Month: May 2025

【中日】井上監督「145cmの…小さな大巨人の田中幹也さまさま」9回決勝弾を絶賛/一問一答

中日ドラゴンズがDeNAベイスターズに競り勝ち、借金を3に減らしました。試合の9回、田中幹也選手(24歳)が左翼スタンドに決勝となる1号ソロホームランを打ちました。井上一樹監督(53歳)は、「小さな巨人、田中幹也さまさま」とその活躍を称賛しました。 試合後の井上監督のインタビューは以下の通りです。 -9回に田中選手が決勝のソロホームランを打ちました。 「私もあれは予測できませんでした。しかし、開幕から出遅れた中で、今は何試合か出場していますが、彼を外すのは難しいほど活躍しています。小さな巨人とでも言いましょうか、今日は本当に大きく見えましたよ。あの155センチ(実際は166センチ)が」 -現在も試合に出続けている田中選手の体調はどうですか。 「まあまあです。今も話をしましたが、彼は『大丈夫』と言っていました。何か不具合があったとしても、選手は大丈夫と言うものですから、こちらが表情や動きを見ながら判断しないといけないと思っています」 -先発の三浦選手は6回途中で3失点でした。 「田中選手が打ってヒーローのようになりましたが、昨日の大敗(2-10)から考えると、まずは三浦投手に感謝ですね。細かく指示を出してきましたが、今日のピッチングに反映してくれました」 -どんなことを助言しましたか。 「『全てにおいて準備が遅い』とか、『練習をおろそかにするな』ということですね。セ・リーグとパ・リーグで野球の違いもありますし、打席で『打ってこい』とは言いませんが、それをきちんとやっておかないとリズムが乱れたり、切り替えが必要だったりと、まだ学ばないといけないことがたくさんあるんですよ」 -2回には板山選手が本塁打を放ちましたね。 「『ホームランバッターの雰囲気を出し過ぎだよ』と私は言いましたが、(18日の)東京ドームのホームランでね、今日もたまたまホームランが出ましたが、その思い切りの良さが出てきたと思えば、板山選手にも多くのチャンスがあります。だから今が競争という形で、良い相乗効果があるのではと思っています」 -昨日の試合後に「考え直すところがある」と言われてました。 「選手たちが打たれて大敗した日の翌日に、『あれが悪かった』『これが悪かった』と言うと、動きや振りが鈍くなるので、それはあまり言わないようにしていました。今日は外国人選手を少しいじったりしましたが、日本人でも外国人でも打てないと落ち込んでしまうものですから、『いやいや、それで大丈夫だよ』といった感じで励ましていました。今日の勝利は、打てなかった選手や重要な場面で結果を出せなかった選手の中で、また何かを復活させてくれたという大きな勝利となりました」 -プロ野球でも田中選手のような小柄な選手が頑張れる姿は子供たちに勇気を与えると思います。 「本当にそうですね。145センチ(実際は166センチ)の田中幹也がこれだけのことをして…。今日は本当に“小さな大巨人”の田中幹也さまさまだと監督が言っていました。子どもたちは大谷翔平選手を見て、『あれくらい大きくならないとダメかな』と思うかもしれませんが、『そうじゃない。小柄な選手でもこれだけ活躍できる』ということを示す、ぴったりの選手だと思います」

鈴木誠也、遊撃内野安打で出塁し、カブスは3カード連続で勝ち越し

シカゴ・カブスの外野手、鈴木誠也選手(30歳)はこの試合で「3番・右翼手」としてスタメンに名を連ね、4打数1安打を記録しました。試合の初回、第1打席では空振り三振に倒れました。第2打席の3回ではライトフライに終わりました。第3打席の6回では、遊撃への内野安打で出塁しました。第4打席の8回では再び空振り三振に終わりました。現在の打率は2割5分3厘となっています。カブスはこの試合に競り勝ち、3つのカードで連続して勝ち越すことが決まりました。

