は、2013年の西武ライオンズの牧田投手以来で、広島では1982年の山根投手以来43年ぶりの記録であり、チームを苦境から救いました。 9回には投球数89で、2アウトから代打細川選手を歩かせ、無四球完封は逃しましたが、レアな記録をともに手に入れました。奪三振ゼロでの完封勝利について床田選手は、「(過去に)ないですね。アマチュア時代には、完封時はだいたい10個以上は奪っていたので。途中から『やべー、取ってないな』とは思ってました。でも変に三振を狙うと崩れると思ったので」と語り、試合後には照れ笑いを浮かべていました。 負ければ4年ぶりの8連敗となる試合で、打撃面でも貢献しました。3回無死一塁の場面では、8番矢野選手に犠打を指示。そして9番打者の床田は「9人目の野手だと思っているので」という新井監督の信頼に応え、二塁ゴロで二塁走者を三塁進塁させ、先制点を導く進塁打となりました。 投球でも二塁すら踏ませず、7回では唯一の先頭打者を出しましたが、1死一塁の場面で、昨季2本塁打を打たれたカリステ選手を遊撃ゴロ併殺で切り抜け、セットアッパーのハーン選手を欠いた試合を1人で乗り切り3勝目を挙げました。新井監督から「床田さまさま」と労われた床田選手は、仲間への感謝を忘れませんでした。「(連敗は)止めないといけないと思っていました。初回先頭の(岡林選手の打球を好捕した)堂林さんのプレーでスッと試合に入れました」と語り、チーム一丸での連敗脱出劇を強調しました。【堀まどか】 ▼床田投手が奪三振ゼロで完封勝利を収めた。奪三振ゼロの完封勝利は、2013年4月23日のロッテ戦での西武の牧田投手以来で、セ・リーグでは1989年9月4日の巨人戦でのヤクルトの矢野投手以来、36年ぶりのことです。広島では1959年5月5日の国鉄戦での備前投手、1961年5月6日の中日戦での弘瀬投手、1980年5月25日の大洋戦での北別府投手、1982年6月16日の中日戦での山根投手に次ぎ、43年ぶり5度目の記録です。

【西武】「成長がすごい」高卒3年目の山田陽翔、勝ちパターンに昇格し圧巻の火消し 8試合連続無失点

高卒3年目の若手投手、山田陽翔(20)が素晴らしい救援で、日本ハムの猛攻を食い止めました。4点リードの8回に、2番手の佐藤隼が日本ハムのレイエスに3ランを浴び、1点差に迫られる場面でした。なおも1死で、防御率0.00と高く評価され、勝ちパターン入りしたばかりの山田がマウンドへ。緊迫した場面での起用となりましたが、「初球ボールから入ってしまったが、修正できた」とのことで、6番の水野を2球で一ゴロ、7番の有薗を空振り三振に仕留めました。 これで4月3日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の1軍デビュー以来、8試合連続無失点となりました。この右腕は3試合連続ホールドも記録し、「まだ今は相手チームにデータが取られていない状況なので、打ち取れている部分も多いと感じています。これからはお互いの情報が揃った中で戦っていくことになる。これからが本当に大事だと思います」と冷静に述べました。西口監督は、「あそこで隼輔が3ランを打たれた後、もう1人左打者が続く場面でしたが、走者がいない状態で山田の方がいいと考え、スパッと交代しました」と、継投策が見事に成功したことを振り返りました。X(旧Twitter)では、「成長がすごい」「本当に頼もしくなった」「これは近江の山田」「勝ちパターンの一角です」「またランクを上げたな」などの声が寄せられました。