菅野智之が6回2失点の好投、勝敗なし オリオールズが延長戦を制し連敗を8でストップ

オリオールズの菅野智之投手(35)は、6回で5安打2失点、1四球、3奪三振という安定した投球を見せたものの、勝ち負けはつかなかった。1回の立ち上がりは、3者凡退とし、上々のスタートを切った。2回に2死後、四球と安打を許したものの、次の打者を抑えて切り抜けた。3回と4回には単打を許しつつも無失点でしのいだ。5回には1点リードで迎えたが、1死二塁から投ゴロの間に二塁走者が好走塁を見せ同点に追いつかれた。6回に4番のホスキンスにソロホームランを浴び、1点をリードされ、88球で降板した。これにより防御率は3.07となった。クオリティースタート(6回以上で自責点3以内)は今季5回目。オリオールズは延長11回に4点を奪って接戦を制し、連敗を8でストップ。この勝利は、ハイド前監督の解任後、チームを率いるマンソリーノ監督代行にとって初めての勝利となった。

【卓球】戸上隼輔、張本智和に完勝 4-1で日本勢対決制す 初の世界選手権16強入り

24年パリオリンピックの代表選手である戸上隼輔(23歳、井村屋グループ所属)は、世界ランク4位の張本智和(21歳、トヨタ自動車所属)に見事な勝利を収めました。スコアは4-1(11-7、11-9、9-11、11-5、11-9)と快勝し、自身初となる16強入りを果たしました。試合序盤から高精度のサーブや力強いショットで主導権を握り続け、張本選手を圧倒しました。

【横浜】宮市亮、エンジン全開からの痛恨…右ハムストリング肉離れに「自分の弱さ、情けなさ」

横浜F・マリノスはヴィッセル神戸に1-2で敗れ、クラブワーストとなる7連敗を記録しました。この試合で左ウイングとして出場したFW宮市亮(32)は、水を得た魚のごとく輝きを放っていました。 苦境から脱出するため、チームはこれまでの戦術を見直し、シンプルに前方へボールを蹴り出す戦法を採用しました。GKからのビルドアップをあえて避け、ゴールキックは全て前方へ展開しました。 前半2分、飯倉のロングキックを神戸DF山川が目測を誤る中、背後へ流れたボールを宮市が独走し、左足でシュートを放つシーンが見られました。角度が厳しく、ボールはサイドネットにかかりましたが、意図が見えた瞬間でした。 その後も宮市は果敢にスプリントとドリブルを続け、チャンスを生み出しました。しかし、前半29分にシュートを放った際、右ハムストリングを痛め、これは自身だけでなくチームにも大きな痛手となりました。宮市は担架でピッチを去ることになりました。 試合後、宮市は「ピッチ内での皆の方向性が一致していると感じた。この戦い方を基盤に継続すべきだと思う」と手応えを感じた様子でコメントしました。 前半はシュート数で9-4と上回り、横浜は多くの好機を作っていましたが、宮市の負傷退場が試合結果に影響を及ぼした可能性があります。 「自分が出るからにはスプリントが求められるし、そこで何かを変えたかったし、勝ち点3を狙いたかった。このようにケガをしてしまうのが、自分の弱さであり、情けなさだと思います。でももう一度立ち上がり、前を向いてがんばりたいと思います」と宮市は悔しさを滲ませました。 右太もも裏の肉離れにより、3日後の鹿島戦出場は不透明で、6月の試合出場も厳しい状況です。「情けなさは残りますが、しっかりリハビリして戻ってきたい」と前向きな姿勢を見せました。

ロバーツ監督「そういう姿を見せる投手を私は信じたくなる」山本由伸、エースの存在感110球

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】ドジャースの山本由伸投手(26歳)が、メジャー自己最多の110球を投げる熱投で、エースとしての存在感を示しました。ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回まで無安打投球を続け、2回以降は毎回三振を奪うなど、持ち味である制球力を発揮しました。7回を1安打無失点、防御率1.86はメッツの千賀滉大投手(32歳)に次いでリーグ2位です。試合は9回に同点に追いつかれ、勝ち星は逃しましたが、延長10回にはマンシーの犠牲フライで三塁走者の大谷翔平投手(30歳)が生還し、ドジャースはサヨナラ勝ちで連敗を4で止めました。   ◇   ◇   ◇ベンチで試合の流れを見守っていた山本は、うれしそうな笑顔で歓喜の輪に加わりました。延長10回にサヨナラ勝ち、大谷選手のホームインを見届け、チームメートたちと喜びを分かち合いました。「逆転されましたが、最後に打線がつながって、なんとか全員で勝てたので、とてもいい試合だった」。9回に同点にされたものの、今季6勝目はならずとも、窮地のチームを救ったのはエースの熱投でした。7回、先頭バッターのマルテに初安打を許し、2死三塁のピンチから四球を与えました。この時点で球数は104球になっていました。左打者のスミスとの対戦を迎えると、ブルペンでは左腕のベシアが用意されていましたが、ロバーツ監督は動きませんでした。山本は「監督の方を見たら出てきていなかったので。もちろん自分も行く気で最後のバッターに向かいました」と語り、期待に応えカットボールでスミスを空振り三振に仕留めました。「リトル(小)ライオン」と呼ばれる山本は、渾身のガッツポーズを決めました。 言葉を交わさずとも、互いの意思は通じ合っていました。ロバーツ監督は「彼は最後の打者を抑えたいと思っていた。マウンドで彼が見せる姿に、信頼感が湧くんだ」とコメントし、続投を決断しました。投手陣を中心に故障者が続く中で、先発の長いイニング消化が期待されている状況でした。監督から“エース”と称されることについて、山本は「そう言っていただけることは非常に嬉しいですし、その期待に応えられるように活躍していきたい」と語りました。すべての球種を捕手スミスの位置に丁寧に制球し、2回以降は毎回9奪三振を奪いました。自己最多110球の熱投について「勝利に貢献できたことがすごく嬉しいですし、もっともっとチームの勝ちに繋がる投球を毎試合目指していきたい」と強く述べました。「メキシカン・ヘリテージ・ナイト」として開催された試合で、ドジャースの公式インスタグラムでは選手にメキシコの国民的スポーツ「ルチャ・リブレ」のプロレスマスクを被せたショットが公開されました。場内は「ヨーシ! ヨーシ!」の大合唱。「歓声はたくさん聞こえました」と山本が語るように、5万1932人のファンを魅了する姿はまるで、「ヨシノブ・ヤマモト・ナイト」のようでした。

【阪神タイガース】木浪聖也が意地の三塁打を放ち、「与えられた役割を全力で準備して挑む」と次の試合に意気込み

阪神タイガースの内野手、木浪聖也選手(30)が意地のタイムリー三塁打を放ちました。3点差を追う7回、先頭打者の梅野選手がセンター前ヒットで出塁しました。そして、続く無死一塁の場面で、2番手投手中川選手の初球、126キロのスライダーを見事に捉え、右越えの適時三塁打を打ちました。第1打席では、先発投手井上選手の4球目スライダーに手を出して空振り三振に終わり、第2打席も投ゴロに倒れました。「先頭打者として塁に出ることや、打線をつなぐことが大切です。与えられた役割をしっかりと準備し、次の試合でも全力で臨みたい」とのコメントを残しました。

【ルヴァン杯】8強に挑むプレーオフカード決定 J2唯一の磐田は湘南と対戦

ルヴァンカップ1次ラウンドの第3戦が全国で行われました。その結果、J2のジュビロ磐田が延長の末、ガンバ大阪に2-1で勝利し、J2勢で唯一、8強を目指すプレーオフ・ラウンドへの進出を果たしました。アビスパ福岡はJ2のカターレ富山に2-1で勝利し、柏レイソルはJ2レノファ山口FCを2-0で破りました。 湘南ベルマーレはFC東京に1-0で競り勝ち、横浜FCはFC町田ゼルビアと1-1で引き分けた後、PK戦で3-1で勝利しました。セレッソ大阪は4-1で京都サンガFCに快勝し、東京ヴェルディもアルビレックス新潟を2-0で下しています。 6月4日と8日に行われるプレーオフには、1次ラウンドを勝ち抜いた7チームに加え、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場したサンフレッチェ広島を含む8チームが参加します。勝者4チームは、浦和レッズ、ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、横浜F・マリノスと9月の準々決勝を戦います。 ホームアンドアウェー方式のプレーオフの対戦カードは以下の通りです。    ◇   ◇   ◇ ▽第1戦 6月4日 東京ヴェルディ vs 柏レイソル(19:00 味の素スタジアム) 湘南ベルマーレ vs ジュビロ磐田(19:00 レモンガススタジアム) セレッソ大阪 vs 横浜FC(19:00 ヨドコウ桜スタジアム) アビスパ福岡 vs...