井上尚弥、米国での「中盤KO」でファンを熱狂させる KO数で世界の頂点に挑む 5日に防衛戦

【ラスベガス(米ネバダ州)2日(日本時間3日)=藤中栄二】ボクシングの4団体統一スーパーバンタム級王者、井上尚弥選手(32=大橋)は、ラスベガスの熱狂的なファンを満足させるべく、「中盤KO」によって彼らの期待に応える強い意気込みを示しました。4日(日本時間5日)、ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA世界ランキング1位のラモン・カルデナス選手(29=米国)との防衛戦を控え、公式記者会見に出席しました。ボクシングファンが集まるこの地で、彼らを魅了するKOパフォーマンスを見せる決意です。   ◇   ◇   ◇井上選手が現地のファンを驚かせたいという思いは、彼のサングラス姿と共に披露されたMGMグランドでの会見で溢れていました。井上 しっかりとしたボクシングを見せた上で、中盤のKOがベストな試合の終わらせ方だと考えています。過去の試合を振り返っても、どの相手に対してもKOを狙う姿勢は変わりません。今回は勝利のためにポイントを積み重ねる試合ではなく、しっかりとKOを狙う試合にしたいと思っています。ラスベガスの街には、井上対カルデナス戦の広告が巨大ビジョンで次々と流され、多くのファンがサインを求めに集まりました。ファンに向けて、特別なKO劇を見せたいという気持ちは増すばかりです。「期待が大きく感じられるので、モチベーションも非常に高まっています。それに応える試合を見せたい」と語りました。カルデナスをKOで倒せば、世界戦通算KO勝利数(22KO)で並ぶジョー・ルイス(元WBA世界ヘビー級)を抜き、世界のトップに立つことになります。ルイスは「褐色の爆撃機」として有名ですが、その記録を聖地で更新することになる井上選手は、「記録のためにKOするわけではありません。この試合は自分の中でKOで締めくくりたい試合です。記録のためではなく、自分自身のためにそうした試合を組み立てたい」と強調しています。試合会場となる2万人収容のT-モバイルアリーナを外からチェックした井上選手。「大きいですけど、東京ドームも経験しているので、経験値としては十分です」と平常心を保ちました。米メディアから「大番狂わせの危険性はどうですか?」と質問されると、自信に満ちた表情で、「これまでで一番、試合の準備をしてきたので心配はありません」と答えました。自信をみなぎらせた表情で、試合に挑む準備を整えていました。

【バレー】大阪Mが初代SVリーグ女王に輝く 田中瑞稀主将「歴史に名を刻めた」と喜び NEC川崎に圧勝

レギュラーシーズン(RS)でトップに立った大阪マーヴェラスが初めてのSVリーグ王者に選ばれました。2日の第1戦に続いて、第2位で昨シーズンまでVリーグを2連覇していたNEC川崎を、3-0(25-22、25-21、25-16)のストレートで下しました。この新しいリーグの1年目で、男女を通じて初の栄冠を手にしました。田中瑞稀主将(29)は「歴史に名を刻むことができて、本当に嬉しいです。試合数が多くなり、チームが新しいことに挑戦するシーズンでした。みんなで目標に向かって結果を出せたことが誇らしい」とコメントしました。第1セットは終盤まで手に汗握る展開でしたが、ルーキー大山遼のアタックで勝ち取りました。続く第2セットでも終盤に連続得点し、勝利を確実にしました。逆転されそうになっても冷静さを保ち、試合を見事に運びました。昨シーズンの悔しさを晴らせました。22戦無敗でレギュラーシーズンを優勝しながらも、決勝でNEC川崎に敗れ、涙を呑んだ過去があります。圧倒的な強さの裏で、重要な局面では精神的な弱さが露呈しました。田中主将が指摘したのは、精神と身体のピーキングでした。今シーズンはRSで7敗を喫しましたが、「負けたらどうしようという気持ちは全くなかった。去年は全勝することがプレッシャーになっていました」と語りました。マイナスをプラスと捉え、全てを経験値に変換しました。パリ五輪代表アタッカーでありチームの中核を担う林琴奈も語ります。「去年は相手に押された時に受け身になっていました。リードされている時でも守りに入らずに攻めていくことができました」と振り返りました。失点や敗戦に一喜一憂せず、常に「次」を意識して声を掛け合いました。前身のリーグを通じて4年ぶり4回目の優勝を遂げました。「実力を出し切れば勝てる」。田中の言葉通り、必然の日本一となりました。【勝部晃多】