【横浜】クラブ史上ワースト7連敗…神戸の大迫が決勝点、宮市選手は負傷交代

最下位の横浜F・マリノスはヴィッセル神戸に1-2で敗れ、クラブ史上最悪の7連敗を記録しました。これまでのワースト記録は、2008年の6連敗でしたが、17年ぶりに更新しました。3月16日のG大阪戦(2-0)以来、11試合連続で勝利を逃しており、2カ月以上も低迷期が続いています。 逆境を打破すべく、横浜はリスクを承知で攻撃的に出ました。両サイドバックが攻撃的な位置を取り、攻撃の人数を増やしました。左ウイングのFW宮市は速さを活かして果敢な縦突破を繰り返し、試合開始から積極的な姿勢を見せていました。 しかし、豊富な経験を持つ神戸にスキを突かれました。前半19分、MF扇原がエリア内に浮き球のパスを送り、エリキが巧みにコントロールし左足でゴールを決めました。 さらに不運が重なります。前半24分、DFウォルシュのインターセプトを皮切りに、MF山根から左前方の宮市へスルーパス。鋭いドリブルからシュートを放った際に右ハムストリングを痛めました。試合開始からのスプリントが影響した可能性があります。宮市は自らベンチに「アウト」を示し、担架で運び出されました。この鋭いプレーを見せた武器を、1点ビハインドの状態で失いました。 重苦しい空気を一新するのは主将のMF喜田でした。前半43分、ショートコーナーキックから山根が喜田の足元へパスを出します。ゴールまで約25メートル。喜田はゴール前の状況を瞬時に見極め、右足を鋭く振り抜きました。無回転シュートの弾丸ミドルはゴール左隅に見事に突き刺さり、1-1の同点に戻しました。 次の1点が試合の流れを決する状況で、神戸の絶対的エース、大迫が勝ち越し点を奪いました。 後半6分、神戸は左サイドからFKを獲得。扇原がファーサイドに高いボールを送ると、待ち構えた大迫がヘディングで華麗に合わせ、GK飯倉の手を越えてゴールに吸い込まれました。大迫は2試合連続ゴール。再度1点のビハインドです。 巻き返しを試みて懸命にボールを追うも、神戸の経験豊富な選手による老練な攻守に翻弄されました。ゴール裏のサポーターは力強く歌い続け、チームを後押ししますが、攻めあぐねる場面が増え、膠着状態を打破できません。時間だけが過ぎ、追加タイムは8分ありましたが、1点が遠く感じました。無情のホイッスルが響きました。 ホーランド前監督から引き継いだキスノーボ監督は代行指揮を含めて5戦全敗。25日の次節(日産ス)は、7連勝中の首位・鹿島が相手です。93年のJリーグ初年度から参加する「オリジナル10」でJ2降格がないのは鹿島と横浜のみ。しかし、今季は両者の勝ち点差が既に29に開き、明暗がはっきりしています。 攻撃の要である宮市の負傷離脱が、横浜に暗い影を落とす中、現在の横浜には光が見えません。【佐藤隆志】

【中日】井上監督も驚き!田中幹也選手の決勝ソロホームラン「人生最高の当たり」

「小さな大巨人」という新たなニックネームが誕生!? 中日ドラゴンズの内野手、田中幹也選手(24)が価値ある決勝1号ソロホームランを放ちました。試合が同点に追いつかれた9回、一度はリードを詰められた不利な状況を一振りで断ち切りました。 打球はDeNAのピッチャー入江投手が投げた内角152キロの速球を捉え、ファンが待つ左翼席に飛び込んだ。「これが人生で一番の打球です。自分も驚きました。ストレート一本に絞り、1、2、3のリズムで振りました」。2ボール1ストライクからの4球目に、変化球を捨てて直球に狙いを定めていました。「とても速かったので、泳ぐくらいのつもりで」。チームは借金3で踏みとどまり、井上監督は「彼がこんなにやってくれるとは思わなかった。小さな大巨人、田中幹也には感謝しかない」と絶賛しています。 どうしても気持ちを取り戻したかった。田中選手は2点リードの7回1死一塁の場面で、相手の打球に飛びつき、間に合わない二塁ではなく一塁に送球してしまいました。「自分の判断ミスです」。その後同点に追いつかれたことに対するリベンジを自らのバットで果たしました。 3月1日の2軍教育リーグで左手の有鈎骨を骨折し、今月6日にようやく1軍に戻った田中選手。井上監督は「遅れてきたにもかかわらず、素晴らしいプレーを見せ続けているので、簡単には外せません」と目を細めています。10試合で打率3割6分1厘を強調し、2軍では村松選手や福永選手も実戦復帰していますが、田中はポジションを譲るつもりはありません。【石橋隆雄】